「死ぬ」「亡くなる」に関する婉曲の英語表現

「死ぬ」「亡くなる」に関する婉曲の英語表現
 

公開日: 最終更新日:2022.09.4

ニュースでも登場しますが、その亡くなり方の特徴によって、dieやdead以外にも死を表現することが可能です。「死ぬ、亡くなる」のdieを表す婉曲表現にはpass away, meet one’s makerなどがあります。

日本語でも表現がきついので「鬼籍に入る、天国に行く」などさまざまな婉曲表現があるように、英語でも同じことがいえます。

婉曲ではない直接の表現は『dead, die, deathの違いと意味』でまとめています。最後に関連記事もご紹介しているのであわせてご覧ください。

pass away

「死ぬ、亡くなる」のdieを表す婉曲表現にはpass awayが丁寧で一般的です。訃報を扱ったニュースでもよく見られ、英会話の範疇でいうならばpass awayなどが無難な表現だといえます。

例文

◎ I’m sorry to hear your grandmother passed away.

○ I’m sorry to hear your grandmother died.

おばあさんが亡くなったとお聞きして残念です。

dieも可能な表現です。あまり丁寧ではありませんが、とても無礼な表現だということもありません。pass awayがより良い無難な表現で、とても丁寧になります。

例文

My grandparents have passed away.

祖父母は亡くなっている。

meet one’s maker

meet one’s makerはカジュアルに使われる表現です。将来の自分たちの死について語ったり、直接は知らない人の死について話したりする場合などで使われます。

例文

I want to visit each continent before I meet my maker.

死ぬ前に大陸それぞれを訪れたい。

例文

Everyone should make out a will before they meet their maker.

みんな死ぬ前にしたいことをした方がいいよ。

例文

Did you hear about Fidel Castro? It looks like he finally met his maker.

フィデル・カストロのこと聞いた? とうとう亡くなったみたいだよ。

以下はとてもカジュアルに聞こえるため望ましくない表現です。

例文

I’m sorry to hear you grandmother met her maker.

(この表現はできません)

perishの意味と使い方

perishは主に地震や災害などアクシデント的なケースに用いられます。他にも有名な病気や交通事故などでも使われることがあります。

perish【périʃ】

例文

He perished in the disaster.

彼は災害で亡くなった。

災害などではclaimも使われます。

succumb to

succumb toは「~に負ける、~に屈する、~で死ぬ」など後ろに病名をとる場合が多いです。闘病などで闘ったり抵抗していたけど負けてしまったというニュアンスです。

succumb to

例文

He succumbed to cancer.

彼はガンで亡くなった。

例文

On January 11th, rock and pop pioneer David Bowie succumbed to cancer at the age of 69 after an 18-month battle with the disease.

1月11日、ロックとポップの先駆者、デビッド・ボウイが、1年半に渡りがんと闘病後、69歳で死去した。

kick the bucket

なぜか「バケツを蹴る」の意味で死ぬことを意味します。こういった熟語・イディオムです。

例文

He kicked the bucket last June.

彼は昨年6月に亡くなった。

例文

I hope I stay active until I finally kick the bucket.

いよいよ死ぬときまで、活動的でいたいよ。

なぜバケツを蹴るのかについて、いくつかのサイトや辞書には自殺をする時にバケツを蹴って首をつるからだという話があります。

しかしスティーブによるとそれは都市伝説のような説の1つでしかなく、語源としてははっきりしないのでその説に否定的でした。

「bucket list」で「死ぬまでにやることのリスト」みたいな表現になります。

例文

Sky diving is on many people’s bucket lists.

スカイダイビングは多くの人のバケツリストにある。

例文

This website made a compiled several bucket-list travel locations.

このウェブサイトはいくつかの旅行者が死ぬまでに行くべき場所をまとめていた。

one’s time comes

所有格とtime comesで通常は「死ぬ」という意味です。物が主語ならば「終わる」です。日本語でいう「その時が来たら、私の順番になったら」みたいな文脈があれば成立する婉曲のような表現に近いです。

例文

When my time comes, I want to be with my family.

私が死ぬときは、家族と一緒にいたい。

例文

Coal is an energy source whose time has come.

石炭は終わるときが来ているエネルギー資源だ。

ただし「すべきときが来た、~すべき時代の到来だ」といった文字通りの意味にもとれます。

例文

Solar is an energy source whose time has come.

太陽光はその時が来たエネルギー資源だ(今こそ太陽光だ)

例文

Hikikomori is lifestyle whose time has come.

引きこもりこそ、まさにその時がライフスタイルだ(今こそ引きこもりだ)

こういった誤解される可能性もあるので、「死ぬ、終わる」以外の意味ならば別を書き方をするのがベターです。

例文

Solar is an energy source whose time is now.

太陽光は今まさに時が来たエネルギー資源だ。

また単に「いいタイミングが来たら、時期が来たら」みたいな表現は以下の通りです。

例文

〇 When the time comes, I will finally go to France.

◎ When the time is right, I will finally go to France.

時がきたら、フランスに行くだろうね。



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