アメリカの出産体験

アメリカでの出産体験
 

公開日: 最終更新日:2019.12.9

アメリカの妊娠検査薬メーカーの「ファーストレスポンス」が発売した妊娠の検査ができるアプリをニュースで取り上げたことがあり、その時にアメリカでの出産体験を書きました。

日本との違いを交えながら、アメリカでの出産状況を簡単にご紹介します。

妊娠検査アプリ

このアプリは検査スティックとブルートゥースを連動させたもので、測定法は従来の妊娠検査薬と同様、先端部に尿をかけるだけで画面でカウントダウン開始、「教育、娯楽、落ち着く」の3種類から動画を見て3分間待つだけです。

結果が出てからアプリを起動、「妊娠を望むか否か」に答えると、それに合わせて次のステップを教えてくれます。

サポート内容は、プロフィール設定に基づいた生理周期管理、出産予定日の計算、妊娠後の産婦人科検診のスケジュール、医師への質問等で、その他オンライン上の情報にもアクセスできます。

値段は従来のファーストレスポンス検査薬の2倍で$20前後と言われています。

ファーストレスポンスは、生理予定日4日前から使用可能な検査薬に限らず、妊娠前/中に必要なビタミン剤、性交時の潤滑剤、排卵検査などの商品も販売しています。

アメリカでは他にも検査薬のブランドはいろいろあるのですが、どこにいっても大抵このメーカーが目につきます。

アメリカの出産事情

私は2人の子供をアメリカで出産しましたが、1人目の時はインターネットの妊娠期間の一覧表を、2人目で陣痛の感覚と長さを記録できるアプリを初めて1つ使っただけでした。

もし次に妊娠したら今回の商品を使うかどうかと考えましたが、単純に「yes/no」が即座に出てくる従来タイプの2倍払って買うとは正直思えません。

ただアメリカには母子手帳がないので、記録や管理という意味ではアプリは代用できるかもしれません(検査薬を使わないと使用できないのか不明ですが)

日本の出産事情は見聞きする範囲でしかわかりませんが、出産は両国の特徴を際立たせる面白いイベントだったので紹介します。

体重管理

日本では8~10㎏の増加を目安とする中で、アメリカは20㎏程度の増加が普通です。

逆に少ないと太るよう指導され、もし体重オーバーで難産になった場合、帝王切開という考え方があります。

言い訳ではないですが、私は1人目で27kg、2人目で20kg増えました。

また、妊娠したら寿司などの生ものは厳禁、リステリア菌などの感染症を避けるという理由のようですが私は存分に食べました。

ベビーシャワー

親族や友人が企画する「ベビーシャワー」というパーティがあります。

妊婦が出産・育児で欲しい物を店で事前登録、参加者がネットや店で検索し、リストに沿って購入・プレゼントする仕組みです。お祝い品が重複せず、とても合理的です。

出産状況

陣痛、医療行為(帝王切開以外)、出産、回復をシャワー・トイレ付きの1つの個室で完結するのが一般的です。

陣痛が来てから移動する苦痛もなく、家族も出産状況を間近に見守ることが出来て、望めば夫が臍の緒を切ります。陣痛も必要以上の痛みを与えず無痛分娩が主流です。

脊髄近くに細いカテーテルを入れ麻酔薬を少しずつ注入、痛みは鈍くなっても分娩の感覚は残っているので出産に問題はありません。

日本のように腹を痛めて産む美学がないので、苦しい思いをしなくて良いものをわざわざすべきではないという観念です。

出産で体力を消耗してしまうことがないため、日常生活に早く戻り新生児の世話に取り掛かることができます。

費用

退院は自然分娩で24時間、帝王切開でも48時間後です。

理由は高い医療費にあり病院でのケアは最低限に済ませ後は可能な限り自宅で行います。

普通分娩で200万円、私は帝王切開のため350万円の請求でしたが、保険に加入していたので自己負担30万円で済みました。

妊婦が保険加入者か否かによって医療の程度も違うようですが、保険のない生活がいかに恐ろしいか、オバマケアで論議が高まったのも十分頷けますが、なかなか難しい問題のようです。

産後ケア

退院が早いので出産後1週間毎に赤ちゃんの検診が続きます。

ワクチンは3-4種同時に接種、新生児は離乳食が始まると食事で補えない栄養を取るためにサプリメントが勧められます。

日本に比べて食生活の基礎が乏しいため、赤ちゃんから老人まで「健康管理」と称し栄養剤を常用します。

医師ですら赤ちゃんに率先して栄養剤を処方するのが実情で、それが「肥満体国」に並び「サプリメント消費大国」と言われるゆえんかもしれません。

食と言えば、何より忘れられないのは出産後に病室で食べた梅干し入りの母のおにぎりの味でした。



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