英語のニュースでtrademark(トレードマーク)といえば、意匠や名前などを登録した「商標」の意味で用いられることが多いです。ただし、カタカナ的なその人の特徴になっているようなトレードマークの使い方も英語でも可能です。ここではtrademarkという単語を整理して例文にまとめてあります。
この記事の目次!
trademark(トレードマーク)の意味と使い方
trademark(トレードマーク)は「商標」のことで、勝手に使われないように登録したデザイン、文字列などを指します。
アメリカでは商標登録されているものは「TM」のマーク、日本では「R」の記号で表記されています。
Disney claimed that the cartoon was a violation of its trademark.
ディズニーはその漫画は商標の侵害だと主張した。
The person who made the video game never trademarked it, so many people copied it.
そのビデオゲームを作った人は一度も商標登録をしなかった。だから多くの人がコピーした。
トレードマーク
カタカナ的な「トレードマーク」の使い方もできます。その人や団体を象徴するようなものです。
Wearing bright yellow ties is his trademark.
明るい黄色のネクタイをつけるのが彼のトレードマークだ。
The comedian went on stage and did one of his trademark pratfalls.
コメディアンはステージにあがり、彼の持ちネタのしりもちをついた。
吉本新喜劇的なものをイメージすればわかりやすいかもしれません。ここは「持ちネタ」と訳してみます。
trademarked(商標登録されている)
trademarkedが形容詞で、商標登録されているものを指す言葉です。
The designer was accused of copying a trademarked logo.
そのデザイナーは商標登録されたロゴをまねたとして訴えられた。
The phrase is trademarked, because it’s a company’s slogan.
そのフレーズは会社のスローガンなので商標登録されている。
file for a trademark
商標登録を申請するために書類を提出することです。これは「file for」の形でさまざまな役所の手続きに使われるので、必ずしも「trademark」にだけ使われているわけではありません。
The company filed for a trademark but was refused.
その会社は商標登録を申請したが、拒否された。
He never filed for a trademark for his symbol, because he wants everyone to use it freely.
彼は皆に自由に使って欲しいので、これまで彼のシンボルの商標登録を申請したことがなかった。
アップルが「PPAP」に対して商標の取り消しに失敗
ちょっとしたニュースになっていたのでご紹介しておきます。ピコ太郎の「PPAP / ペンパイナッポーアッポーペン」に対しアップル社が商標の取り下げを申請した件です。
Apple loses PPAP trademark dispute
America’s Apple sought to revoke the trademark of Pico Taro’s PPAP or Pen Pinapple Apple Pen, but was shot down. Apple had claimed that the song causes confusion with their similar trademarks of “Apple,” “Apple Pay,” and “Apple Pencil,” which could disrupt their ability to do business. It seems that it was judged that the average consumer associates PPAP and Pen Pineapple Apple Pen with Pico Taro, and it would be hard for them to misunderstand Apple’s relationship with it.
米アップル社は、ピコ太郎の「PPAP / ペンパイナッポーアッポーペン」の商標取り消しを求めていたが、アップルの訴えは棄却された。アップルはこの曲はすでに権利を持つ「Apple」「Apple Pay」「Apple Pencil」という類似性のある商標との混同を引き起こし、業務に混乱を招く可能性があると主張していた。一般消費者にとって「PPAP / ペンパイナッポーアッポーペン」はピコ太郎を連想し、米アップル社と関係があると誤認することは難しいと判断されたようだ。