spell(スペル・つづり・呪文)の意味と使い方

spell(スペル・つづり・呪文)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2020.10.17

カタカナでは「名前のスペルを教えてください」「英語のスペルは」といった使い方がされますが、このスペル(spell)の使い方が和製英語ぎみの使い方になっているので英語では注意する必要があります。この場合は「spelling(スペリング)」で表現されます。

spellには魔女などが唱える「呪文」の意味があったり、動詞で「つづりを言う」といった使い方もあるので、細かい部分もまとめて整理しています。つづりを間違えることはtypoとspelling mistakeと呼ばれます。

spell(スペル)とspelling(スペリング)の違い

spell(スペル)とspelling(スペリング)の違い

いわゆる「綴り(つづり)」「個々のアルファベット」を意味するのはspelling(スペリング)で表現します。

例文

It’s a slang word, so I’m not sure about the spelling.

それはスラングなので、スペリングに確信がない。

例文

I don’t know the spelling of this word.

この言葉のスペリングを知らない。

このサイトでも説明するときに「スペルに注意が必要です」といった書き方を割り切ってしていますが、それは英語としては正しくありません。

例文

× I don’t know the spell of this word.

(これは間違いです)

spell(呪文、まじないの言葉)

spell(スペル)そのものには魔女などが唱える「呪文」の意味があります。

例文

Harry Potter cast a spell on his enemies.

ハリー・ポッターは敵に呪文を唱えた。

例文

The RPG is famous for its spell animations.

そのRPGは呪文のアニメーションで有名だ。

以下の例文は意味する内容がまったく違います。

例文

The witch doesn’t know any magic spells.

その魔女は魔法の呪文をまったく知らない。

例文

The witch doesn’t know the spelling of “magic.”

その魔女は「magic」のつづりを知らない。

typo / spelling mistake / misspellingの違い

typo / spelling mistake / misspellingの違い

この3つは重なりあう部分もありますが意味する内容が少し違います。

まず大きなカテゴリーとして「misspelling(ミススペリング)」があり、これはあらゆる理由でつづりを間違えてしまうことです。動詞は「misspell」です。

わざとカッコいいからそうしているのか、うっかりミスなのか、そもそも元のつづりを知らなかったのか、理由はわかりません。

例文

“Phat” is a common misspelling of “fat.”

「phat」は「fat」のつづりの一般的な間違いだ。

例文

Sorry, I misspelled your name.

すみません、あなたの名前を間違えました。

ドーナツショップの「Krispy Kreme」などもミススペリングをそのまま使っている感じです。

typoとspelling mistake

typo(タイポ)はキーボードの打ち間違いであって、たぶん書いた人は正しい文字列を知っていたはずです。また手書きの文字の書き間違いには使わない言葉です。

例文

You made a typo in the word “diarrhea.”

「下痢」に打ち間違いがあったよ。

例文

“Teh” is a common typo.

「teh」は一般的な打ち間違いだ。

「the」を「teh」と書いてしまうのをよく見かけますが、こういうのは単なる打ち間違いです。

spelling mistakeはおそらく正しい文字列を知らなかった、わかっていなかったのだと思います。

例文

“Recieve” is a common spelling mistake.

「Recieve」は一般的なつづりの誤解だ。

grammatical error(文法ミス)は、品詞などを含めた文法の間違いです。こちらは文法ミス(grammo)とも呼ばれることがあります。

例文

誤:Their on they’re way.

正:They’re on their way.

動詞:spellとspell outの使い方

動詞でspellを使うと「~をつづる、正しく書く」といった意味になります。正確にはスペリングを伝えることであって、書き出す、口頭で伝えるなど手段は問いません。

例文

Can you spell that?

それのスペリングをいってもらえる?

例文

How do you spell that city’s name?

あの街の名前はどう書きますか?

以下の文章は意味する内容が違います。

例文

The witch doesn’t know how to spell “magic.”

その魔女は「magic」のつづり方を知らない。

例文

The witch doesn’t know how to cast spells.

その魔女は呪文の唱え方を知らない。

spell out

spell outになるとスペリングを言うというよりも「説明する」というニュアンスが入ってきます。

例文

Can you spell out your name?

あなたの名前のつづりを教えてくれる?

上のように本当にアルファベットを質問している可能性もありますが、名前で個々の文字を説明することは「こと細かに説明する」といった意味にもなります。

例文

The president spelled out his plan to the audience.

大統領は彼の計画を聴衆に(細かく)説明した。

例文

Do I have to spell it out to you?

いちいち説明しないといけないの?

上の例文はちょっと怒っている感じがします。アルファベットを1つ1つ伝えるかのように細かく説明するといった意味になります。

spells disaster / spell trouble

少し特殊なspellの使い方では「spells disaster」「spell trouble」などで「引き起こす」といった意味になります。将来の災害やトラブルについて使われます。

例文

That plan spells disaster.

あの計画は大惨事を引き起こす。

例文

His injury could spell trouble for the team.

彼の怪我はチームにトラブルを引き起こす可能性がある。

しばらくの間(for a spell)

spellには「しばらくの間」といった意味がありますが、これは先に説明した文字列のスペリングとは別の語源なので、違う言葉と判断していいと思います。

例文

I stayed in France for a spell.

私はフランスにしばらくの間、滞在した。

例文

Why don’t you stay for a spell?

しばらくいないの?

この語源の仲間にはspellを動詞で使って「休憩時間を与える」の意味もあり辞書にも確かに載っていますが、スティーブがそんな使い方を見たことがないといっていたのでレアな使い方なんだと思います。

Spelling Bee(スペリング・ビー)

Spelling Bee(スペリング・ビー)はスペリング競争大会で、単語のスペリングを正確に書く・言うことを競う競技会です。

大小さまざまなスペリング・ビーが開催されていますが、年に1回、アメリカで行われる大規模なものがスクリップス・スペリング・ビーです。

言葉を単純に聞いてわからなければ定義、品詞、起源などを聞き、どんどん詰めていきます。

beeは「蜂」ですが、古い言葉で「集まり、集会」などの意味があります。しかし今日では「spelling bee」以外でこの意味で用いられることはほぼありません。

例文

I won first place in my school’s spelling bee.

学校のスペリングビーで1位になった。

アメリカ人が最も検索するスペリング

グーグルがアメリカの州ごとに最も検索されるスペリングをまとめています。つまり各州ごとの「どうやって書くんだっけ?」といって調べられた単語リストです。

「diarrhea(下痢)」「pneumonia(肺炎)」「sauerkraut(塩漬け発酵キャベツ)」や、メリーポピンズに登場する「素晴らしい」を意味する「supercalifragilisticexpialidocious」など難解な言葉が入っています。

その一方で「beautiful(美しい)」が7州でトップになったり、「schedule(スケジュール)」「tomorrow(明日)」など、英語学習をしている人ならば、何度か苦戦するであろうおなじみの言葉も登場しています。

   


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