動詞でのfreak outはよく見かける形でパニックになってしまう状態を指して使われます。他にも名詞でフリークスのように愛好家や熱狂的なファンを指すこともできます。
語源をたどると「気まぐれな気持ち」や「普通でない感じで成長したもの、通常とは違う発達をしたもの」といった意味にもつながっています。
これは熱狂的なファンもそうですが「奇人、変人」のような意味で使われたり、「きわめて珍しい」といった形容詞にもなります。
また音が似ているためfuckingの代用としてfreakingがスラングのスラングとして使われるケースがあります。
freak out(動詞)の意味
freak outの形で動詞で用いられ「興奮する、動揺する、怖がらせる」です。だいたい怒るか、パニックになるかです。
outを使わずにfreakだけでも動詞で使うことも間違いではありませんがより一般的ではなくなります。
Her parents freaked out when they saw her tattoo.
彼女の両親は、彼女のタトゥーを見たときに動揺した。
I enjoy freaking my cat out by wearing a Godzilla mask.
ゴジラのマスクをかぶって猫を怖がらせて楽しんでいる。
ファールボールを取りに来たイチローと接触した女性ファンがパニックなる映像でもfreak out(1:02~)が使われています。
変わり者、変人、奇人
変人・奇人の意味もありますが、かなりネガティブなニュアンスで、面と向かっていうと失礼な言葉です。意味合い的に奇形のような、異質なものに対してのニュアンスになります。
The circus has a show displaying freaks such as a lizard-boy and bearded woman.
そのサーカスは奇人、例えばトカゲ男やひげ女を見せているショーをやっている。
The politician was asked to resign after he had called people in the LGBT community “freaks.”
その政治家は、彼がLGBTのコミュニティーの人々を「フリークス」と呼んだあとで、辞任を求められた。
熱狂的愛好家
カタカナでも聞きますが〇〇フリークの意味で、愛好家を指します。言い方や状況にもよりますが、カタカナでいう「オタク」「マニア」に近い雰囲気でそこまでネガティブな感じではありません。
当然、複数形はfreaks(フリークス)となります。
He’s a total baseball freak.
彼は完全に野球オタクだ。
It’s a convention full of comic book freaks.
コミックマニアであふれた集会だ。
この手の熱狂的愛好家をどう呼ぶのか? どう呼べば失礼でないのかは、けっこう難しいところです。他の類義語もありますがfan(ファン)やenthusiastあたりが無難な選択です。
珍しい(形容詞)
形容詞では「きわめて珍しい、まれな」の意味で使われます。
There was a freak snowstorm in the middle of June.
6月の半ばに珍しい吹雪があった。
He died in a freak table tennis accident.
彼はかなりまれな卓球の事故で亡くなった。
freaking
freakingは形容詞や名詞を強調する形で「ひどく、すごく、かなり」といった意味でも使われますが、これは元々は強調の意味のfuckingに音が似ているので、婉曲・代替えのスラングのスラングとして成立したそうです。
I’m so freaking happy now.
俺は今、かなりハッピーだぜ。
Someone stole my freaking car.
誰かが俺の車を盗んだ。
freaking carはfucking carの言い換えであり、ではfucking carが何かといえば特に意味はありません。昂った感情から来る強調の一種です。これについてはfuckingの項目もご覧ください。
Freakshake(フリークシェイク)
freakの写真を検索していたら、やたらとすごいパフェの写真が出てきたので調べてみると「フリークシェイク」というものが流行っているそうですね。
もともとはオーストラリア発祥で、それがニューヨークで火が付き、世界中で流行り始めているといった感じです。
レシピや定義はばらばらですが、ミルクシェイクベースに狂ったような甘いものをぶち込んでデコレーションしたものだそうです。インスタ映えみたいな視点からも人気だそうです。
日本でも流行っているんでしょうか? 胸やけしそうですね。