single(シングル)は「1つの、1個の」やホテルの1人用の部屋を指して使われることもありますが、英語では「独身の、独身者」を指して用いられるケースが多いです。
名詞で「独身者」を表す場合には「singles」と複数形になるケースが圧倒的に多く、また人数については触れていないなど使い方が少し特殊な感じもするので整理しています。
singleの「独身」の意味での使い方
singleは形容詞で「結婚していない、独身の、シングルの」の意味があります。
He’s been single for his whole life.
彼は生涯独身だ。
There are a lot of single people at this bar.
このバーには独身の人がたくさんいる。
singleがどこまでを指すかは少し幅があり「独身」または「真剣に交際している相手がいない人」ぐらいの意味合いです。真剣な交際相手がいる場合は法的には独身であっても、シングルとは呼ばないケースも見られます。
また恋人がいるけれど、コロナの影響などで家でクリスマスをひとりで過ごすことを決めた人を「single」とは呼びません。
独身者、シングル
singleは「独身の人々、シングルの人々」の意味の名詞としても使えます。
ただしこの意味ではかならず複数形扱い(singles)となります。またほとんどのケースでその数については触れていません。
もし「たった一人の独身」もしくは「特定の人数の独身者」を表現したい場合は、以下のように形容詞を使うほうがベターです。
There are a lot of singles at this bar.
多くの独身者がこのバーにいる。
There was only one single person at the bar.
たった1人だけ独身者がバーにいた。
There are two single people in my family.
二人の独身者が家族にいる。
▲ There was only one single at the bar.
▲ There are two singles in my family.
(この使い方が変です)
既婚者がカフェに一人で行った場合に、それを「single」と呼ぶことは基本的にはありません。
ただ一つの、たった一人の
singleは「ただ一つの、たった一つの、たった一人の」など、強調の意味で使われることがあります。
特にsingleを使わなくても意味は成立しますが、1つという点を強調した感じがでます。以下の例文は下に行くほど「たった1日で、たった1個」と強調した表現になります。
I ate a hotdog.
I ate one hotdog.
I ate a single hotdog.
ホットドッグを1つ食べた。
He watched five movies in a day.
He watched five movies in one day.
He watched five movies in a single day.
彼は5本の映画を1日で見た。
またEvery dayを強調した「Every single day」のような表現もありますが「毎日」という意味では同じです。
Every single day, I go jogging.
Every day, I go jogging.
毎日、ジョギングに行く。
single out
あるグループにいる誰かを他の人たちとは違って扱うことで、辞書には「~を選び出す、~を選抜する」といった意味が掲載されています。
The teacher always singled me out to answer questions.
その先生はいつも私を質問に答えるのに選び出した。
Kanna Hashimoto was singled out from the rest of her idol group and became a star.
橋本環奈は彼女のアイドルグループから選抜されてスターになった。