restaurant, eatery, dinerなど飲食店を表す英語

店員
 

公開日: 最終更新日:2021.02.10

飲食店を表す英語は「restaurant(レストラン)」でだいたい行けますが、その形態によって細かく分類が可能なのでニュースに登場した飲食店をまとめてみました。

shop / restaurant / stand / eateryなどの言葉がありすべて飲食店を指すことができますが、微妙に形態が異なります。

厳密な定義があるわけではないのでスパッと「この店はこれ、この店はあれ」と区切ることができない感覚的なものです。また店が「うちはイータリーだ!」といった感じで名乗っていれば、もうそれはそうなんでしょう。

そういった事前のお断りをしたうえで、一般的な話では以下のように感覚的に分類されます。視覚的に感じられるようにそれぞれにGoogleの画像検索の結果を貼っていきます。

ファミリーレストランの項目については、長くなったので新しい記事『ファミリーレストラン(ファミレス)を英語でどう言うべきか?』にまとめなおしました。

restaurant(レストラン)

レストラン

restaurant

一般的に調理された食べ物を食べれる状態で提供するお店で、座席があるようなものです。カタカナの感覚に近く最もスタンダードな言葉です。

その中でイタリアン(Italian restaurant)やフレンチ(French restaurant)などさまざまに細分化されます。

例文

I went to a sushi restaurant.

私は寿司屋に行った。

例文

Yoshinoya is my favorite restaurant.

吉野家は私のお気入りのレストランだ。

日本人の感覚としてはすごく変ですがSushi restaurant(寿司レストラン)やSushi bar(寿司バー)なども海外では見かけます。

またマクドナルドやSubway、吉野家のような日本では一般的にレストランには分類されないファーストフード店も「fast-food restaurant」と表現できるのでカタカナより少し幅が広いです。

eatery(イータリー)

イータリー

eatery

eatery(イータリー)は総称して「飲食店、食べ物を提供するお店」みたいな感じになるので、あらゆる形態・ジャンルの食べ物を提供するお店を指して「eatery」と呼ぶことができます。

eateryにはレストラン、屋台、ファストフード店、ダイナーなどあらゆるものを含むことができますが、一般的にはレストランと同義語と思っても問題ないと思います。

restaurantとeateryの違いはあってないようなものですが、restaurantのほうがよく使われる言葉です。

ethnic eateryやethnic restaurantもどっちも一緒といえば一緒です。高級店に対しても「eatery」は使うことができます。

例文

This is a high-class eatery.

This is a high-class restaurant.

これは高級店だ。

このあたりは厳密に定義はできないので使う人の感覚はもちろん、地域性や国柄も影響してくると思います。

写真を見る限りは、レストランよりも少しカジュアルなものが多いのかなといった雰囲気はあります。

diner(ダイナー)

ダイナー

diner

diner(ダイナー)は食堂と訳されることがありますが、何をもって「diner」とするのかの定義はちょっと曖昧です。スティーブに聞いても写真を見てもらったほうがはやいといっていました。

カジュアルな感じの「レストランの一種がダイナー」と言っていますが、その境界線がどこにあるのかは謎でネイティブに聞いてもはっきりしません。

いくつかの写真から判断すると「席が赤い」「ボックス席がある」「ネオンの看板」「お酒も含めてわりとなんでも出す」などが感じられます。

アメリカンな雰囲気がしますが、座席のレイアウトなどは日本のファミレスに近いです。

補足:もともとは電車の食堂車や、トラックを改造したような移動式のお店のようなものを指していたそうです。レイアウト的に電車内を想像させる名残が感じられます。

diner(レストランの客)

たまにdinerそのもので「レストランの客」を意味することがあります。

例文

Many diners left after someone saw a cockroach.

多くの客は誰かがゴキブリを見たあとに店を去った。

例文

A lot of diners are willing to pay high prices for unique foods.

多くのお客さんはユニークな食べ物には高い料金を払う意志がある。

したがって以下のような文章も可能ですが、ややこしいので普通は言わないと思います。

例文

There were a lot of diners in the diner.

そのダイナーには多くの客がいた。

Bar and grill(バーアンドグリル)

Bar and grill

Bar and grill

文字通り「バー&グリル」の意味で、スティーブは日本のファミリーレストランはこの「Bar and grill」が近いのではないかといっています。

バーのエリアと、グリル(料理)のエリアが明確でないにしろわかれている感じです。日本でも有名なフーターズ(Hooters)は、どちらかといえばBar and grillが近いのではないかといった話です。

いまいちピンと来ない形態ですが、たしかにお店のジャンルとして存在しているみたいです。

shop(ショップ)

shop

food shop

shopは軽食やお菓子っぽいものならば使われますが、この場合はstoreも考えられます。

例文

Mr. Donut is my favorite donut shop.

ミスドは私のお気入りのドーナッツショップだ。

例文

The is a candy store around the corner.

キャンディー屋が角のあたりにあるよ。

stand(スタンド)とstall(ストール)

stand

stand

屋台に近いもので、屋外で席がないタイプのお店です。stallも同じ意味で屋台、露天です。特に食べ物限定ではありません。

例文

I bought takoyaki from the stand(=stall) across the street.

道路の向かいの屋台でたこ焼きを買った

例文

There are many hot dog stands(=stalls) in New York.

ニューヨークには多くのホットドッグスタンドがある

stallには「トイレの個室」や動詞で「時間稼ぎをする」などの意味がある言葉です。

tavern(ターバン)

tavern

tavern

tavern(ターバン)はバーのようなお店で、ちょっとした食べ物と、古くは旅行者向けに宿を提供しているところが伝統的に多かったようです。

写真でみると木製の内装でファンタジーの世界観ですね。現代のターバンはこういった古風な雰囲気を残した感じで、もう少し洗練された感じの内装になっています。

シカゴ・カブスが100年以上も優勝できなくなったとされる有名な「やぎの呪い」の由来となった、スタジアムから追い出された人物は「ターバン」の経営者で、現在も店は甥に引き継がれ「Billy Goat Tavern」としてシカゴで営業して、カブスファンが集うお店として世界的に知られています。

ヤギの子孫もいるそうで、108年ぶりに優勝決定したときはすごい盛り上がりだったでしょう。

bistrot(ビストロ)

ビストロ

「SMAP×SMAP」の名物コーナーだったビストロスマップでも知られる「ビストロ(bistrot)」ですが、これはフランス語で安い大衆食堂のようなものを指します。

SMAPの番組では、メンバーが高級レストランの一流シェフの格好をし、コーナーの冒頭では毎回クラシックの音楽が流れるため、日本ではこの言葉に高級なイメージ、例えば自分のオーダーに合わせてシェフがお洒落な創作料理を作ってくれるお店のような印象を持たれている方も多いかもしれません。

フランス語のbistrotは、実はその高級なイメージとは真逆で、地元の人や近くで働く労働者がお昼を食べに行ったり、仕事帰りにお酒を飲みに行くような、小さな大衆食堂、居酒屋を意味します。

価格も手ごろで、前菜、メイン、デザート、グラスワインを合わせてもだいたい1,000~1,500円程度が相場でしょうか。

日本人が「フレンチ」と聞いてイメージするようなレストランはフランスでも非常に高いため、フランスに住んでいるからといって日本より気軽に高級フレンチが食べられるかというと、そうでもありません。

高級フレンチレストランのことをフランス語では、「restaurant gastronomique(レストラン ガストロノミック)」と言います。

英語でもbistro(ビストロ)は通じ、同じく高くはないレストラン、飲み屋、食堂のようなものを指します。フレンチの他にイタリアンのお店にも使われたりします。

bar(バー)

bar

barは「棒、棒状の物」のものを指しますが、カクテルを出すようなバーは、バーカウンターがあるからだと最近になって知りました・・・。

棒状のカウンターだけのお店という意味で「bar」です。

したがってアップルストアの修理を受け付けてくれるカウンターの「ジーニアス・バー」のように飲食店以外にも使えないこともありません。

ファミレスなどにある「サラダバー」「デザートバー」は英語でもそのまま通じますが「ドリンクバー」は夜のバーと受け止められる可能性が高いです。

jointにも小さい「店」といった意味があり、よくバーなどを指して使われます。

location(ロケーション)

飲食店に限りませんが「location」にはお店、店舗の意味もあります。したがって以下の文章はすべて同じです。

例文

There are many Mos Burger locations in Osaka.

There are many Mos Burgers in Osaka.

There are many Mos Burger stores in Osaka.

大阪には多くのモスバーガーの店舗がある。

もちろん所在地、位置、場所の意味もあります。

例文

I don’t know the location of her house.

彼女の家の場所がどこか知らない。



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