カタカナでplot(プロット)といえば映画や小説などの物語の筋書きのことを指します。小説を書くような人や映画愛好家にはなじみのある単語です。
映画でもこの筋書きの意味はありますが、ほかにも「策略・陰謀」などの悪い計画を企てる意味や、図形やグラフを描くといった想像しにくい意味もあります。
他にも「小さな土地の区画」といったカタカナからは想像できない意味もよく使われるので使い方を例文にまとめています。
小説や映画の筋書き
カタカナでプロットといえば小説や映画の筋書きを指します。英語でもその意味はもちろんあります。
ストーリーとも似ていますが細かいセリフなどではなく構想、筋書きレベルを指して使われます。
発音は【plɑ́t】なので読み方はプラットのほうがやや近いです。
plot【plɑ́t】
The plot of Inception is difficult to follow.
インセプションの筋書きは追うのが難しい。
The movie has a formulaic plot.
その映画はお決まりの筋書きだ。
The movie had a gripping plot.
その映画は人の心をしっかりつかまえる筋書きがあった。
Reports suggest that Lucas and Spielberg had a disagreement over the plot of the fourth movie.
報道ではルーカスとスピルバーグに(『インディー・ジョーンズ』の)第4作の筋書きで不合意があったことを示唆している。
策略・陰謀・悪だくみ
英語のplotには名詞で「策略、陰謀、計画」の意味と、「陰謀を企てる、悪事をたくらむ」などの動詞の使い方があります。
expose a plotで「陰謀を暴く」といった意味になります。planと違い悪だくみのような計画を指して使われます。
悪い計画に対して使われる言葉ですが、たくらんでいるだけではなく、すでに計画が実行されてみんなが知っている事実・悪事にも使えます。
過去形・過去分詞はplottedになります。
There was a plot to overthrow the government.
政府を転覆させる企てがあった。
They plotted to overthrow the government.
彼は政府を転覆させる計画を企てた。
グラフや地図を描く
グラフや地図を描く、描画するといった使い方もあります。
The navigator plotted a course for the Black Sea.
ナビゲーターは黒海へのコースを描いた。
He plotted the data on a graph.
彼はデータをグラフに書いた。
小区画の土地
意外なところでは「小区画の土地」といった意味もあります。知らないとなかなか想像しにくい使い方です。
しかし、このあたりの意味も1500年代には原形があったそうで、plotはほかの意味も含め古くから存在している言葉です。
I bought a plot of land to start a farm.
私は農場を始めるための小さな土地を買った。
He already had a burial plot reserved.
彼はすでに埋葬用の土地を予約していた。
この土地の小さな区画という意味ではpatch(パッチ)やblock(ブロック)あたりも類義語になってきます。