phrase(フレーズ)やsentence(センテンス)などはほぼカタカナになっている単語で、言葉や文章に対する分類として使われます。
term(ターム)は「用語」として訳されることも多いです。どれも似たような意味ですが、文脈によってベストな言葉の選択があります。
ここではネイティブスピーカーに確認して、それぞれの単語としての使い方を例文にまとめています。
sentence(センテンス)
大文字で始まる先頭からピリオドで終わるまでが1つのセンテンスです。センテンスは主に教育などに関連する状況や、何かの文章、スピーチなどに言及する場合によく用いられます。
Could you repeat that last sentence?
あの最後のセンテンスをもう一度繰り返してくれませんか?
There was a mistake in the second sentence.
第2センテンスに間違いがあった。
他にも裁判における「判決」「判決をくだす」などの意味も存在しています。
phrase(フレーズ)
カタカナでも広く知られた言葉ですが、フレーズはより日常的な状況、場面で使われる傾向があります。
また必ずしも大文字で始まりピリオドで終わる文章である必要はありませんが2単語以上のものに対して使われます。
The English phrases “so as to” and “in order to” have the same meaning.
英語のフレーズの「so as to」と「in order to」は同じ意味だ。
This book has many useful phrases like, “Where can I find the bathroom?”
この本は多くの使えるフレーズがある。「どこでトイレをみつけられますか?」のように。
He likes phrases such as “just do it” and “think different.”
彼は「just do it」や「think different.」のようなフレーズが好きだ。
上はそれぞれNikeとAppleのキャッチコピーです。これに関しても復習用サイトで掘り下げたものがあります。
term(ターム)
タームはたいてい単一の言葉か、いくつかの言葉の組み合わせになります。日本語では「用語」といった感じで訳されるケースが多いです。
“Handicapped” is considered an outdated term by some people.
「ハンディキャップド」は何人かの人々には時代遅れな用語だとみなされている。
The doctor used a lot of medical terms that I couldn’t understand.
その医者は私が理解できない多くの医療用語を使った。
“Down Under” is a term sometimes used for Australia.
「Down Under」はときどき、オーストラリアに対して使われる用語だ。
実際にオーストラリアのことをDown Underと呼ぶそうです。もともと地図でオーストラリアは下側にあるからです。1980年代にオーストラリアのバンド「メン・アット・ワーク」が『Down Under(YouTube)』という曲を出しアメリカで大ヒットしたことで広まりました。
専門用語としてのtermについては以下の記事もご覧ください。
words(ワーズ)
wordsと表記されると、それは何か知性的で重要な発言であることが多いです。たまに書き言葉、文章に対しても使われます。
「言葉」でもいいと思います。日本では「格言、名言、贈る言葉、伝えたいこと」あたりも雰囲気が近いですね。
I will never forget my father’s words when I graduated college.
大学を卒業したときの、父親の言葉を私は決して忘れないだろう。
The president’s words didn’t match his actions.
大統領の言葉は彼の行動と合っていなかった。
I have a few words to say about the bride, if you don’t mind.
もしよろしれば、花嫁にいくつかの言葉があります。
最後の例文などはスピーチの冒頭をイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。
wordには多くの意味があるので、ワーディング(wording)などの使い方もふくめてまとめた記事があります。
lyrics(リリック)
リリックとは「歌詞」のことです。
I memorized the lyrics to all of her songs.
私は彼女の歌のすべての歌詞を暗記した。
His music often uses abstract lyrics that are hard to understand.
彼の音楽はしばしば理解しがたい抽象的な歌詞を使っている。
ほとんどの場合で「lyrics」と複数形で用いられますが、歌詞全体の中の一部分について話すときなどには単数形で使えます。
The producers made him change one lyric because it was too sexual for TV.
プロデューサーは彼に1つの歌詞を変更させた。なぜならテレビにはセクシャルすぎるからだった。
テレビで放送するにはその歌詞は性的描写が強すぎたので一部分を変更させたという意味です。
I never understood that lyric from Stairway to Heaven: “If there’s a bustle in your hedgerow.”
私は『天国への階段』のあの歌詞「If there’s a bustle in your hedgerow(もし君の家の生垣がざわついていても)」をまったく理解できなかった。
『天国への階段』はイギリスのロックグループ「レッド・ツェッペリン」の代表曲ですが、歌詞がとてもミステリアスです。
line(ライン)
lineも映画のセリフや文章などの一節を指して使うことができます。特に日本語でいう名言や有名な映画のセリフを指して使う場合はlineがベストではないかと感じるときがあります。
多くの意味があるlineですが以下の記事に文章、言葉としてのlineをまとめています。