feeling(フィーリング)の意味と使い方

feeling(フィーリング)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2022.09.6

feeling(フィーリング)もかなりカタカナで定着している言葉です。カタカナでは「英語の長文はフィーリングで理解している」「彼はフィーリングで答えた」みたいな使い方と、「二人はフィーリングが合う」「あの人はフィーリングが合わない」といった使い方がされます。

これらのカタカナでの使い方が英語でも成立するのかを調べて整理しています。英語でもこのような使い方はできないこともないです。英語ではどちらかといえば「考え、意見、思い」といった名詞で使われることが多いです。

名詞でのfeelとfeelingの違いについては『名詞のfeelの意味と使い方、feelingとの違い』にも記載があるのでご覧ください。

考え、意見、思い、感情

考え、意見、思い、感情

英語でfeelingといえば「考え、意見、思い、感情、感覚」のような使い方があります。1つ2つと数えられる可算名詞なので複数形になります。

例文

The song has a strong feeling of joy.

その曲は強い喜びの感情がある。

例文

He has trouble expressing his feelings.

彼は自分の思いを表現するのに困難を抱えている。

例文

Don’t say that, or you’ll hurt her feelings.

そんなことを言うな。さもないと、彼女の気分を悪くするぞ。

何かについての「思い、感覚」みたいな表現はfeeling towards / feeling aboutなどが用いられます。

例文

What are you feelings towards(= about) politics?

政治についてどう思いますか?

例文

Her feelings towards(= about) her dog are very strong.

自分の犬についての彼女の感情はとても強いです。

カタカナのフィーリングに近い使い方は以下のような文章で可能です。論理的にうまく説明ができない、自分のセンス・感覚に基づいたものです。

例文

I had a feeling that number was wrong.

数字が間違っているような感覚があった。

例文

The general feeling is that postponing the Olympics was the right choice.

オリンピックの延期は正しい選択だったというのが一般的な感覚だ。

感触、感覚

また人間の持つ五感としての「感触、感覚」もあります。

例文

I was sitting too long and lost the feeling in my leg.

あまりにも長い間座っていて、足の感覚がなくなった。

例文

She enjoys the feeling of silk shirts.

彼女はシルクのシャツの感触を楽しんでいる。

フィーリングが合う / 合わない

フィーリングが合う / 合わない

「フィーリングが合う」「フィーリングが合わない」はカタカナ遣いなので、これをそのまま英語にすることができません。

例文

My feeling doesn’t match hers.

Tom and Susan’s feelings match.

(意味がよくわからない)

上の例文のように全般・相性の話だと変ですが、感覚が合わないは特定の問題に対してならばfeelingを使うこともできます。これはopinion(意見)があわないような意味合いです。

例文

My feelings on the matter don’t match with the other board members.

この件についての私の感覚(意見)は他の取締会のメンバーとは合わない。

ではカタカナの全般的な漠然とした感じで「フィーリングが合う」「フィーリングが合わない」をどう表現するか? は、意訳して「chemistry (相性、親和力)」などが候補にあがります。

例文

I don’t have any chemistry with her.

彼女とは相性が良くない。

例文

Tom and Susan have great chemistry together.

トムとスーザンはすごくいい相性だ。

フィーリングで言う、話す、書く

フィーリングで言う、話す、書く

カタカナでは「フィーリングで話した」「フィーリングで書いた」など深く考えずに感覚で何かをすることを表すことができます。

with feelingにすると次に紹介する「実感を込めて、気持ちを込めて」の意味になってしまいます。

「フィーリングで話した」「フィーリングで書いた」などは状況にあわせて意訳するしかありません。近い表現はいくつかあります。

「off the top of one’s head」は即席で、思い付きでといった意味です。

例文

He answered off the top of his head.

彼は思い付きで答えた。

「out of thin air」は何もないところから、何の根拠もなくといった意味です。

例文

He created amazing characters out of thin air.

彼はすごいキャラを何もないところから作った。

「on a whim」は気まぐれに、思い付きでといった意味になります。

例文

He started his business on a whim.

彼は思い付きでビジネスを始めた。

「off the cuff」が即席の、即興のです。

例文

Donald Trumps often speaks off the cuff.

ドナルド・トランプはしばしば即席で話す。

「思い付き」「即興」あたりの類義語で「フィーリングで〇〇する」を表現する方法があります。

with feeling

カタカナっぽい「フィーリングで〇〇した」をそのまま「with feeling」とすると別の意味になります。

with feelingは「実感を込めて、情を込めて、気持ちを込めて」になるので、注意が必要です。

例文

He paints pictures with feeling.

彼は気持ちを込めて絵を描く。

例文

He answered the question with feeling.

彼は気持ちを込めて質問に答えた。

例文

He tells the story with feeling.

彼は感情をこめて物語を話す。

feel(動詞)

もちろんfeel(感じる)のing形が「feeling」なので、動詞として使われている可能性はあります。

例文

They feel cold.

△ They are feeling cold.

彼らは寒さを感じている。

上のような例文ではあまり進行形になりませんが、間違いではありません。

例文

Feeling hungry, she looked in the fridge.

空腹を感じながら、彼女は冷蔵庫を見た。



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