turn outは「~だとわかる、~の結果になる」の意味で広く使われ、物事が判明するような表現になります。よく人々が常識、当たり前だと思っていたことに反する場合などに登場します。
turn out to beもよく見られる形で「~という結果になる」として同じ意味になります。使い方をまとめて整理しているので参考にしてください。
辞書には無数の訳語が掲載されていますが、根本的な部分でのturn outの言葉のとらえ方もあわせてご紹介しています。
turnに関してはまとめた記事が多いので他の項目をお探しの場合には『turn to / turn in / turn intoの意味と使い方(例文付き)』『turn onとturn off の意味(例文付き)』『「~になる」の become / turn into / getの違い』などもご覧ください。
turn outの使い方
turn outはいくつか意味がありますが最も多く目にするのが「~だとわかる、~の結果になる」です。結果を意味していると考えていいと思います。
この表現はしばしば「人々が普通はそう考えている」ことに反するような事実に用いられます。ニュースでは研究の結果やアンケート結果について触れる時によく見かけます。
It turns out (that) cheeseburgers can be healthy.
チーズバーガーが健康になりうるとわかっている。
It turned out (that) my keys were in my pocket the whole time.
鍵はずっとポケットの中にあったことがわかった。
上の例文は基本的には「it turns out that」の形ですが、上の例文は両方ともにthatは省略できます。
また会話表現ではいきなりturnから始まるケースも見られますが、あまり文章では用いません。
Turns out there are actually five seasons here.
ここには実際は5つの季節があることがわかっている。
turn out to beの意味と使い方
turn out to beの形もよく見かけます。後ろに形容詞、名詞を置きたい場合には直接はおけないので動詞であるbeを置きます。
He was helping the hero, by in the end of the movie he turned out to be the villain.
彼は主人公を助けていたが、映画の最後までに彼が悪党だとわかった。
The robber turned out to be my brother.
強盗は私の弟だとわかった。
The ghost turned out to be the wind.
幽霊は風だということが判明した。
ひゅ~ひゅ~と音がしたので幽霊かとみんな思ったときの状況です。
The movie turned out to be good.
その映画は(おそらく期待してなかったけど)よかった。
The data turned out to be false.
そのデータは間違いだったとわかった。
基本的にはturn outの後ろはthatで続けるか、もしくはto be 形容詞・名詞の形になります。
The data turned out false.
(文法的には誤りとされる)
上のような言い方はネイティブスピーカーでもたまに聞かれますが、いちおう間違いとされる使い方です。
turn out fine
turn outには「結局~になる」以外にも、物事が~に進展する、~に成り行くなどプロセス・経過に重点を置いた使い方もあります。
The party will turn out fine.
パーティーはうまく開催・進行されるだろう。
この例文のfineは副詞なので、形容詞ではありません。「とてもよく、うまく」といった意味の副詞で、パーティーはうまく進行・開催されるだろうといった意味です。
The party will turn out to be fine.
パーティーは良い結果に終わるだろう。
上の例文は形容詞で使っているので「良い」です。結果として良いパーティーに終わるだろう、良い結果になるだろう、となるのでわずかに意味・ニュアンスの差が見られます。
Our plan will turn out OK.
(私たちの計画はOKな感じで進行するだろう)
Our plane will turn out to be OK.
私たちの計画はOKな結果になるだろう。
turn outの考え方
辞書を調べると日本語訳が無数に掲載されています。
「結局~であることが分かる、~の結果になる」以外にも辞書を見ながらネイティブスピーカーと確認してみると「来場する、出席する、明かりを消す、製品を作り出す」ぐらいまで英語でも普通に登場します。
基本的な理解としてはturn(ターン)は方向を変えるなどの意味がありますが、ある特定の状態になることを意味します。
outは外に出ることですが、結果として多くの人の目に触れる明るみにでる状態になることです。coming outなどのoutと同じ使い方です。
組み合わせると「物事がみんなの目に触れるような明らかな状態になること」がturn outの基本的な理解です。
これに日本語を当てはめると物事ならば「結果として~になる」となり、イベントでの話ならば「出席する(みんなが誰が来ているかわかる状態になる)」となり、製品ならば「物体として作り出す」となります。
それがさらに日本語だと適切な単語があるので「出席、来場、結果、生み出す」など多様な訳語になっていきますが本質は同じです。
ただし、日本語からそのまま英語にturn outで翻訳できるかといえば微妙なところです。例えば以下の文章を取り上げてみます。
▲ He turned out at the conference.
彼はカンファレンスに出席した。
▲ Sony turned out a new product.
ソニーは新しい製品を作り出した。
辞書通りにあてはめると成立するはずですがネイティブスピーカーの意見では「これは言わないだろうし奇妙に感じる」といったものでした。辞書が間違っているわけではなく、おそらくある文脈では成立する日本語訳であり、ある文脈だと成立しないだけだと思いますが、このあたり辞書通りの運用が難しい感覚的な部分です。
出席・来場の意味で使うならば名詞のturnoutが「イベントなどの参加者(数)、出席者(数)」みたいな意味があるので、こちらは使われます。
The turnout at the conference was good.
カンファレンスの参加者数は良かった。
類義語は無数にあると思いますがprove、find、end、result、discoverが近くなります。
文字通りの意味でのturn out
シンプルな言葉の組み合わせであり、多くは「~の結果になる」として使われますが、たまに文字通りの意味で使われることがあります。
つまり外側(out)にターン、向けるような動作です。
Ballerinas have to keep their balance while turning out their toes.
バレリーナはつま先を外側に向けている間に、バランスをとらないといけない。
またポケットをひっくり返すような動作も文字通りの意味でのturn outになります。
I turned out my pockets.
ポケットをひっくり返した。
鍵などを探しているときにポケットをひっくり返すようなこともあるかもしれません。
まれにturn outでライトを消すなどの意味で使っている人もいます。これはturn offがよく使われます。