ポリティカル・コレクトネスはどのぐらい浸透しているのか?

スチュワーデス

1980年代からアメリカで広まった運動に「ポリティカル・コレクトネス/political correctness」があります。

職業などを言い表す時に性差や偏見を防ぐために、言葉を中立的なものに置き換える運動です。

political correctness

日本語でも「看護婦・保母」と書くと女性のイメージが強くなるので、「看護師・保育士」といった性差のない言葉に言い換えられています。

英語でも「firefighter」もかつては「fireman(firewoman)」のように言われていました。

例をあげたら無数に出てきますが、一例を紹介すると以下のような言葉です。

policeman → police officer
steward /stewardess → flight attendant
chairman → chairperson
housewife → homemaker

本当に浸透しているのか?

ポリティカル・コレクトネスの趣旨はわかりますが「実際に使われているのか?」となると少し別問題です。

一部では言葉狩りといった批判や過剰反応といった意見も聞かれますが、このあたりどこまで置き換えが浸透しているのか確認してみました。

カナダ人のスティーブ、いちネイティブスピーカーの感覚的な意見という前提がありますが以下のような印象を受けるようです。

fireman / firewoman

firefighter

使ってもOKですがこの言い方は古臭いようで、すでに「firefighter」が好まれるようです。

特にポリティカル・コレクトネス(PT)の話になるとあげられる代表的な言葉です。

policeman / policewoman

police

こちらも使っても極端に変ではありませんが、やはり古くさい感じがするそうで「police officer」が好まれます。

copもありますが「ポリ、サツ、マッポ」みたいなカジュアルな言い方なので、警察官が聞いたらたぶん怒る種類の表現です。

waiter / waitress

ウエイトレス

まだまだ使われている言葉で、特に私達お客さん側は「waiter / waitress」と言っているケースが多いです。

反対にお店が従業員に対して「server」と呼ぶケースが増えてきています。

日本ではウエイター、ウエイトレスという言葉はまだまだ根強いし、使う側もさほど意識していないようですね。

steward / stewardess

スチュワーデス

これはもう「flight attendant(フライトアテンダント)」が一般的になっているといっても差し支えないレベルです。

他にも「cabin crew(キャビン・クルー)」などの表現もあり、これは各航空会社などによっても違います。

ウィキペディアで「cabin attendant(キャビン・アテンダント)」は和製英語だと紹介されていますが、上の2つほどではないものの、英語圏でも使われていました。

日本語では「客室乗務員」と呼ばれますが、そう聞くと飛行機は客室だったんだと気付かされますね。

mailman / mailwoman

郵便配達員ですが、これもあまり使われなくなっています。

postal worker, mail carrier, letter carrierなどが好まれ、一般的になっています。

メイル・ウーマンって奇妙な響きですね。

actress

アクター

最近は男女ともにactorに統一されつつありますが、まだ使われている言葉です。

しかしアカデミー賞では「Best Actor / Best Actress」の表記が維持されています。

他の賞では「Best Male Actor / Best Female Actor」が使われています。

fisherman

漁師を意味する言葉で、古くさい感じもするけどまだまだ使われている言葉です。

逆に性差をなくした「fisher」を使っている人のほうが少ない印象。

プロレス技の「フィッシャーマン・スープレックス」もゆくゆくはなくなっていく名称なのでしょうか。

chairman / chairwoman

チェアマン

「議長、委員長、司会者」などを意味する言葉ですが、媒体や書く人によってばらつきがあります。

chairperson / chairが使われるケースや、女性に対してもchairmanと書くケースもあります。

おそらく時代と共に浸透具合も変わり、この記事を公開したタイミングからもどんどん変化していくものだとは思いますので、あらかじめご了承ください。

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