majesty, excellency, highnessなどの敬称について

majesty

オランダ国王がお忍びで21年間も旅客機のパイロットをやっていたニュースを取り上げた時に「his majesty」という言葉が登場しました。

majesty(マジェスティー), excellency(エクセレンシー), highness(ハイネス)は地位の高い人への尊称で、陛下や殿下などにあたる言葉と思っても間違いないと思います。

特殊な言葉なので使うことはないと思いますが、映画などでは見かける可能性はあるのでまとめておきます。

majesty(マジェスティー)

これは私たちが天皇陛下に面と向かってお会いしたときでも「”あなた(you)”はテニスがお上手ですね」や、所在を訪ねるときに「”彼(he)”は京都御所に到着しましたか?」とはいわず「陛下」と呼ぶのと同じです。

国王・君主への尊称であり、オランダ国王に対して使うならば三人称の「he」にあたるのが「his majesty(マジェスティー)」です。

もし本人に直接よびかける「you」ならば「your majesty」となります。

Her majesty played tennis.
His majesty played tennis.
陛下はテニスをなさった。

Does your majesty want to play tennis?
陛下はテニスをされたいですか?

いまいちな例文ですが、使い方として厳格なルールがある極めてフォーマルな英語で、スティーブも正確には使ったことがないし、よくわからないと言っています。

イギリスのエリザベス女王ならば「her majesty」となります。majestyには尊厳、威厳、威光などの意味もあります。

日本の天皇陛下は三人称はHis Imperial Majestyと記載されています。

excellency / holiness / honor / highness

他にも地位の高い人に対しての尊称、敬称はいくつかあります。

例えばカトリックのローマ法王は「holiness」なので、もしローマ法王と会って話すならばYouではなくYour holinessとなります。

かつてブッシュ大統領だったと思いますがローマ法王に対して「sir」と呼びかけて失笑を買っていました。

sirは男性への丁寧な呼び掛けになっていますが、もともとは「(勲爵士と準男爵の称号の)卿」にあたります。ローマ法王にいうのはマナーを知らない失礼な行為です。

他に代表的な尊称・敬称としては以下のようなものがあります。

honor(オーナー)

市長や裁判官などに対して使われます。裁判官に対するhonorは映画の裁判のシーンなどで見かけるかもしれません。

Objection Your Honor! The defense is leading the witness!
意義あり、裁判官。弁護人は証人を誘導しています。

Your Honor, I object! The defence is badgering the witness!
裁判官、異議をうったえます。弁護人は証人に執拗に迫っています。

excellency(エクセレンシー)

「閣下」と訳されることが多く政府高官などに使います。excellencyについては君主・国王ではない国家元首(大統領など)にも使われています。

本人が言っていますがデーモン小暮閣下の尊称は閣下にあたる「excellency(エクセレンシー)」なので、デーモン小暮に会って英語で話すときは「you」ではなくて「your excellency」を使うのがマナーです。

highness(ハイネス)

「殿下」と訳されることが多く、皇族・王族などに対して使われます。

イギリスのチャールズ皇太子の尊称は殿下にあたる「His Royal Highness(ロイヤルハイネス)」です。

徳仁皇太子殿下は「His Imperial Highness」です。また日本の佳子内親王、佳子様も「Her Imperial Highness」です。

元々はイギリス英語なので、イギリス人のダンならもう少し詳しいかと思いますが、それでも普通のネイティブでも正確な運用のルールを知っている人のほうが珍しい特殊な言葉です。

こういったルールは特殊な人々の英語なので別に覚える必要はないと思います。

実際に使われている場面をご紹介します。カズオ・イシグロ氏がノーベル賞受賞の晩餐会でのスピーチの冒頭で使用しています。

0:35~のシーンからでご来場の人に「みなさま」と呼びかけていますが、その中には国王、国家元首、皇族クラスの人がいるためいくつかの尊称が「Your Majesties, your Royal Highnesses, Excellencies, fellow laureates, ladies and gentlemen.」のように複数形で用いられています。

fellow laureatesは「仲間の受賞者達」で出席している他分野のノーベル賞受賞者を指しています。

ma’am【məm / mǽm】

ma’amはmadam(マダム)の変形したもので、ご婦人、お嬢さんといった意味で女性への呼びかけに使われます。特に年配の人への尊敬をもって使われる丁寧な言葉です。

Excuse me ma’am, but I think you dropped your glove.
Excuse me madam, but I think you dropped your glove.
お嬢さん、手袋を落とされたんじゃないですか。

しかし日常会話の範囲内で「madam」といってしまうと、間違いではないものの、かなり華やかで大げさな響きがあります。

男性への呼びかけはsirを使います。

Sir, could you please wait over there?
あちらでお待ちいただけますか。

mom【mɑ́m】

こちらは「お母さん」の意味なので、発音は似てますがまったく違います。

Mom, I think you dropped your glove.
おかあさん、手袋おとしてるよ。

不二家の商品は「country ma’am」なので直訳すると「田舎のお嬢さん、地方のご婦人」みたいな意味になります。

3つの発音がややこしい部分もあるので並べておきます。

ma’am【məm / mǽm】

madam【mǽdəm】

mom【mɑ́m】

また名前がわからない女性への呼びかけとしてLadyがありますが、これも尊称の1つとして知らています。特にLady Gagaのような使い方がそれにあたります。

   


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