何かを「発表する」「公表する」「公開する」にあたる英語ではいくつか候補があります。それが商品・製品のようなものであるか、もともと秘密であったものか、などによって言葉遣いを選んでもいいかもしれません。
ニュース英語ではannounce(アナウンス)がよく使われており頻出の英単語だといえます。
「unveil」や「reveal」も似た意味で使われますが、何か秘密にしていたものを明らかにするといった意味で使われることがあります。
これらの単語の使い方や違いについて例文付きでまとめているので使い分けの参考にしてください。
announceの使い方
おそらくニュースで最もよく見かける単語が「announce(アナウンス)」で、企業や団体、個人などがさまざまなものを発表・公表しています。
新商品やイベントの開催などを発表することに加えて、ニュースでは日付や発表した場所なども付け加えられることが多いです。
announceは公の場にさらすことであり、make publicだといえます。以下はすべて実際にあったニュースでアプリ内で配信されたものからの抜粋です。
The six-member boy band King & Prince have announced the release of their debut single “Cinderella Girl” on May 23rd.
6人組のボーイバンド、キング&プリンスがデビューシングル「シンデレラガール」を5月23日に発売することを発表した。
On February 28th, organizers for the Tokyo 2020 Olympics and Paralympics announced a pair of super-hero themed mascots.
2月28日に東京2020オリンピック・パラリンピックの主催者がスーパーヒーローをテーマにしたマスコットのペアを発表した。
announced thatの形で文章が続くことも多いです。that以降が未来の出来事を表すならば当然のようにwillが使われます。
Disney announced that they will be adding a Star Wars themed hotel in their Orland Disney World theme park at the D23 Expo in Los Angeles.
ディズニーはスター・ウォーズをテーマにしたホテルをオーランドのディズニーワールドテーマパークに加えることを、ロサンゼルスのD23エクスポで発表した。
Oyatsu Kanpani announced that the mascot characters for their popular snack Baby Star will retire in 2016.
おやつカンパニーは同社の人気のお菓子「ベビースター」のマスコットキャラクターが2016年で引退することを発表した。
また発表されるものが主語になって受動態の形でも用いられます。
The 133 semi-finalists also include Microsoft’s teenage girl AI, Rinna. Finalists will be announced in late September.
セミファイナリスト133人の中には、マイクロソフトの女子高生AI「りんな」も含まれている。ファイナリストは9月中旬以降に発表が予定されている。
以下の記事には類義語の1つである「declare」と「announce」の違いをまとめています。
unveilとrevealの使い方の違い
どちらも「~を明らかにする、公表する」を意味し基本的には置き換えて使うことができます。公表するといえば大げさですが「show」に近い感じで使うことができます。
しかし1つ違いがあり、「unveil」はおそらくネガティブな物事に対して使われることはないと思うとスティーブは言っています。
The mayor resigned after his affair was revealed.
市長は彼の浮気が暴露された後で辞職した。
△ The mayor resigned after his affair was unveiled.
(ネガティブな物事に対してあまり使わない)
また「reveal」は個人的な状況に関して、より一般的に使われます。
○ She revealed her new hairstyle to me.
△ She unveiled her new hairstyle to me.
彼女は自分の新しい髪型を私に見せた/明らかにした。
髪型を見せるといった個人的なことにはrevealがより一般的です。unveilも可能な表現ですがあまり使われません。
unveilとrevealの違いについては新しく記事『unveilとrevealの使い方の違い』にもまとめたのであわせてご覧ください。
revealとannounceの使い方の違い
revealは何か秘密や隠していたことを明かすこと、見せることです。announceとほぼ同じ意味で使える文脈もあります。
以下の例文の場合は意味としては似ており、ほぼ一緒です。
They revealed their plans for the new development.
They announced their plans for the new development.
彼らは新しい開発に対する計画を発表・公開した。
しかし、以下のような場合には明らかに言葉の選択として適切なものがあります。
The magician never reveals his tricks.
マジシャンは決してタネを明かさない。
▲ The magician never announces his tricks.
マジシャンは決してタネを発表しない。
このようなマジシャンの例文の場合には普通は魔術の種という秘密を明かさないの意味であり「reveal」を使います。
また時制・時系列が異なってしまう場合があります。
He announced his retirement.
彼は引退を発表した。
よくある引退発表の「引退します!」の場合は上の表現で、これから引退する、あるいはその場で引退する、つまり現在から未来の状況を発表しています。
He revealed his retirement.
上の例文のように書くと「秘密にしていましたが実は引退してたんですよ」といった受け止め方をされる可能性が高いです。これは過去の事実を打ち明けています。
そのほかにもいくつか類義語と思われる単語があります。例えば製品・商品の立ち上げには「launch」「roll out」なども使われます。情報・ニュース関係でいえば「leak」「release」「make headline」なども該当します。