主人公・主役のprotagonist / hero / lead characterの意味の違い

主人公・主役のprotagonist / hero / lead characterの意味の違い

映画や小説などの物語における「主役・主人公」を表す言い方にはhero(ヒーロー)やprotagonist (プロタゴニスト)などの呼び方があります。

基本的には主役・主人公と考えても問題ありませんが、その主人公が悪人か善人かなどによって言葉選びが必要になるケースがあります。

またlead character(リード・キャラクター)とmain character(メイン・キャラクター)は同じですが一部で定義論争もあるようなので参考程度にご紹介しています。

敵側については『「敵」を意味するenemy / opponent / adversary / villainの違い』もあわせてご覧ください。

hero(ヒーロー)の意味

hero(ヒーロー)の意味

映画におけるhero(ヒーロー)は正しい行為をしたり、助けたりする人です。

映画においてはアクション系に使われ、普通は「hero = 主役・主人公」にあたります。あまり恋愛映画の主人公をheroとは呼ばない傾向があります。

カタカナのヒーローは派手な衣装を身にまとった正義と戦う戦士のようなイメージもありますが、単に映画の善人の主人公を指します。

例文

In the Superman movies, Superman is a hero.

スーパーマンの映画では、スーパーマンはヒーローだ。

例文

Jack Bauer is the hero of 24.

ジャック・バウワーは『24』のヒーローだ。

物語の善人の主人公を単にheroと呼び、スーパーマンのような超自然的な力を持ったヒーローはsuperheroと区別することもあります。

heroは映画用語とは別に現実世界でも「英雄、すごいことをした人」の意味でも使えます。これは映画用語と区別していいかもしれません。

例文

My sister saved my life. She is my hero.

妹が私の命を救ってくれた。彼女は私のヒーローだ。

例文

Who is your favorite movie hero?

お気に入りの映画のヒーローは誰?

質問の仕方でも少しニュアンスが変わります。

例文

Who is your favorite hero?

(たぶん映画など架空のお気に入りのヒーローを尋ねている)

例文

Who is your hero?

(たぶん尊敬する人、憧れの人を尋ねている)

下段の例文の場合は「私のヒーローはビル・ゲイツです」みたいな答えも考えられます。

sidekick

sidekickは助手的なポジションで、バットマンにおけるロビンや、シャーロック・ホームズにおけるドクターワトソンなどがそうです。

例文

Although Robin is Batman’s sidekick, he is still a hero.

ロビンはバットマンの助手ではあるけれど、それでも彼はヒーローだ。

例文

Dr. Watson is one of the most famous sidekicks in literature.

ワトソン博士は文学におけるもっとも有名なサイドキックのひとりだ。

heroine(ヒロイン)

heroine(ヒロイン)

heroine(ヒロイン)はheroの女性版を指しますが、最近はこのような性差のある単語が避けられるのであまり使われなくなっています。

女性のヒーローに対してもheroineではなくheroを使う傾向があります。一部では麻薬と名前が似ているのも避けられる理由にもなっているようです。

例えばワンダーウーマンもsuperheroに分類されますが中にはsuper heroineと呼ぶ人もいるかもしれません。言葉としてのheroine(ヒロイン)はヒーローと同等に良い行い、人助けをする人物を指します。

カタカナでは単なるお姫様扱いされがちですが、スーパーマリオで毎回さらわれるだけのピーチ姫などはあまり英語でheroineとは呼びません。


protagonist(プロタゴニスト)の意味

protagonist(プロタゴニスト)の意味

protagonist (プロタゴニスト)はmain character(メイン・キャラクター)やlead character(リード・キャラクター)の言い換えで物語の「主人公」と考えても問題ないと思います。

読み方は【proutǽgənist】なので以下の音声ファイルを参照してください。

protagonist【proutǽgənist】

protagonistのほうがよりフォーマルな響きがあります。また必ずしもhero(正しい行為をしたり人や世界を救ったりする人)であるとは限りません。

ある物語で最も焦点があたっている人物なので、ものすごい悪人や普通の人の場合もあります。

例文

The protagonist in the story is Bob, an ordinary man from Nebraska.

その物語の主人公はボブ、ネブラスカ州の普通の男だ。

例文

The novel is set in a prison and the protagonist is a murderer.

その小説は刑務所が舞台で、主人公は殺人犯だ。

heroと置き換えて成立する場合もあります。

例文

In the Superman movies, Superman is the protagonist.

In the Superman movies, Superman is a hero.

スーパーマンの映画では、スーパーマンは主人公/ヒーローだ。

しかし、単純に置き換えると意味が変になる場合もあります。

例文

My sister saved my life. She is my protagonist.

(物語のキャラクターではないので間違い)

例文

The novel is set in a prison and the hero is a murderer.

(殺人者は悪人なのでヒーローではない)

このあたり厳密なルールはありませんがprotagonistは1つの物語においてだいたい1人ぐらい、main characterは複数形にして主役を含む2〜3人の主要キャラを指す傾向があります。

antagonist

antagonist(アンタゴニスト)はprotagonistの対になる存在で、protagonist(主人公)を妨害してくるような存在です。「敵対者」と考えてもいいと思います。

antagonist【æntǽgənist】

例文

Darth Vader is the main antagonist of Star Wars.

ダース・ベイダーはスター・ウォーズの主要な敵対者だ。

「protagonistに敵対する人」であって、必ずしもアンタゴニストが悪者・悪人であるとは限らないのは同じです。

殺人犯がprotagonist(主人公)である物語で、それを食い止めようとする警察官は世間的には正義ですが物語上はantagonist(敵対者)になってしまいます。

『デスノート』の夜神月と探偵のLの関係などもそうです。protagonistは夜神月ですが、世間的な正しさ・正義という点ではLがheroだと考えられます。しかし物語ではLがantagonistになっています。


lead / lead characterの意味

lead / lead character

lead(リード)も「主役」と考えてもいいと思いますが、単にleadだけだと役柄ではなく俳優側を指すことになります。これは「主演」と考えてもいいと思います。

lead characterだと物語に登場するキャラクター側を指す違いがあります。こちらは「主役」と考えると近いです。これも一人である必要はありません。

例文

She is the lead.

= She is the lead actor.

彼女は主演だ。

例文

She got the lead in the play.

= She got the lead part in the play.

彼女は演劇で主演を手にした。

例えば『美女と野獣(Beauty and the Beast)』を例に「主役(lead character)」と「主演(lead)」の違いを比べると以下のように表現できます。

昔からあるフランスの主人公ベルの物語で、エマ・ワトソン主演の映画としてヒットしました。

例文

Emma Watson is the lead in Beauty and the Beast.

『美女と野獣』でエマ・ワトソンは主演だ。

例文

Belle is the lead character in Beauty and the Beast.

『美女と野獣』でベルは主役だ。

例文

Belle is the lead in Beauty and the Beast.

(この言い方は変です)

lead characterとmain characterの違い

lead characterとmain characterの違いは、普通の人の感覚ではあってないようなもので基本的には置き換えても問題ないと思います。

ただ映画専門家などには分けて考える人もいるようで、はっきりしたルールはありません。参考程度にお考えください。

海外サイトでは「lead character(リード・キャラクター)」は何か行動や事件を起こして物語を先に進めるような存在であり、また映画の最初と最後で何らかの変化がみられる人を指すといった意見がありました。

一方の「main character(メイン・キャラクター)」は物語の主要な人物であり、登場している時間が長いと考えることができます。これらはかなり重なる部分もあります。

例えば脱獄ものとして有名な『ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)』は、冤罪で刑務所に入れられたアンディの脱獄までを描いた名作です。

しかし、この映画は同じ刑務所にいるモーガン・フリーマン演じるレッドの視点・語りによって進んでいきます。

こういう映画の場合には行動を起こしているのはアンディなので彼がlead character(リード・キャラクター)にあたり、主要人物で重要ではあるけれど特に何もしていないレッドはmain character(メイン・キャラクター)です。

これも『スター・ウォーズ』を例に出すとR2D2などマスコット的に大きく登場しますが、あまりストーリーを押し進めている感じではありません。

例文

In Star Wars, Luke Skywalker is the lead character.

In Star Wars, Princess Leia is the lead character.

ルーク・スカイウォーカー/レイア姫は『スター・ウォーズ』のリード・キャラクターだ。

例文

In Star Wars, R2D2 is a main character.

R2D2は『スター・ウォーズ』のメイン・キャラクターだ。

このあたりは微妙な判断でハン・ソロなどはどっちだ? といった論争にもなります。また物語を通して大きな変化をしているのはダース・ベイダーの方で彼の変化の仕方はlead characterにふさわしいものです。

こういった違いは映画専門家・愛好家の分類なので一般的にはlead character = main characterと考えても問題ないと思います。

   


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