「ふわふわ」を英語で伝えるには対象となるモノが何であるかで切り分けて考えてもいいかもしれません。いくつかの候補があります。
このページでは「ふわふわの料理」「ふわふわの服装」「ふわふわのぬいぐるみ」あたりから「ふわふわした人生・生活・性格」「ふわふわと浮いている」あたりを念頭に書いています。
個人の感覚によっても変わりそうなもので、一般的には「fluffy」あたりが近い言葉かと思います。いくつか例文を用意したので言葉選びの参考にしてください。
この記事の目次!
fluffyの意味と使い方
fluffyは元は羽のようなふさふさ感を指して使われはじめ、そこからよく服装や動物の羽毛・毛的な意味でのふわふわ感に使われることが多いです。カタカナ読みをすれば「フラフィー」です。
ぬいぐるみでいえば日本語の「もこもこ」ぐらいまではfluffyで表している感じがします。下に写真での比較があるので参考にしてください。
fluffy【flʌ́fi】
A Persian cat is fluffy.
ペルシャ猫はふわふわしている。
She is wearing a fluffy scarf.
彼女はふわふわのスカーフをしている。
食べ物や服などに広く使える言葉なので便利です。ただし食べ物については「毛のふさふさ感」はあまり関係なく、いわゆる「ふわふわ」の意味で使われます。
I like fluffy pancakes.
私はふわふわパンケーキが好きだ。
The restaurant serves very fluffy scrambled eggs.
そのレストランはとてもふわふわのスクランブルエッグを提供する。
Japanese fluffy pancake restaurant opens in New York
日本のふわふわパンケーキ店がニューヨークにオープン
日本のふわふわパンケーキは「Japanese souffle pancake(日本式スフレ・パンケーキ)」などとも呼ばれます。souffleはフランス語でスフレで、卵白を泡立てて、ふっくらと焼き上げた料理を指すそうです。
無理にふわふわと伝える必要がない食べ物で、単に柔らかいとポジティブにいうだけならばtenderやsoftを使う方法もあります。
グーグル画像検索によるfluffy
グーグルの画像検索の英語版でfluffyを調べてみると、おおよそのfluffyの輪郭をつかむことができます。
まず「fluffy」だけで検索してみると毛がふわふわしたぬいぐるみや、毛でおおわれたペット犬が多く登場します。fluffyというニックネームのコメディアンがいるので、そこは差っ引いてください。
次に「fluffy clothes(ふわふわした服)」で検索してみると、もこもこ・ふわふわした感じの女性用の服がいっぱい登場します。
最後に「fluffy food(ふわふわした食べ物)」で調べると、パンケーキの写真が登場します。fluffyは日本語でいう「ふわふわ」から「もこもこ」「ふっくら」あたりまでを指せることが想像できます。
squishy(ぐにゃっとする)
おもちゃや小さなぬいぐるみで、毛があまりない、ふさふさ・もこもこしていないものは「squishy」という言葉も候補にあがります。
ぐにゃっとしている、ぐにゃぐにゃするといった意味です。
He has a squishy bear doll.
彼はぐにゃっとするクマの人形を持っている。
spongyの使い方
spongyは文字通りスポンジのようなふわふわ感ですね。これは食べ物以外にも使える言葉です。
This bread is spongy.
このパンはふわふわだ。
A spongy material was used to protect the glass.
(スポンジのように)やわらかい素材はガラスを守るために使われた。
パンやスポンジケーキのような柔らかい前提がある食べ物に対してspongyというのはかまいませんが、肉などに対して使うとネガティブな印象を与えることがあります。
「スポンジっぽい」といっているのと似たような感覚で、文脈や対象によります。
This steak is terrible. It’s spongy.
このステーキはひどい。スポンジーだ。
puffy(ぷくっとしている)
puffyはよく腫れあがった目などにも使われます。ふっくらした、ぷくっとした感じのふわふわです。
His shirt is puffy.
彼のシャツはふっくらしている。
Your eyes look puffy.
君の目は腫れているように見える。
Cheese puffs(チーズパフ)やPuffcorn(パフコーン)といえばキャラメルコーンやカールみたいなお菓子です。
生き方・人生が「ふわふわ」している
人生や生き方が「ふわふわ」しているのは、本当に個人の解釈の幅がありすぎるので、あくまで参考程度に考えてください。
それが1つの場所にとどまらないタイプの人ならば「transient」「fly-by-night」みたいな言葉があります。短期滞在者みたいな意味です。
He is a transient person.
He is a fly-by-night person.
彼はふわふわした生活 / 根無し草だ。
性格が「ふわふわ」しているも、けっこう人の判断がわかれますが、例えば映画『アメリ』のようにとらえどころのない性格ならば「enigmatic」「idiosyncratic」「whimsical」といった言葉も候補に入ってきます。
「ふわふわ」と浮いている
ふわふわと浮いているですが、カナダ人のスティーブは日本語としてはよくわかるけど、英語にはそういうオノマトペがないという意見でした。
したがって描写するしかありませんが、意味としては「float(浮かぶ、浮く)」みたいな言葉が近いです。
Some bubbles floated by.
シャボン玉が浮いていた。
これは先に紹介した「ふわふわした人生をおくっている」みたいな使い方も可能です。
He just seems to float through life.
彼はふわふわした人生をおくっているようだ。
levitate
levitateは「(魔法の力などで)空中浮揚する、空中浮揚させる」という動詞です。かなり限定された状況でしか使えないうえに、ちょっとフォーマルな感じの用語です。
Many magicians know levitating tricks.
多くのマジシャンは空中浮揚のトリックを知っている。
I think my house is haunted. Last night my bed levitated.
うちの家は呪われていると思う。昨夜、ベッドが浮いた。
今日では科学の専門用語ですが「浮遊させる」といった意味でも使われることがあります。
Scientists were able to levitate the train on a magnetic rail.
科学者達は磁石のレールの上で、電車を浮かせることができた。