日本人にとっては似た音になりますが意味はぜんぜん違い、それぞれrow(漕ぐ・列)、low(低い)、raw(生の)、law(法律)となります。
カタカナで書けば「ロー」とするか「ロウ」とするかであり、そこからLとRの発音の違いがあるためカタカナでは表記の差別化ができない英語独自の音です。
発音の違いも問題ですが、意味も見間違えたりする可能性もあるので簡単に使い方をまとめておきます。
読み方・発音の違い
違いは音声ファイルを聞き比べてみてください。カタカナで表現できない英語の発音の領域です。それぞれの使い方は個別の項目を見てください。
row【róu】漕ぐ・列
low【lóu】低い
raw【rɔ́ː】生の
law【lɔ́ː】法律
row(漕ぐ・列)
rowは意味が多い単語ですがボートなどを「漕ぐ」として使われます。発音は【róu】です。
row【róu】
We rowed the canoe up the river.
私たちは川でカヌーを漕いだ。
He was on the rowing team at his university.
彼は大学でボートクラブにいた。
音楽の教科書に掲載されていたかもしれませんが日本語で『漕げよマイケル』で知られる歌は『Michael, Row the Boat Ashore』です。
他にもエクセルなどの「行」の意味で使われるのも見かけます。
Can you delete that row from the spreadsheet?
その行をスプレッドシートから消してくれますか?
また「連続して」や「1列に並んで」の意味の「in a row」も頻出の表現です。
low(低い)
high(高い)の反対のlow(低い)です。高さだけではなく、バッテリーなどが空に近い状態などにも使うことができます。
発音は【lóu】です。
low【lóu】
My battery is low. Can I borrow your charger?
電池が少ない。充電器を借りれる?
He bowed very low when meeting the king.
王様にあったとき、彼はとても深くおじぎをした。
raw(生の)
「生の、加工していない」の意味で、刺身などの料理によく登場します。他にも未加工のデータなどにも使われます。
発音は【rɔ́ː】です。
raw【rɔ́ː】
You need to be careful when eating raw meat.
生肉を食べるときは、注意する必要がある。
Raw eggs are common in Japan.
生卵は日本では一般的だ。
加工していないことから自然と備わっている才能に対しても使われます。rawについては個別のページで他の熟語などもあわせて詳しくご紹介しています。
law(法律)
lawが「法律」の意味です。文脈によっては司法や警察を意味する場合もあります。また科学などの「〇〇の法則」の法則もlawと訳されることがあります。
発音は【lɔ́ː】です。
law【lɔ́ː】
Stealing is against the law.
盗みは法律に反する。
He broke the law, so he must be punished.
彼は法を犯したので、罰せられなければならない。