warning(ワーニング)とwarn(警告する)の意味と使い方

warning(ワーニング)とwarn(警告する)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2022.06.30

warning(ワーニング)はカタカナで聞かれますが「警告、警報」といった意味です。英語ではもう少し意味を広くとって悪いことの「前兆、予兆」ぐらいまでを含むことができます。

その動詞がwarnですが、少し使い方にややこしい部分もあるので整理してみました。「warn against」のような形もよく見かけます。

warnの意味と使い方

warnの意味と使い方

warnは「警告する、通報する」みたいな意味ですが、その後ろ(目的語)を入れる場合は「警告を受ける人、情報を受け取る人」が入ります。

例文

I warned him that the robbers might return.

私は彼に強盗が戻ってくるかもと警告した。

例文

I warned him about the robbers.

私は彼に強盗について警告した。

例文

I warned him to be ready when the robbers returned.

私は彼に、強盗が戻ってきた時のために準備するよう警告した。

もう1つ例文を書いておきます。

例文

The weather report warned of heavy rain.

天気予報は大雨を警告した。

例文

The weather report warned us about heavy rain.

天気予報は私たちに大雨について警告した。

例文

The weather report warned heavy rain.

(この使い方はおかしい)

何かの行為などに警告する場合は次の「warn against」などが使えます。

warn againstの使い方

warnだけではなく、「protest(抗議する)」にもいえますがagainstを使うと、そこにnot(〇〇をするな、反対)の意味が含まれてきます。

つまり「warn against = warn not to do」と考えることができます。少し混乱する要素になります。

文章にすると以下の通りです。

例文

The government warns against traveling to that country.

= The government warns not to travel to that country.

政府はあの国に旅行しないように警告を出している。

例文

The latest health report warns against drinking alcohol.

= The latest health report warns not to drink alcohol.

最新の健康レポートはアルコールの摂取に警告を出している。

例文

The ump warned him against throwing his bat.

= The ump warned him not to throw his bat.

審判は彼がバットを放り投げたことに注意を与えた。

このような関係になるためagainstの後ろに続く行為を「~するな」とnotがありませんが反対していることになります。

細かな差なので気にするほどではありませんが、自然な英文を求めた場合にはagainstは「誰に」という部分がないほうがより自然です。あってもぜんぜん間違いではありません。

例文

◎ The latest health report warns against drinking alcohol.

〇 The latest health report warns everybody against drinking alcohol.

(誰にという部分がないほうがより自然)

例文

◎ My doctor warned me not to drink alcohol.

〇 My doctor warned me against drinking alcohol.

(誰にという部分を入れるならagainstよりもnotを使うほうがより自然)

warning(ワーニング)の意味と使い方

warning(ワーニング)の意味と使い方

warning(ワーニング)はカタカナでも聞かれますが「警告、警報」です。

ただし、カタカナのワーニングよりもう少し意味が広く「悪いことの前兆、兆候」あたりまでも含み、必ずしも人間が出すものではありません。

例文

There is a warning on the toys that they have sharp edges.

おもちゃに尖った先端があるという警告がある。

例文

There is a warning sign, telling people not to enter the area.

そのエリアに入るなという警告の看板がある。

例文

A warning popped up on the screen.

画面に警告が登場した。

例文

The government issued a warning not to use too much water.

= The government warned people not to use too much water.

政府は水を使いすぎるなという警告を出した。

時間 + warningの表現

少し解釈に幅があって曖昧な要素がある部分として時間とwarningの組み合わせがあります。

例文

The alarm gives us a two-minute warning.

(2分前の警告? 2分間の警告?)

この場合、ネイティブスピーカーはほぼ「2分前に警告を出す」と読み取るだろうという話です。

「2分間、警告が続く」と誤解のないように伝えるには以下のような表現が適切です。

例文

The alarm gives us a two-minute long warning.

そのアラームは2分間の警告を出す。

もう1つ例文を書きます。

例文

My boss gave me two weeks warning to clean out my desk.

ボスは2週間で机を空っぽに片付けるように警告した。

この場合はクビの宣告であり、あと2週間でクビになるといった意味になります。

このように「70 seconds warning / a 70-second warning」や「two weeks warning / a two-week warning」のような表現は、一部のスポーツなど特有の場合をのぞいて、何かが起こる〇〇分、〇〇日前に警告が出るという意味で解釈されることが多いです。

without warning

without warningは文字通り「警告なしで」となります。

例文

The neighboring country attacked without warning.

近隣の国が警告なしで攻撃した。

例文

She threw the dish at me without warning.

彼女は警告なしで皿を私に向かって投げだ。

ただし、言葉による警告以外も含むので「予告・予兆」としてもいいかもしれません。

例文

Without warning, the clock fell off the wall.

予兆なく、時計が壁から落ちた。

例文

A storm came without warning.

嵐は予告なくやってきた。

with no word of warning

同じ意味ですが強調の表現になります。「警告の言葉なく」といった意味合いです。

例文

The neighboring country attacked with no word of warning.

She threw the dish at me with no word of warning.

(先の例文と同じ意味です)

例文

▲ Without a word of warning, the clock fell off the wall.

(警告しないことが当たり前の場合は微妙)

上のような表現は、もともと時計は「言葉(word)」を発しないものなので、ちょっと微妙な感じですね。

こういう表現、慣用句としてはOKかもしれませんが、字面をとると普通のネイティブスピーカーは言わないだろうという見解です。

withoutやnoを伴わない肯定の意味では、使ったら間違いではありませんが、あまり一般的ではありません。

例文

△ She gave me a word of warning about the dangerous traffic here.

彼女はここに危険な交通があると、警告の言葉をくれた。



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