majesty / excellency / highness / honorなどの敬称の使い方

majesty
 

公開日: 最終更新日:2021.08.27

majesty(マジェスティー)、excellency(エクセレンシー)、highness(ハイネス)、honor(オーナー)は地位の高い人への尊称で、日本語では陛下や殿下などにあたる言葉です。

特殊な言葉なので、普通の人はあまり使うことはないと思いますが、映画などでは見かける可能性はあるのでまとめておきます。

majesty(マジェスティー)

日本でも同じ考え方ですが、身分の高い人に対して直接「あなた(you)」と呼びかけるのは失礼にあたります。

私たちが天皇陛下に面と向かってお会いしたときでも「”あなた(you)”は英語がお上手ですね」や、所在を訪ねるときに「”彼(he)”は京都御所に到着しましたか?」とはいわず「陛下」と呼びます。

陛下の「陛」とは宮殿の階段にあたり、「陛下」とは「階段の下」を意味するそうで、そう呼ぶことで直接的に高貴な人を呼ぶのを避けています。

英語ではこれがmajestyにあたり「尊厳、威厳、威光」といった意味があります。

majesty【mǽdʒesti】

英語の場合に三人称の「he」にあたるのが「his majesty(マジェスティー)」です。もし本人に直接よびかける「you」ならば「your majesty」となります。

例文

His majesty played tennis.

陛下はテニスをなさった。

例文

Does your majesty want to play tennis?

陛下はテニスをされたいですか?

イギリスのエリザベス女王ならば「her majesty」となります。日本の天皇陛下は三人称は正式にはHis Imperial Majestyと記載されています。

いまいちな例文ですが、使い方として厳格なルールがある極めてフォーマルな英語で、スティーブも正確には使ったことがないし、よくわからないと言っています。

元々はイギリス英語なので、イギリス人のダンならもう少し詳しいかと思いますが、それでも普通のネイティブでも正確な運用のルールを知っている人のほうが珍しい特殊な言葉です。

excellency(エクセレンシー)

他にも地位の高い人に対しての尊称、敬称はいくつかあるのでご紹介します。

excellency【éksələnsi】

「閣下」と訳されることが多くexcellencyについては君主・国王ではない国家元首(大統領や首相など)や、政府高官(外務大臣、大使)などに用いられています。

本人が言っていますがデーモン小暮閣下の尊称は閣下にあたる「excellency(エクセレンシー)」なので、デーモン小暮に会って英語で話すときは「you」ではなくて「your excellency」を使うのがマナーです。

highness(ハイネス)

「殿下」と訳されることが多く、皇族・王族などに対して使われます。

highness【háinis】

イギリスのチャールズ皇太子の尊称は殿下にあたる「His Royal Highness(ロイヤルハイネス)」です。

日本では現在の天皇陛下は「His Imperial Majesty」と呼ばれていますが、皇太子時代は「His Imperial Highness」でした。

また日本の佳子内親王、佳子様も「Her Imperial Highness」です。

honor(オーナー)

市長や裁判官などに対して使われます。裁判官に対するhonorは映画の裁判のシーンなどで見かけるかもしれません。

honor【ɑ́nər 】

例文

Objection Your Honor! The defense is leading the witness!

意義あり、裁判官! 弁護人は証人を誘導しています!

例文

Your Honor, I object! The defence is badgering the witness!

裁判官、異議をうったえます! 弁護人は証人に執拗に迫っています!

holiness(ホリネス)

holinessは宗教的な立場のトップにいる人に対して用いられる言葉で、最も有名なのがローマ法王です。もしローマ法王と会って話すならばYouではなくYour holinessとなります。

holiness【hóulinəs】

かつてブッシュ大統領だったと思いますがローマ法王に対して「sir」と呼びかけて失笑を買っていました。

sirは男性への丁寧な呼びかけになっていますが、もともとは勲爵士と準男爵の称号にあたります。ローマ法王にいうのはマナーを知らない失礼な行為です。

宗教的なトップなので、ダライ・ラマなどにも用いられています。

実際に使用された場面の動画

こういったルールは特殊な人々の英語なので別に覚える必要はないと思います。

実際に使われている場面をご紹介します。カズオ・イシグロ氏がノーベル賞受賞の晩餐会でのスピーチの冒頭で使用しています。

0:35~のシーンからでご来場の人に「みなさま」と呼びかけていますが、その中には国王、国家元首、皇族クラスの人がいるためいくつかの尊称が「Your Majesties, your Royal Highnesses, Excellencies, fellow laureates, ladies and gentlemen.」のように複数形で用いられています。

fellow laureatesは「仲間の受賞者達」で出席している他分野のノーベル賞受賞者を指しています。

ladies and gentlemenも元々は階級に由来する表現で、平民より少し上の爵位を持った人を指していました。ただ、この場にはladies and gentlemenよりもさらに上の階級の人が大勢いるので、言葉の意味合い的にもladies and gentlemenだけで済ませると失礼です。

外務省によるガイドライン

外務省が「国際儀礼の基本講座」のようなものをいくつか公開しています。以下に抜粋してみますが要するに「外国の高位、高官への敬称・呼称は、正確性を期すために、使う前に必ず確認することが大事です」と書いています。

敬称は国によって使用の範囲が異なっているため、正確を期すには、一人一人についてその都度確認するほかありません。 通常、政府要人に対しては、「閣下」に対応する語として His(または Her)Excellency(略して H. E.)が使われていますが、例えば、米国では同国の高官に対しては The Honorable(略して The Hon.)を用い、他国の大統領、首相、大使などに対してのみ His(または Her)Excellency を用いるものとされています。

ご興味がある方は以下のPDFファイルも参考にしてください。

国際儀礼の基本講座 ~その13~ (外務省)



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