sentence(センテンス)といえば「文章」のような意味もありますが、英語では「判決を下す」といった意味でニュースでよく登場しています。
名詞では「判決」となり、life sentence(終身刑)やsuspended sentence(執行猶予)といった言葉の組み合わせも見られます。通常はどれぐらいの重さの刑罰であるかといった量と一緒に使われることが多いです。
ここでは「判決、判決を下す」の意味でのsentenceの使い方をまとめています。単なる文章としてのセンテンスは『phrase / sentence / term / lyrics / wordsの意味の違い』をご覧ください。
sentence(判決を下す)
ニュース英語ではsentenceが動詞で使われることが多く「判決を下す」の意味でよく登場します。主語は判決を出す側なので裁判所や裁判官になりますが、受動態でもよく見かけます。
A judge sentenced him to 20 years in prison.
裁判官は彼に20年の懲役を言い渡した。
He was sentenced to prison.
彼は懲役(刑務所行き)を伝えられた。
He was sentenced to 10 months in prison.
彼は10ヶ月の懲役を言い渡された。
He was sentenced to death.
彼は死刑を言い渡された。
You can be sentenced to a maximum of three years for that crime.
その犯罪で最大で3年の懲役になることがある。
convictも似た意味ですが「~に有罪判決を出す」という使い方です。sentenceは量刑を言い渡すことに使われるので、普通は「禁固〇〇年」「死刑」「終身刑」などの刑罰を伴った文章になります。
また「罰金」の場合はsentenceを使わずに、fine(罰金を課す)が使われることが多いです。
The judge ordered her to pay a $400 fine.
裁判官は彼女に400ドルの罰金の支払いを命じた。
名詞のsentence(判決)
後に紹介していますがsentence(センテンス)にはもちろん「文章」といった意味があります。しかし、ニュースでは「判決」の意味での名詞でもよく登場します。
She received a 15-year prison sentence.
彼女は懲役15年の判決を受けた。
He was given a heavier sentence because it was his third offense.
彼はより重い判決を受けた。なぜなら3度目の違反だったからだ。
She could avoid a prison sentence by repaying the money.
彼女はお金を返金することで懲役を避けることができた。
動詞でのsentenceを使ったうえで名詞のsentenceを使うのは間違いではありませんが不格好です。
The judge sentenced him to a life sentence.
(間違いではありません)
その場合はhand downなど似たような表現で言い換えることができます。
The judge handed down a 30-year prison sentence.
裁判官は懲役30年の判決を下した。
労働がある「懲役」と労働がない「禁錮」の区別は英語ではそこまでされていない感じがして、各国で変わるけっこう専門領域の英語なので区分がややこしいです。昔は強制的に働くような仕組みがありますが、奴隷ではないのでそういうのがなくなり任意での参加になっているようです。「in prison」「prison」で表現しておくのが無難ではないでしょうか。
life sentence(終身刑)
life sentenceとは「終身刑、無期懲役」のことで、ずっと刑務所に入っているようなことです。
He is serving a life sentence with no chance of parole.
彼は仮釈放のチャンスがない無期懲役の刑に服している。
A life sentence was handed down to all members of the group.
グループのメンバー全員に終身刑が下された。
suspended sentence(執行猶予)
「執行猶予」はsuspended sentenceです。刑務所に入れられるまでに猶予を与えられることで、この猶予期間に犯罪を犯さなければ刑務所に入らなくてすみます。
期間中はさまざまな制約もあり、保護観察と併用で定期的に保護司に会う必要や、海外旅行やパスポートの取得などに制約がでるケースがあります。
She was given a two-month suspended sentence.
彼女には2ヶ月の執行猶予が与えられた。
sentence(文章、センテンス)
カタカナでセンテンスといえば、文章、一文として理解されることが多いです。英語では1つの文章のことで、大文字で始まる先頭からピリオドで終わるまでが1つのセンテンスです。
There are three sentences in this paragraph.
このパラグラフ/段落には3つのセンテンスがある。
Tell me what you like about that movie in one sentence.
あの映画について好きなことをワンセンテンスで教えて。
“It was very exciting and had good special effects.”
「とてもエキサイティングで特殊効果が良かった」
大文字で始まる先頭からピリオドまでなので、andなどでつなげば無制限に続けることができるのがセンテンスです。
カタカナとの違いでいえば文学などで「村上春樹のこのセンテンス好きだよね」「レイモンド・チャンドラーの書いたセンテンスで好きなのは」のような言い方をするかもしれません。
この場合はlineを使うのが自然で、もし名言のようなものならばquoteでもOKです。
My favorite Raymond Chandler line is…
私のお気に入りのレイモンド・チャンドラーの文章は…
My favorite Raymond Chandler quote is…
私のお気に入りのレイモンド・チャンドラーの名言は…