crown(王冠・クラウン)の意味と使い方

crown(王冠・クラウン)の意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2020.12.2

crownは「クラウン・王冠」のことであり、王様や優勝者などが頭の上にのせている装飾品です。似た言葉でclownは「ピエロ」を意味します。

crownは動詞でも使うことができ、肩書・地位などを「与える」の意味になります。また日本語の「栄冠を勝ち取る」のように王冠をかぶることが比喩的に使われるケースがあります。

このページではスラングでの使い方も含めて動詞・名詞でのcrownを例文にまとめています。

crown(王冠)とclown(ピエロ)

crown(王冠)とclown(ピエロ)

crownは「クラウン・王冠」の意味です。王様や勝者などが頭の上にのせている装飾品です。

カタカナでは共に「クラウン」になってしまうclownはいわゆる「ピエロ」を意味する言葉です。

crown【kráun】王冠

clown【klaun】道化師・ピエロ

例文

The king of that country wears a strange crown.

あの国の王様は奇妙な王冠をかぶっている。

例文

The crown is said to be priceless.

その王冠は値段が付けられないほど高価だといわれている。

例文

I’m afraid of clowns.

私はピエロが怖い。

トヨタの有名な車種の名前にもなっていますが、車についているマークを見てもわかるように王冠の意味です。

例文

A Toyoto GT-86 has a high top speed compared with a Toyota Crown.

トヨタ86はクラウンと比べると、高い最高速度を持っている。

crown(王冠)の動詞での使い方

crown(王冠)の動詞での使い方

crownが動詞で使われるとけっこう幅広い意味になります。もちろん本当に王冠を人の頭に置くような行為から、肩書や地位を与えるような行為を表すことができます。

例文

The committee crowned him citizen of the year.

委員会は彼に「今年の市民」の栄冠を与えた。

例文

Queen Elizabeth II was crowned in 1953.

エリザベス二世は1953年に即位した。

また日本語でも「栄冠を勝ち取る」といった表現があるように、王冠をかぶることは何か讃えるべきことがあったはずで、比喩として使われています。

champion(チャンピオン)だと誰かをdeclare(宣言する)ような行為です。

例文

He was crowned champion of the darts league.

彼はダーツリーグの栄冠を与えられた。

さらに転じて「成功や栄光をもたらす」、あたかも王のように敬われるような成功をもたらすといった使い方があります。

例文

Peace with North Korea may crown Donald Trump’s time as president.

北朝鮮との和平は、ドナルド・トランプの大統領としての時間に、栄誉をもたらすかもしれない。

crownとawardの違い

crownを使う場合は「肩書」を与えられることになるので、賞を与えられるawardとは使い方が異なります。

例文

He was crowned CEO.

彼はCEOになった / CEOの肩書を与えられた。

例文

Queen Elizabeth II was crowned ruler of the United Kingdom in 1953.

エリザベス二世はイギリスの統治者として1953年に即位した。

通常はその人が名乗るべき、イコールの関係になる地位の名称や肩書が伴います。「彼 = CEO」「エリザベス二世 = ruler」の関係です。

例文

He was awarded the Nobel Prize.

彼はノーベル賞を授与された。

例文

He was crowned the Nobel Prize.

(この使い方はおかしいです)

例文

Michael Phelps was crowned a gold medal.

(この使い方もおかしいです)

「彼 ≠ ノーベル賞」「マイケル・フェルプス ≠ 金メダル」ではないので変です。crownと一緒に使われるのは、誰かがそう呼ばれる肩書、異名、タイトル名などです。

例文

Michael Phelps was crowned the fastest swimmer in the world in the 2012 Olympics.

マイケル・フェルプスは2012年のオリンピックで「世界最速のスイマー」の栄冠を与えられた。

スラング的な使い方

以下は少し特殊な使い方でひょっとしたら見かけるかもしれません。

まず「頭を殴る」といった意味がありましたが、古臭くなっています。

例文

His wife crowned him when he came home late.

夫が遅れてかえってきたとき、妻が頭を殴った。

例文

My mother crowned me.

お母さんが頭を殴った。

王冠をかぶせるかのように何かを置くという意味もあります。

例文

The ice cream was crowned with whipped cream and cherries.

そのアイスはホイップクリームとチェリーが頭に乗っていた。

歯にかぶせモノ(銀歯)をするといった意味にもなります。

例文

I got a tooth crowned last week.

先週、歯に詰め物・かぶせモノをした。

ほかにも意味はあると思いますが、それは王冠の形状や、偉い人・功績ある人が被るものといった意味合いからの比喩や連想です。

laurel wreath

laurel wreath

laurelはあまり見ない言葉ですが植物の月桂樹のことです。化粧品のロレアルはフランス語でL’Oréalなので関係ないと思います。

laurel wreath(月桂樹の花輪)はゴールしたマラソンランナーなどに贈られます。一種の王冠と考えられなくもありません。

例文

The room was decorated with a laurel wreath.

その部屋は月桂樹の花輪で飾られていた。

ここからイディオム「rest on one’s laurels」につながっています。直訳すると「月桂樹の上で休憩する」です。

これは何かの賞や達成した後に、何もしないことを指します。栄光や名誉、業績を得たはいいけれどもその後にあぐらをかく様子を表しています。

例文

Microsoft is often accused of resting on their laurels and not innovating enough.

マイクロソフトはしばしば業績の上にあぐらをかき、十分な革新をしないことで非難されている。

マイクロソフトはしばしばサービスを買収したり作ったりしてそこそこユーザーを集めますが、その後がほったらかしになるといった批判をされることがあります。



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