bringそのものが広い意味があり、それにupがついてもやっぱり広い意味ができあがります。bring upの代表的な意味に「話題に出す、明るみに出す」といった使い方があります。
またbring up toで、あるレベルや段階まで引き上げるといった意味にもなります。ほかに「育てる」といった使い方もあるので、一通りを例文にまとめました。
bringそのものについての記事は『bring(brought)の意味と使い方』や『bring on / bring aboutの意味と使い方』もあわせてごらんください。
bring upの意味と使い方
bringが「持ってくる」などの意味です。それにupがつくと「上に持っていく」などの意味もありますが「話題に出す、明るみに出す、持ってくる、持ち出す」など幅広い解釈が可能です。
上に引っ張りあげているイメージ、みんなの目に見える状態になるイメージです。raiseやposeにも似たような意味があります。
bring upとよく組み合わさる言葉は「idea(アイデア)」「topic(話題)」「question(質問)」「the fact that(~という事実)」「point(主張、提案)」「issue(論点、争点)」「subject(主題、題目、議題)」「dilemma(ジレンマ、難問)」「list(リスト、一覧)」などです。
He brought up a good idea at the meeting.
彼は会議でいいアイデアを出した。
He brought up the issue of gun control.
彼は銃規制の論点をもたらした。
She always brings up the fact that I gamble too much.
彼女はいつも、私がギャンブルをしすぎる事実を指摘する。
She brought up my name in the conversation.
彼女は会話の中で私の名前を持ち出した。
bring up toの使い方
bring upにtoをつけると、ある基準やレベルまで持っていく、引き上げていくようなイメージの言葉になります。
We need to do some renovations on the building to bring it up to code.
私たちは基準に合わせるために、建物の改築をする必要がある。
ここでのcodeは「building code(建築基準)」だと考えることができます。
The teacher gave him an extra assignment to bring his grade up to an A.
先生は彼の成績をAにあげるために彼に追加の課題を出した。
Let me bring you up to speed on the project we’ve been working on.
私たちがやってきたプロジェクトについて必要な情報を伝えさせてください。
「bring 〜 up to speed」で「必要な情報を~に与える、~に事情をよく説明する」といった意味になります。
to 人で「人に~をもたらす」といった文字通りの解釈も可能です。
He was scared to bring the customer complaints up to his boss.
顧客の苦情をボスに持っていくのを彼は恐れていた。
She brought up several good points to everyone at the meeting.
彼女は会議で、全員にいくつかの良い点をもたらした。
育てる
またbring upは「育てる」を意味し、raiseと置き換えることができます。bring upはraiseとけっこう似ている部分が多い表現です。
I was raised in New York by my grandmother.
= I was brought up in New York by my grandmother.
私はニューヨークで祖母に育てられた。
bring upはよく「どのように育てるか」といった情報と一緒に用いられることも多いです。以下の記事に類義語との比較がまとまってます。