邪魔する、妨げるのdisturb / interfere / interrupt / disruptの違い

邪魔する、妨げるのdisturb / interfere / interrupt / disruptの違い
 

公開日: 最終更新日:2020.10.1

「邪魔をする、妨害する、中断する」のような意味の英語はいくつかありますが、今回はdisturb, interfere, interrupt, disruptの4つを取り上げて違いを比較してみます。

ネイティブスピーカーに違いを確認したところ、この4つはかなり近い意味であって意味が重なり合う部分も多く、置き換えても問題ないケースもあります。スパっと割り切れない微妙な差です。

しかし、明らかに意味が異なるケースもあるので違いを動詞・名詞の観点から整理しています。あくまで使い分けるための目安、ガイドライン程度で参考にしてください。

interruptの意味と使い方

interruptの意味と使い方

何か連続する行動などを止めることなので「中断する、割り込む、妨げる」ぐらいの意味になります。

interrupt【ìntərʌ́pt】

例文

The news interrupted my favorite TV show when the earthquake happened.

地震が起きた時に、ニュースが私のお気に入りの番組を中断した。

例文

May I interrupt for a moment?

ちょっとよろしいですか?

上の例文は会話などを邪魔するときに使う言葉です。

語源を見ると「rupt」の部分は「rupture(破裂・切り裂く)」などbreakに近い意味です。

「rupt」は次に紹介する「disrupt(妨害する)」のほかにも「bankrupt(破産する)」「erupt(噴火する)」のような壊れたり破れたりするイメージの言葉につながっています。

interは「international(国際的な)」のように「between」の意味なので、何かと何かの間を切り裂く、壊すようなイメージになっています。

interruption

名詞のinterruptionは何かが短い時間、止まるようなことで「中断、中止、休止」といった意味です。

interruption【ìntərʌ́pʃən】

例文

The earthquake caused a brief interruption in the meeting.

地震が会議で短い中断を引き起こした。

例文

There were several interruptions during manufacturing.

製造において何回かの休止があった。

例文

The meeting proceeded after the interruption.

会議は中断の後で続行した。

disruptの意味と使い方

disruptの意味と使い方

disruptも何かを止めることですが、けっこう「否定的な方法」「嫌な方法」による中断をイメージさせることが多く、日本語としては「邪魔する、妨害する、乱す」ぐらいでしょうか。

disrupt【disrʌ́pt】

例文

A tornado disrupted the airport’s schedule.

トルネードが空港のスケジュールを乱した。

例文

He was sent out of the room for disrupting the lecture.

彼は授業を邪魔したことで部屋から追い出された。

例文

▲ May I disrupt for a moment?

(普通は言わない言い方)

相手の会話を遮る場合に使うには否定的な方法で妨害してもいいですか? と聞いているように感じ、絶叫したりモノを投げつけたりして相手の会話を中断させるかのような印象を与えます。それに対して相手の許可を求めるような言い方は変です。

例文

△ The news disrupted my favorite TV show when the earthquake happened.

地震が起きた時に、ニュースが私のお気に入りの番組を妨害した。

ニュース速報による中断を「否定的な方法・妨害」ととらえている様子がうかがえるので、ちょっと怒っている感じがします。

秩序などを「混乱させる」「分断する」といった意味もあります。

例文

The earthquake disrupted the electric grid.

地震が配電網を分断した。

disruption

何かの「途絶、分裂」と「混乱」の両方の意味があり、文脈で判断するしかありません。しかし分断していることは混乱につながっているので境界線としては微妙です。

disruption【disrʌ́pʃən】

例文

I’m sorry for the disruption, but I have an important announcement.

邪魔してごめん。けど、重要な発表があるんだ。

例文

The earthquake was a small disruption to the meeting.

地震は会議の小さな中断だった。

例文

The coronavirus pandemic has been a major disruption to our lives.

コロナの流行は私たちの生活にとっての大きな混乱だった。

またテック系・技術系の用語でよく「革命、改革」の意味でも使われます。これは良い意味で既存の仕組み、秩序などを乱すような存在だからだと思います。

例文

Driverless cars will be a major disruption when they become legal.

自動運転の車は合法になるときには大きな革命となるだろう。

例文

The smartphone was the biggest tech disruption of recent years.

スマホはここ数年での最大の技術革命だった。

interfereの意味と使い方

interfereの意味と使い方

interfereは何か連続・継続する動作がスムーズに行われなくなるような問題を引き起こすことで「干渉する」あたりが近いです。ほかにも「邪魔をする、妨げる」や「首をつっこむ」などの訳もあります。

スムーズにいかなくなるような物事が引き起こっていますが、対象が止まったのか、干渉を受けながらも進行しているのかは不明です。

interfere【ìntərfíər】

例文

This noise is interfering with my work.

このノイズが仕事の邪魔だ。

例文

I’m trying to watch a movie but my phone keeps interfering.

映画を見ようとしているけど、電話が邪魔をし続けている。

電話が鳴りっぱなしだったといった感じの意味です。

語源としてはfereは「strike(叩く)」の意味で、お互いに叩き合っているイメージから来ています。お互いに叩き合っているので干渉や妨害といった意味につながっているのだと思います。

interference

名詞の場合は状況に対して正常に進行しなくなる行為で「干渉、妨害、障害」あたりの訳です。

interference【ìntərfíərəns】

例文

The merger between the two companies was slow because of government interference.

その2つの企業の合併は政府の干渉のためゆっくりだった。

例文

He was tired of his parents’ interference in his love life.

彼は恋愛に対しての両親の干渉にうんざりしていた。

しばしば電気信号などで他のものへの干渉・混線といった意味でも使われます。

例文

I tried watching the game on satellite but there was a lot of interference.

私は試合を衛星放送で見ようとしたけれど、多くの混線・干渉があった。

例文

The solar flares were causing cell phone interference.

太陽フレアが携帯電話の混線を引き起こしていた。

disturbの意味と使い方

disturbの意味と使い方

disturbもinterfereに近い意味です。何か連続・継続する動作がスムーズに行われなくなるような行為です。

こちらは睡眠や植物など放っておいても自然と起こる行為などに使われやすく、妨害する側も悪意がないようなことに使われやすいです。

disturb【distə́rb】

例文

The light outside is disturbing my sleep.

外の明かりが睡眠の邪魔だ。

例文

Pollution is disturbing plants’ ability to reproduce.

汚染が植物の繁殖能力を妨害している。

ほぼ置き換え可能ですが、文法的な違いでdisturbは目的語が必要になります。つまりdisturb 〇〇として誰を邪魔したか書く必要があります。

例文

The noise is interfering with my work.

The noise is disturbing my work.

ノイズが私の仕事を妨害している。

例文

I’m trying to watch a movie but my phone keeps interfering.

I’m trying to watch a movie but my phone keeps disturbing me.

映画を見ようとしているけど、電話が邪魔をし続けている。

例文

▲ I’m trying to watch a movie but my phone keeps disturbing.

(間違いだと考えていいと思います)

disturbance

名詞では人に対しての妨害行為で迷惑といった感じで使われることがあります。

disturbance【distə́rbəns】

例文

Phone calls from salespeople are his biggest work disturbance.

セールスマンからの電話は彼の最大の仕事の妨害だ。

例文

The construction workers apologized to residents for the disturbance.

建設作業員は住人に対して騒ぎを謝罪した。

また以下は喧嘩のような騒動を指して使われています。

例文

Police went to check out a disturbance in the neighborhood.

警察は近所での騒動を調べにいった。

例文

Although there were a few small disturbances, the protest was mostly peaceful.

いくつかの小さな騒動があったが、抗議活動はほとんど平和的だった。

例文によるdisturb / interfere / interrupt / disruptの違い

実際にネイティブスピーカーに確認してみると「disturb」「interfere」「interrupt」「disrupt」はかなり近い意味であり、ほとんど差が見られないケースもあります。

スパっと割り切れるほど明確なニュアンスの差が出ないパターンもあって例えば以下の例文のケースです。

例文

The noise disturbed my studying.

The noise interrupted my studying.

The noise disrupted my studying.

The noise interfered with my studying.

騒音が私の勉強を邪魔した。

確かにdisturbだと「勉強することを難しくさせている」といった意味での妨害に近い感じだったり、interruptだと「勉強が停止している」と感じさせるニュアンスの差はあります。

しかし、そのニュアンスの差もネイティブスピーカーでも人によって意見が変わりそうなぐらいなので、細かな差だといえます。

とはいえ次に紹介する例文のようにはっきりとニュアンスや思い浮かぶ情景に差が出るパターンもあります。

会話に入ってくる

以下の例文でも、もちろんネイティブスピーカーでも受け止め方に差がでる可能性がありますが、感じ方の違いがあります。

例文

She interrupted our conversation.

彼女が私たちの会話を中断させた。

上の例文は普通に会話を止めた、会話を中断させたことを意味します。

例文

She disturbed our conversation.

She disrupted our conversation.

彼女が私たちの会話を妨害した。

上のdisturbとdisruptだと、例えば横でシンバルを叩いて声を聞き取りにくくしたなども考えられます。悪意があるかどうかは不明です。

例文

She interfered with our conversation.

彼女は私たちの会話の邪魔をした。

上の書き方だと彼女が会話に割り込んできて、彼女が自分のことを話し出してすごく嫌な感じがしたといった雰囲気があります。

邪魔してすみません

「邪魔してすみません」を英語にした場合でも少し意味する内容が違います。今回は名詞と動詞の2つで書いてみます。

例文

Sorry to interrupt.

Sorry for the interruption.

(何かの動作を中断させてすみません)

上の例文だと会話に限りませんが、相手の何か作業などを止めてしまってすみませんといっています。

例文

Sorry to disturb you.

Sorry for the disturbance.

= Sorry to bother you.

(邪魔・お騒がせしてすみません)

上の例文だと誰かがいる部屋に入ってきたときなどに聞かれそうで「邪魔してすみません」ぐらいです。状況を乱している感じですが、相手の作業を止めたかどうかは不明です。

例文

Sorry for the disruption.

Sorry to disrupt you.

(お騒がせしてすみません)

上の例文になると建設作業員のおわびのようにも聞こえて、大きい音をたててすみません、お騒がせしますといった雰囲気にも感じます。

例文

Sorry to interfere.

Sorry for the interference.

この言い方は明らかに変です。

その他の邪魔する、妨げる: bother, block, annoy, prevent

そのほかにも「防ぐ」「妨げる」「邪魔する」はその性質によって言葉を選んでもいいと思います。候補にあがるのは「bother」「annoy」「block」「prevent」などです。

例文

The screen prevented insects from entering the room.

その網戸は虫が部屋に入るのを防いだ。

例文

Beckham shot but the keeper blocked it.

ベッカムがシュートしたがキーパーがそれを阻止した。

例文

That ringing phone is annoying me.

That ringing phone is bothering me.

あの電話の音が私をイラつかせている。

これらについては個別にまとめた記事があるので参考にしてください。

   


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