英語で「母親」を表す言葉にはいくつか種類があります。「Mother」「Mom」「Mama」「Mommy」「Ma」などが考えられます。文章で書くのか、呼びかけでいうのかといった差はありますが、ネイティブスピーカーにニュアンスや感じ方を確認してみました。
もちろん個人差や地域差も大きい言葉だと思いますので、あくまで参考程度にお考えください。特に「Mom」ってどういう位置づけなのか? を確認してみました。
Momのニュアンス
mom【mɑ́m】は幼児語、子供っぽい言葉ではなく、すごく一般的に「母親」を指して使われる言葉です。話し言葉、書き言葉どちらでもOKです。
例えばフォーマルなスピーチの中でもMomといっても、特に問題はなく普通の表現です。
また誰かの母親を指しても、自分の母親を指しても問題ありません。
Mom, can I go shopping?
おかあさん、買い物に行っていい?
I went shopping with my mom.
私は母親と買い物に行った。
Did you go shopping with your mom?
母親と買い物に行った?
スティーブが言うには「Mom」は言葉の選択的にはベストであり、これを選んでおけば基本的には間違うことがないそうです。
逆にいえば「mother」「mama」「mommy」「ma」あたりは特定のニュアンスを持ってくる、特別なニュアンスを伴って伝わる可能性があるという話です。
motherのニュアンス
motherはもちろん文章や描写として使う分には何も問題ありません。よく教科書にも載っています。
Did you go shopping with your mother?
母親と買い物に行った?
問題になるのは、母親への呼びかけや、母親自身を指して使う場合です。
Mother, can I go shopping?
(特定のニュアンスがある)
これはスティーブの感覚なのであくまで参考ですが、こういう呼びかけを見ると「古臭い感じ」「厳しい少年時代をおくった感じ」「しつけが無茶苦茶厳しい家庭」「堅苦しすぎる」「過保護さ」みたいなものを感じさせるそうです。
ちょっと違和感のある、普通ではなさそうな関係を示唆する言葉遣いだという話です。もちろん、世の中にはmotherといって家庭円満なケースもあると思うので、あくまで印象の話です。
Mama / Mommy / Ma
Mommyは明確に幼児語なので、一定の年齢になったら使いません。
Maはこれもイメージですが「古臭いイメージ」「アメリカ南部の方言」みたいな感じがあります。
Mamaも言葉遣いとしては微妙ですが、そのコミュニティやルーツにもよるので、なんとも言えないそうです。例えばイタリアやヨーロッパにルーツを持つ人ならばmamaって普通に使うのでは? といった意見です。
こういったイレギュラーな要素がある点も考慮すると、やっぱり「Mom」が言葉選びとしては無難で間違いないという話です。
ma’am
似ていますが「ma’am」は名前がわからない女性への呼びかけに使われる言葉です。madam(マダム)の変形したものです。
Excuse me ma’am, but I think you dropped your glove.
お嬢さん、手袋を落とされたんじゃないですか。