強調の「up」の使い方(eat upやclean upなど)

強調の「up」の使い方(eat upやclean upなど)

北米英語の特徴として動詞にやたら「up」をつけることがあります。このupは少し強調されるけれども特にこれといった意味はないケースがあります。

アメリカだけでなくカナダでも広く使われますが、upをつけてもつけなくても意味がさほど変わりません。clean up, eat up, meet upなど、どれも「up」がなくてもその前の動詞だけで意味は通じてしまいます。

しかし「up」がないと意味が変わってしまう、ニュアンスが異なる、自然さに欠けるといったケースがあるので合わせてご紹介します。

強調の「up」の使い方

強調の「up」の使い方

スティーブの意見を聞くと、upがあることで「very much」ぐらいの気持ちの高まりや、伝えたいことを強調して表現している程度らしいです。また何かをcomplete(完了、達成)したような感覚を伴います。

口癖のように使われていることもあるためあまり気にする必要もないのかもしれません。例えばeatとeat upを比べてみます。

例文

He ate dinner.

He ate up dinner.

おそらくupを使うと彼はディナーを全部食べたような達成感、完了したような雰囲気があります。しかし、全体の何%を食べたら、何キロ以上を食べたら「eat up」といってもいいといったルールはなく気持ちの問題です。

いくつか「up」がなくても成立する例文を集めてみました。以下のような言葉は特に「up」がなくても意味は通じ、何かやり切った感じや気持ちの高まり、強調のニュアンスが出ているだけです。

「up」があるからここまでの動作を達した、達していないといった明確な基準はありません。

例文

My mom sewed (up) my pants.

お母さんが私のズボンを縫った。

例文

I crush (up) the pills before I take them.

飲む前に錠剤をすりつぶした。

例文

I hung (up) the picture in my room.

部屋に写真をかけた。

例文

He fixed (up) my car.

彼は私の車を修理した。

例文

The soap broke (up) all the dirt.

石鹸がすべての汚れを落とした。

「すべての汚れを落とした」と「すべての汚れを落とし切った」ぐらいの差であり、どれも強調しているだけだと考えることができます。

cleanについては以下の別の記事に詳しくまとめています。

upがないと意味が変わる表現

しかし「up」がないと一般的ではない自然さに欠ける表現や、意味やニュアンスが異なってしまうケースがあるのも事実です。

例えば以下のblowとblow upは明確に指している動作が異なります。

例文

I blew the balloon.

風船を吹き飛ばした。

例文

I blew up the balloon.

風船を膨らませた。

endとend upではニュアンスが異なります。

例文

It ended bad.

(悪い終わり方だった)

例文

It ended up bad.

(予期しない悪い終わり方だった)

lineとline upでは文章の自然さに差がでます。

例文

△ We lined for donuts.

〇 We lined up for donuts.

ドーナツの列に並んだ。

この場合はドーナツに並んだを指すには「line up for」が一般的です。「line up」も間違いではないけど、あまりこの言い方をしないそうです。

downとupの使い方

関連する話題になりますがアメリカでは口癖のように「down」がつくケースがあります。「at」に対して「down at」とつけるけれど、実際はあってもなくても一緒だという使い方です。こちらはカナダではあまり使わずアメリカ英語の特徴です。

また「walk up the street」と「walk down the street」のように結局はいっていることが同じになってしまう表現もあります。

これらは個別に記事をまとめているのであわせてご覧ください。

   


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