身体への攻撃は前置詞「in」を使う

叩く

身体の部位(顔、頭、足、手など)に対しての攻撃の表現には前置詞の「in」が用いられます。

これは前置詞の「in」の持つ一般的なイメージからは外れるような感じがしますが習慣的に「in」が使われています。

パンチ、キック、叩くだけでなく銃などの道具を使った攻撃、さらにパイ投げやデコピンのようなものまでやはり「in」が使われます。

攻撃に関する表現

攻撃する単語を使って「どこの部分を」「何で」といった状況を表す場合には前置詞が必要になります。例えば以下の様な言葉が代表的な攻撃方法です。

代表的な攻撃方法

hit(たたく)

punch(殴る)

kick(蹴る)

shoot(撃つ)

stab(刺す)

slash(切りつける)

slap(ひっぱたく)

この場合、攻撃を受けた箇所を指すときに身体のどの部分であっても「in」が使われるのが不思議な感じがします。

これは道具を使っているかどうかは関係ありません。

前置詞の使い方

基本的には以下のような形で使われます。

使う前置詞

in (身体の部分)

with(武器・道具)

by (人・攻撃者)

したがって以下のような文章になります。直接、人を指す場合(himやmeなど)は前置詞がいりませんが、「顔を叩いた」「足を蹴った」「胸を撃った」など身体の部分になると必要になります。

例文

He hit me.

彼は私を叩いた。

例文

He hit me in the face.

彼は私の顔を叩いた。

例文

He hit me with a bat.

彼はバットで私を叩いた。

例文

He hit me in the face with a bat.

彼はバットで私の顔を叩いた。

例文

I was shot in the arm by the police.

私は警察官に腕を撃たれた。

例文

I was slashed in the leg with a sword.

私は足を剣で切られた。

例文

He was shot in the arm.

彼は腕を撃たれた。

例文

She kicked him in the leg.

彼女は彼の足を蹴った。

例文

I got hit in the chest with a ball.

胸にボールが当たった。

デコピンやパイ投げもin

日本語だと攻撃に感じないようなデコピンやパイ投げも「in」を使って表現されます。

これは実際にあったニュースからです。

例文

Protester Sean Thompson was sent to jail on charges of assault after hitting Mayor Kevin Johnson of Sacrmento in the face with a coconut cream pie during a charity event.

抗議活動者のシーン・トンプソンは、チャリティーイベントの際に、サクラメント市長ケビン・ジョンソンの顔面にココナッツクリームパイを投げつけたことで暴行の罪で刑務所に送られた。

「デコピン」について書きましたがデコピンも「flick 人 in the forehead」となります。

この場合は明らかにおでこという表面を感じさせるので「on」のような感じもしますが「in」を使います。

攻撃 + on / over

しかし「on」や「over」を使ってはいけないわけではなく、on / overを使うと真上から一刀両断するような攻撃を感じさせます。

例文

He hit me in the head.

彼は私の頭(のどこか)を殴った。

例文

He hit me on the head.

He hit me over the head.

(真上から頭のてっぺんを攻撃)

例文

She slapped me in the shoulder.

彼女は私の肩(のどこか)をはたいた。

例文

She slapped me on the shoulder.

She slapped me over the shoulder.

(肩の上の部分をはたいた)

onの感覚

onは表面を感じさせますが、もし表面であることが明確ならばonでもinでも使えます。

例文

He hit me on the side of the head.

He hit me in the side of the head.

彼は私の頭の横の部分を殴った。

しかし、その攻撃が刺すなど身体の内側に入ってくる場合はonは適切ではなくなります。

例文

〇 He stabbed me in the leg.

▲ He stabbed me on the leg.

彼は私の脚を刺した。

例文

〇 He stabbed me in the side of the leg.

△ He stabbed me on the side of the leg.

彼は私の脚の横側を刺した。

どちらにしろ内側に届くような攻撃ではinを使ったほうが自然です。

onは痛みのない接触

また「on」は表面を感じさせるので、痛みのない接触によく使われます。逆にいえば痛みを感じさせる表現には「in」を使ったほうが自然になります。

例文

〇 He touched me on the stomach.

△ He touched me in the stomach.

彼は私のお腹に触った。

例文

〇 He punched me in the stomach.

▲ He punched me on the stomach.

彼は私のお腹を殴った。

例文

〇 She punched me in the cheek.

△ She punched me on the cheek.

彼女は私のほっぺを殴った。

例文

〇 She kissed me on the cheek.

△ She kissed me in the cheek.

彼女はほっぺにキスをした。

まとめると基本的には痛みをともなう攻撃については「in」を使うのが無難です。「on」を使うのは、明確に表面であるケースや痛みをともなわない接触です。

△はそう言う人がいても不思議ではない話です。▲は間違いとは言い切れないけれど明らかに変な表現だといえる部類です。

my legとthe leg

これはどちらでもOKで、身体の部分には「my , his , her」などが付く場合が多いですが、文脈で明らかな場合はtheがつくこともあります。

以下の文章はともにOKです。

例文

I was kicked in my leg.

I was kicked in the leg.

結局のところ「in」を使う理由が何かあるのかよくわかりませんが、このようなルールになっています。しかし負った怪我(injury)についてはon(表面の怪我)とin(内部の怪我)で使い分けがされます。

   


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