declareとproclaimはともに「宣言する、公表する」など広く世間一般に何かを知らせることです。declareには税関で「申告する」といった意味もあるため空港でも見かける単語です。
基本的にはdeclareとproclaimも同じ意味で置き換えても問題ないケースも多いです。類義語も多くannounce(アナウンス)なども同じような意味合いになっています。
それぞれの言葉を比較しながらdeclareとproclaimの使い方を紹介しています。self-proclaimedで「自称」といった意味にもなります。
この記事の目次!
declareの意味と使い方
declareは「宣言する、公表する、発表する」などの意味で、公の場で明らかにすることに対して使います。個人で使ってもいいんですがフォーマルな言葉なのであまり日常会話では使わない部類の単語です。
The mayor declared March 11th a holiday.
市長は3月11日は祝日にすると公表した。
The government declared that laptops are banned on airplanes.
政府はノートパソコンの機内持ち込み禁止を発表した。
Officials with the Food Safety Commission declared the product safe.
食品安全委員会の幹部は、その食べ物は安全だと宣言した。
The landmark has been declared a world heritage site.
その歴史的建造物は世界遺産に登録されている。
上の例文のように世間的に知られていることを全般に指すので訳語は柔軟に考えてもいいかもしれません。
(空港の税関で)申告する
唯一、空港などの税関(customs)では「申告する」の意味で使われます。その国に持ち込みが規制されている何か(大量の現金、たばこ、動物など)は申告しないといけません。
ゲートが2つぐらいあり普通の人は「Nothing to declare(申告なし)」を使うことが多いです。たまにランダムで手荷物検査が入ったりします。
Do you have anything to declare?
何か申告するものはありますか?
announceとdeclareの違い
誰かが何かをdeclareする場合には基本的には「AがBであると宣言する、公表する」のように使うので2つの物事が必要になります。
一方のannounceは「新しい映画を発表する」のように1つの物事でも可能です。
They announced a new Avengers movie.
彼らは新しいアベンジャーズの映画を発表した。
They declared a new Avengers movie.
(新作映画を何だと宣言した?)
同じような使い方も可能です。以下の例文なら意味は同じです。
They announced him to be the winner.
= They declared him to be the winner.
彼らは彼が優勝者だと発表した。
ただし、例えば「declare martial law(戒厳令を敷く)」や「declare bankruptcy(破産を宣告する)」などの表現は存在するので絶対というわけではありません。
「announce」のほかにも「unveil」「reveal」あたりも類義語なので以下の記事も参考にしてください。
proclaimの意味と使い方
「~を公表・宣言・宣告する」の意味で、ほぼdeclareと同じです。claimには主張するといった意味があるので、その延長で公的に発表するような意味です。
使い方も同じでproclaimも「AをBだと公表する」のように2つの物事が必要になります。
Donald Trump proclaimed victory over ISIS.
ドナルド・トランプはイスラム国に対しての勝利を宣言した。
Glico proclaimed November 11th to be Pocky Day!
グリコは11月11日をポッキーの日だと公表した!
Liz Taylor proclaimed Michael Jackson the “King of Pop”.
エリザベス・テイラーはマイケル・ジャクソンを「キング・オブ・ポップ」と宣言した。
self-proclaimedの意味
self-proclaimedは日本語でいう「自称」のことで、自らをそう名乗る人、公的に自らをそう公表する人です。
自称といえば、勝手に名乗っているような少し悪いイメージもありますが、特に悪いニュアンスの言葉でもないそうです。ただ証明できるものがない点は同じで、本当にそうなのかは不明です。
She is a self-proclaimed expert in fashion.
彼女は自称ファッションの専門家だ。
proclaimとdeclareの違い
基本的な「宣言する、公表する」の意味で使う分にはほぼ同じです。どちらも日常会話ではあまり使われないのでスティーブも「いっしょだと思う」と思うと感覚では答えていました。
カールが現代英語のデータベース(コーパス)で調べてくれましたが、declareが使われるのはemergency(非常事態)やwar(戦争)など客観的に見た事実に対して使われやすいです。
一方のproclaimが使われるのは「good」「truth」などや主観的な状況、宣言する人がそう思っているから宣言しているといった側面が見えます。
「declare bankruptcy(破産を宣告する)」などの決まり文句や、税関での申告はdeclareを使うので、辞書ベースで考えてもややdeclareのほうが意味が広い感じがあります。