look likeは正確には「~のように見える」と訳される表現で、よく有名人に似ていたり、服装や動作などが誰かに「似ている」時などに用いられる表現です。
「似ている」と考えてもいいと思いますが、日本語の「似ている」はlook likeが持つ以上の意味で使われるので、そういった使い方の注意点もご紹介しています。
look likeとlookの違いや、sound like、resembleとの違いなども含めて総合的にlook likeの使い方を例文付きでまとめてみました。
この記事の目次!
look like + 名詞(人・モノの名前など)
look likeは正確に翻訳するならばlike(~のように)なので「~のように見える」が本来の意味となります。そこから意訳になりますが何かのように見えることは「似ている」と考えてもいいと思います。
You look like Taylor Swift.
あなたはテイラー・スウィフトのように見える(=似ている)
She looks like my mother.
彼女は私のお母さんのように見える(=似ている)
「似ている」の意味でスティーブがいくつかの日本の英語の教材が類義語の「resemble」を使うのをおすすめしていたのを見たといっています。
しかし、一般的にはlook likeのほうがよく使われ、resembleのほうがフォーマルに響きます。
He looks like his father.
He resembles his father.
彼は彼の父親のように見える(=似ている)
上の例文はどちらもOKですが、look likeがよく使われます。
いくつか熟語・イディオムになっている表現もあります。
You look like a million bucks!
あなたは最高だ!すごい!気分が良さそうだ!
ここでのbuckとは「ドル」の意味なので「100万ドルみたいに見える」となり、気分が良さそうなことや最高なことを意味します。日本円に換算して表現すると「あなたは1億円みたいだ!」となりそれぐらいすごいことを表しています。
かなり似ている、ちょっと似ている、ぜんぜん似てない
似ていることにも程度があると思いますが、その場合はjust / exactlyなどを入れると「かなり、まさに」といった強調の表現になります。
He looks exactly like Will Smith.
彼はまさにウィル・スミスそっくりだ。
You look just like Taylor Swift.
君はテイラー・スウィフトそのものだ。
またそっくりとは言わないけど「ちょっと似ている」「~っぽい感じがする」といった軽い程度で似ている場合にはa littleやkind ofが使えます。
You look a little like your father.
君はお父さんに少し似ているね。
She looks kind of like Angelina Jolie.
彼女はなんだかアンジェリーナ・ジョリーっぽく見えるね。
まったく似てない場合にはnotを使ってもいいと思いますが、nothingなどを入れることでも表現できます。
He looks nothing like Brad Pitt.
彼はブラッド・ピットにまったく似てない。
He looks nothing like a doctor.
彼はまったく医者のように見えない。
「似ている」と「~のように見える」の違い
注意点は「似ている」と訳すのは意訳ぎみになるので、日本語の「似ている」は英語の「look like」が持つ以上の意味を含んでしまう点です。
look likeは正確には「視覚」つまり目で見た情報において「~のように見える」の意味でしかなく、声や味、匂いなどの視覚以外の情報において「似ている」ことには基本的には使いません。
B’z look like Aerosmith.
B’zはエアロスミスのように見える。
B’z sound like Aerosmith.
B’zはエアロスミスのように聞こえる。
どちらの例文も日本語だと「B’zはエアロスミスに似ているね」と訳してしまうことができますが、look likeは外見やファッションなど見た目において「~のように見える」となります。
soundはまさに音であり、B’zの音楽(または発言など)を聴いた時に「エアロスミスのように聞こえるね」が本来の意味です。
She sounds like my mother.
彼女は私のお母さんのようだ。
She looks like my mother.
彼女は私のお母さんに似ている。
上の例文などもlook likeは外見など視覚において手に入る情報で「似ている」であり、soundは声や話し方など聴覚によった表現で「似ている」なので少し意味合いが違います。
これらはsound likeが聴覚・耳によった言葉ですが、smell likeだと嗅覚・匂いの話になり、feel likeだと感覚の話、taste likeだと味として似ていることになります。
どこまでを音ととらえるのか、境界線は曖昧なケースがありますが基本的にはこのような理解になります。
It looks like a good book.
それは良さそうな本に見えるね。
It sounds like a good book.
それは良さそうな本に見えるね。
本屋などで立ち読みをしたり、コマーシャル映像などを見て良さそうな本だと思ったならばlook likeです。しかし、友達からあらすじなどを聞かされて良さそうだと思ったならばsound likeです。
resembleとlook likeの違い
「~のように見える」と「~に似ている(resemble)」はlook likeで共通する部分もありますが、resembleとlook likeは置き換えできないケースもあります。
She looks like a happy woman.
彼女は幸せな女性のように見える。
「幸せそうな女性に似ている」と訳すのは変な話なので、このように日本語の翻訳ベースで英作文をしようとするとうまくいかないケースがあります。
これを以下のように「似ている」で解釈すると変になります。
She resembles a happy woman.
(多くの状況において変)
上の例文なども「似ている」と誰かと比較しているわけではないのでresembleを使うと変です。
look + 形容詞
look + 形容詞の形では「~に見える」となり、相手の状態などに対して使うことができます。これも頻出の表現なので覚えておいて損はないと思います。likeが必要ありません。
He looks tired.
彼は疲れているように見える。
She looks two meters tall.
彼女は2メートルに見える。
You look beautiful.
あなたは美しく見える。
実際に彼が疲れているかどうかは本人しかわかりませんが、私(話者)にとってそう見えているだけなので推測の言葉(ようだ、みたいだ、そうだ)を入れても問題ないと思います。
look like + 文章
look likeを使った場合には後ろに文章・節を入れることができます。この場合でも言っている内容は同じです。複雑な状況のように見える場合には使う必要性があります。
He looks like he is tired.
彼は疲れているように見える。
She looks like she is Angelina Jolie.
彼女はアンジェリーナ・ジョリーのように見える。
You look like you want a coffee.
あなたはコーヒーを飲みたそうに見える。