mate(メイト)といえばカタカナでも「ルームメイト」や「クラスメイト」はよく使われ、最近は「ソウルメイト」といった言葉も聞かれるようになりました。
単独で動詞で使った場合には「交尾する/繁殖する」といった動物に対して使われる言葉になります。
また男性への呼びかけとして「mate!」が使われますが、これはイギリス、オーストラリアの表現で特にオーストラリアの「マイト」の発音が有名です。
いろんな使い方がありますが、ここでは例文を交えて「mate」をご紹介しています。
動詞の「mate」の意味
動詞で使われる「mate」の場合、動物が子供を得るために「交尾する/繁殖する」という行為を指します。
単語の意味には、交尾相手を探したり、相手に対しての愛情表現の行動も含まれています。
The zookeepers are trying to get their pandas to mate.
飼育員はパンダが交尾するように試みている。
This bird has a complex mating ritual.
この鳥は複雑な交尾の儀式を行います。
mating seasonで繁殖のシーズンなので「発情期」といった訳になります。
名詞のmate
「交尾の相手」を指す名詞の役割も持っています。動詞もそうですが基本的には動物にのみ使います。
Many birds use their colors to attract mates.
多くの鳥は、色を使って交尾相手を惹きつける。
Some animals only have a single mate in their lifetime.
いくつかの動物だけ、生涯でひとりの繁殖相手を持つ。
友達に対する呼びかけ
「友達」という意味で、通常男性に対して使われます。これは主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドで使われる言葉です。
初めて出会う相手というより「親しみのある友達」というニュアンスが含まれていますが、馴れ馴れしい人は初対面でも使うと思います。
My mates and I went to the pub for a pint of beer.
1パイントのビールのために私と友達はパブに行った。
pintはイギリスなどで使われる飲み物の単位です。1パイントは568mlで、瓶ビールのサイズにもなっています。日本では大ジョッキぐらいの大きさです。
オーストラリアでは「mate」の発音は「メイト」ではなく「マイト」といった発音が特徴的です。
Oh, you’re from Australia! G’day mate! Throw another shrimp on the barbie.
ああ、オーストラリア人なんだ! こんにちは! バーベキューでもう1つエビを焼けよ。
「G’day」はgood dayの略称で、オーストラリア英語の挨拶に使われています。
「Throw shrimp on the barbie」は誇張されたステレオタイプなオーストラリア人を表す会話表現ですが、アメリカ人がちょっとオーストラリア人をからかう時によく引き合いに出されるものの実際はこんな会話はしないそうです。日本人に「日本人なんだ、寿司くえよ」みたいな感じでいうのと同じレベルです。
逆に北米でmateはほとんど使われず、アメリカ、カナダの親しい友達間の挨拶で使われる「bro」や「fam」あたりが似た位置づけの言葉です。
-mate(接尾語)
接尾語(単語の後ろに付く言葉)では「誰かがある特定の何かを共有すること、相手」を指します。カタカナでも「ルームメイト」や「クラスメイト」はよく使われます。
My roommate often leaves a mess in the kitchen.
私の同居人はしばしばキッチンを散らかしたまま去る。
She got in trouble for chatting with her classmate.
彼女は同級生と雑談しててトラブルになった。
他にも「tablemate」=「たまたま同じテーブルに同席した人」や「cellmate」=「刑務所での同室の受刑者」などの単語が存在しています。
I discussed politics with my tablemates.
私は机で同席した人と政治について議論した。
He was accused of killing his cellmate.
彼は刑務所で同室の人を殺し告発された。
soulmate(ソウルメイト)の意味
恋愛的な意味での完璧に適応している人を指し、日本語では「運命の人」のような意味です。
特に男女の恋愛関係に限定した言葉ではありませんが、男女に使われることが圧倒的に多いです。したがって同性で使うと文脈を作らないと誤解を受けやすい単語です。
She still isn’t married because she is searching for her soulmate.
彼女がまだ結婚していない理由は、ソウルメイトを探しているからです。
Some people believe there is only one soulmate for each person.
一部の人は、人それぞれにソウルメイトは1人しかいないと信じています。