close up(クロースアップ)の意味と使い方

close up(クロースアップ)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2020.10.19

「close」にはクローズと発音する「閉める」の意味の動詞と、クロースと発音される「近い、親しい」の意味の形容詞があります。それぞれupをつけることができるので「クローズアップ」「クロースアップ」はどちらも表現として存在しています。

今回取り上げるのは「close up(クロースアップ)」で「接近して、間近で」の意味になります。同じ意味ではup closeやcloselyがあります。

名詞ではカメラ撮影などの「接写、近接撮影」を意味します。このあたりの意味や使い方を例文にまとめながら整理しています。

「閉める」の意味をお探しの方は『close up / close down / closeの使い方の違い』『close(閉じる)/ close(クロース、親しい)/ closed(クローズド)の違い』などをご覧ください。

クローズアップか? クロースアップか?

クローズアップか? クロースアップか?

close upが混同されやすいのは、そもそも「close」には品詞が異なる2種類の意味があるからです。

1つは主に「閉める」という意味の動詞で、発音はclose【klóuz】クロウズが近いです。

もう1つが「近い、親しい」の意味の形容詞で、発音はclose【klóus】クロウスが近くなります。

close【klóuz】閉める

close【klóus】近い、親しい

例文

I close the store every night at 10pm.

私は毎晩10時にお店を閉める。

例文

She is my close friend.

彼女は私の親しい友人だ。

この2種類にはそれぞれ「up」をつけることができます。したがって「close up(クローズアップ)」と「close up(クロースアップ)」は異なります。

クローズアップは「閉店する、店を畳む」といった意味になります。

例文

We closed up at 10:00pm.

午後10時に閉店した。

このページで取り上げるのは「近い、接近」の意味での「close up(クロースアップ)」のほうです。「閉める」のほうについては以下の記事にまとめています。

close up / up close / closelyの違い

close up / up close / closelyの違い

これらはすべて「接近して、間近で」といった意味なので、置き換えても問題ないパターンもあります。

この「接近して、間近で」は以下のように使うことができます。副詞としての使い方です。この副詞で使う場合は「see him close up」のようにハイフンでつながないケースもけっこうあります。

例文

Now that I see him up close, I can notice his missing tooth.

Now that I see him close up, I can notice his missing tooth.

Now that I see him closely, I can notice his missing tooth.

間近で彼を見ると、彼のない歯(喪失歯)に気付ける。

また以下のような形容詞も可能です。

例文

The room has an up-close view of the train tracks.

The room has a close-up view of the train tracks.

The room has a close view of the train tracks.

その部屋から線路が間近に見える。

up closeとclose upは距離に対してのみ使う

up closeとclose upが使えるのはセンチメートルなどの「距離の近さ」に言及している時だけです。

closelyだけがcloseが持つ「親しい、親密な」「非常に注意深く、入念に」の意味で、そのまま副詞で使うことができます。

例文

I know her closely.

私は彼女をよく知っている。

例文

I know her up close.

I know her close up.

(この使い方は変です)

例文

I follow my favorite sports teams closely.

私はお気に入りのスポーツチームを入念に追っている。

例文

I follow my favorite sports teams up close.

I follow my favorite sports teams close up.

(この使い方は変です)

close-up

名詞では「近接撮影、接写」の意味で、いわゆる近づいて撮影するといったことを表します。どこまで近づいたらといった明確な基準もありません。

形容詞と名詞の場合はハイフンを入れるか、「closeup」のように1単語になっているケースが多いです。

カタカナでは「クローズアップ現代」のような使い方が許容されていますが、正確には「クロウスアップ」が読み方としては近いです。

例文

I took a close-up of my dog.

うちの犬の近影を撮影した。

例文

The magazine is full of close-ups of Mars.

その雑誌は火星の近影でいっぱいだ。

ただし、closeの後に母音が来るケースで濁音になるケースは間違いとも言い切れなくて、微妙なラインだといえます。このあたり発音の専門家の意見を聞いてみたいです。

以下、カナダ人とアメリカ人の発音を掲載しておきます。

カナダ人の発音

イギリス人の発音

アメリカ人の発音

「ズなのか? スなのか?」「クロウスか? クロースか?」などカタカナをどう表記するかを言い争うのはけっこう不毛な感じもします。



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