リーズナブルはカタカナでは「お値段が安い、手ごろ」といった意味で使われています。英語の「reasonable」は「合理的な、論理的な、納得できる」といった意味で使われるので、値段に対しても使えないわけではありませんがカタカナと少し意味合いが違います。
人間に対しても使うことができ「reasonable person」で論理的に考えることができる人、思慮分別があるような人を指して使われます。
このページではカタカナと少し使い方が異なるreasonable(リーズナブル)の使い方をまとめています。反対の意味は「unreasonable(理不尽な、納得のいかない)」です。
基本的には同じ考えですが副詞については『reasonablyの意味と使い方』にまとめているので合わせてごらんください。
この記事の目次!
reasonable(リーズナブル)の意味と使い方
英語でreasonable(リーズナブル)とは「納得できる、合点がいく、合理的な」の意味です。
言葉を分解すると「reason」には理由のほかにも、動詞で「論理的に推測する、合理的に説得する」といった意味で使うことができます。「able(可能である)」と組み合わせて、何かに対して「論理的に納得ができる、理屈で考えることができる」といった意味です。
したがって、必ずしも「値段」について言っているわけではないので、以下のような英文は意味がはっきりしません。
This is a reasonable car.
(納得のいく車?)
上の例文のようなカタカナに近い使い方をすると「価格が? デザインが? 環境に与える影響が? 性能が?」となってしまいます。何に合理的に納得がいくかよくわかりません。
カタカナと違って英語のreasonableは「論理的な、合理的な」といった意味合いで使うことになります。
You need to set reasonable goals.
君は合理的な目標を設定する必要がある。
Considering he didn’t hurt anyone, his punishment was reasonable.
誰も傷つけていないことを考慮すれば、彼の罰は納得がいくものだった。
値段に対してのリーズナブル
「納得できる、合点がいく、合理的な」の意味ではありますが、カタカナのように値段に対して言いたいならば、以下のようにprice(価格)にかかるように使います。
I bought the car for a reasonable price.
私はその車を納得のいく価格で買った。
This is a reasonably priced car.
これは納得のいく価格付けの車だ。
別に「安い」とは言っておらず「納得できる価格だ」と言っているだけです。しかし高過ぎたら納得できないので、たぶん手ごろな価格だと判断できます。
文脈によっては「値段は高いけれども納得がいくものだ」といった使い方もあります。
One million dollars is only a reasonable price for a car if it can fly.
もしその自動車が空を飛べるならば、100万ドルは納得のいく価格だ。
人に対してreasonableを使う
人間・人に使った場合は「公正である、分別がある」といった意味です。理屈で納得できるような人、理屈で物事を判断できるような人です。
He’s a reasonable guy.
彼はリーズナブルな男だ。
You can ask him for help. He’s a reasonable person.
彼に助けを求めることはできるよ。彼は合理的な人間だ。
「reasonable person」は上の例文でいえば、事情を説明すれば助けてくれるだろうといった意味です。
reasonの動詞での使い方
reasonは動詞で使うと「~と推論する」といった意味があります。これは根拠に基づいて合理的に予測するような意味合いです。
Because the floor was wet, I reasoned that someone broke into my apartment.
床がぬれていたので、私は誰かがアパートに押し入ったのだと推測した。
また「論理的に人を説得する」といった使い方もあります。
She tried to reason with the kidnapper.
彼女は誘拐犯を説得しようとした。
これも言葉の意味としては交渉人のようなイメージで「誘拐すると刑務所に入ります」「いまならまだ罪が軽くて済みます」といった合理的に理由で説得していくような行為を指します。
unreasonable(理不尽・納得がいかない)の使い方
逆の「unreasonable」は論理的に納得がいかない、つまり「理不尽な、理屈に合わない、不合理な」の意味となります。
He’s a unreasonable guy.
彼は理不尽な男だ。
上の場合はちょっと曖昧ですが、不公平で自分勝手みたいな感じです。
This is a unreasonable car.
(理不尽な車、納得いかない車?)
これも文章としては不明瞭で「理不尽な車」としかならず、何に対して? といった疑問がでます。
以下は実際のニュースからで駅員さんが匿名でツイッターのアカウントを立ち上げて顧客に対しての不満をぶちまけている話です。
Many of the posts describe the stress of dealing with “monster customers,” demanding people who make unreasonable requests such as insisting station staff pay for their taxi upon missing a train.
多くの投稿は「モンスターカスタマー」に対処するストレスを描写している。彼らは理不尽な要求をする注文の多い人々で、例えば駅員に対して電車を逃した時にタクシー代の要求をするようなことだ。
sensible
sensibleも言い換えると「reasonable」に近い意味です。ほぼ置き換えできるのでご紹介しておきます。
I eat a sensible breakfast every day.
毎日、合理的な朝食を食べている。
That’s a sensible price for such as car.
車としては妥当な価格だ。
I bought some sensible shoes, because I stand all day.
私は合理的なクツを買った。なぜなら1日中立っているからだ。
具体的に何かは不明ですが、納得のいく、合点のいくような足にやさしい値段そこそこのクツです。