タイアップ(tie up)とtie-in(タイイン)の意味を考える

タイアップ

タイアップ(tie up)は英語でも存在していますが、主にしばりあげるような動作を指すので、そのままカタカナと同じ感覚で使うと誤解が生じる可能性があります。

カタカナのタイアップにあたる言葉は英語で「tie-in」がよく使われます。使い方の例文を用意しているので参考にしてください。

どちらが主・メインでもない対等の関係での提携では「コラボレーション」や「team up with」などが使えます。

tie up(タイアップ)の使い方

tie-up

英語でtieといえば「~を結ぶ、縛る」といった動作を表します。upはなくても大丈夫ですが、しばりあげる、きつくしばるといった意味になります。

例文

I tied my shoes.

靴(のヒモ)を結んだ。

例文

The kidnapper tied up his victim.

誘拐犯は被害者を縛った。

そこから縛り上げることを比喩的に考えて「(仕事などで)忙しくさせる、忙殺する」や「固定する、動けなくする」といった意味でも使われます。

例文

The president is tied up with meetings all day.

大統領は1日中、ミーティングで忙殺されている。

例文

The lady was tying up the line by chatting with the cashier.

その女性がレジ係とおしゃべりをして、列を動けなくしていた。

名詞では縛ったもので、これは首にしばるものでnecktie(ネクタイ)などがわかりやすいです。

英語でも「necktie(ネクタイ)」といっても間違いではないのですが少し古い言い方だそうです。

例文

He is wearing a tie.

=△ He is wearing a necktie.

彼はネクタイをしている。

wristwatch(腕時計)などは壁掛けの時計など種類があるのでどんな時計かを言う必要がありますが、tieはneck(首)にする以外に用途がないので、わざわざnecktie(ネクタイ)と言う必要があまり感じられません。

カタカナのタイアップ

tie upをカタカナの意味での「提携する、結びつける」で使うのは可能です。辞書にその意味で掲載があります。

ただし一般的な使い方かといえば断言はできず、先にあげた固定する、しばりあげるの意味と混同されやすくなります。カナダ人のスティーブはこの「提携する」の意味での使い方に否定的でした。

以下のような「tie up」の使い方を良しとするかは意見がわかれました。場合によってはまるで無理やり、やりたくない提携かのように感じさせます。

例文

The store will tie up with Amazon to sell these new products.

その店舗はこの新しい製品を売るためにアマゾンと提携する予定だ。

例文

We will tie up with a major pharmaceutical company to do the research.

私たちはその研究をするために大手製薬会社と提携するだろう。

例文

Sony is tied up with NEC in a new project.

ソニーは新計画でNECとタイアップしている。

tie-inの意味と使い方

日本語のタイアップにあたる英語は「tie-in」のほうがいいだろうといった意見でした。

これは同時宣伝、抱き合わせのような言葉で感覚としてカタカナのタイアップと同じイメージで使えます。

製品が映画やテレビ番組、イベントなどと結びつくことで「タイアップの、抱き合わせの」などを意味します。

例文

The new song game will be released next month to tie in with the band’s DVD release.

新しい歌のゲームがバンドのDVDの発売とタイアップして、来月にリリースされる。

例文

The viral video was a tie in for the new Pokemon movie.

その広まった動画は新しいポケモン映画のためにタイアップしたものだった。

例文

The movie has tie-in books and action figures.

その映画はタイアップしている本とアクションフィギュアがある。

例文

Her new song is a tie-in with the latest James Bond movie.

彼女の新しい曲は最新のジェームズ・ボンドの映画とタイアップしている。

コラボレーションも英語で存在していますが、コラボレーションが対等の関係にあるように感じさせるのに対して、tie-inだとどちらかが主・メインである点でもタイアップと同じ感じです。

tie together

熟語というほどではありませんが、一緒に結びつけることです。これは文字通りの意味もあれば、提携するといった意味にもなりえます。

例文

Someone tied his shoelaces together and he fell down.

誰かが彼の靴紐を結びつけたので、彼は転んでしまった。

上の例文はよくあるいたずらです。

例文

Nintendo and McDonald’s are tied together in Pokemon Go.

任天堂とマクドナルドはポケモンGOで手を結んでいる。

このように比喩的に手を組む、協力するなどの意味でも使われます。

team up with

team-up

他にもニュースに登場する言い回しではteam up withがあります。これも提携する、共同する、協業する、チームを組むといった感じでタイアップに近い意味で使われます。

どちらがメインとも言っていません。またビジネス以外でも使うことができます。

例文

The Hanshin Tigers teamed up with Joshin.

阪神タイガースはジョーシンと提携した。

例文

Sony teamed up with NEC in a new project.

ソニーは新しい計画でNECと提携した。

例文

I teamed up with my sister to throw a party for our parents.

両親へのパーティー開催のために姉と協力した。

例文

I’m teaming up with my sister to clean the house.

私は家を掃除するために姉と協力している。

   


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