意味としてはclose(閉じている、閉まっている)の反対にあたる言葉なので「公開する、開示する、暴く」といった意味になります。その名詞がdisclosureで「公表、公開、発表」となります。
類義語がたくさんありますが、ここではrevealとの違いを中心に取り上げてみます。カタカナでもまれに「ディスクロージャー」など聞かれるように、やや堅い言葉遣いではあります。
ここではネイティブスピーカーに意見を聞きながらdiscloseの使い方を例文にまとめています。
discloseの意味と使い方
秘密を明らかにすることで「暴く、暴露する、公開する、開示する」です。少しフォーマルなことで、ハッピーな出来事にはあまり用いられません。
発音は【disklóuz】なので「ディスクロウズ」が近くなります。
The terrorist disclosed the location of his base.
そのテロリストは彼の拠点の場所を暴露した。
Coca-Cola will never disclose their recipe.
コカ・コーラは決してそのレシピを公開しないだろう。
けっこう類義語が多いので以下の記事も参考にしてください。
discloseとrevealの違い
「公開する、暴露する」の類義語は多いですが、その中でもdiscloseとrevealの違いを確認してみました。
この2つの違いは辞書の定義の上では差はほとんどありません。以下はネイティブスピーカーであるスティーブの意見・感覚なのであくまで参考程度にしてください。
例えばdiscloseを「開示する」と考えてみると、明らかに以下の例文は違和感が出ます。
The DNA revealed the identity of the killer.
そのDNAが殺人犯の正体を明らかにした。
The DNA disclosed the identity of the killer.
(こういう使い方をしないのではないかといった意見)
上の例文の場合には、DNAそのものは意思を持っていません。意思を持たないDNAが「開示する、明らかにする」のは変ではないかといった意見です。
感覚的に「reveal」は当事者もそもそも知らなかったことに対して使われる傾向がある、「disclose」は当事者がその事実を知っていた場合に使われる傾向がある、といった区別です。
The newspaper revealed corruption in the government.
その新聞は政府の汚職を明らかにした。
The newspaper disclosed corruption in the government.
その新聞は政府の汚職を開示した。
上の例文の場合にはrevealを使うと、新聞社もつい最近まで事実を知らずに発見して明らかにしたといった感じがします。
一方でdiscloseを使うと、前から新聞社は汚職の事実があったことを知っていたけれど黙っていた。それを明らかにしたような感覚が出ます。
以下の例文ではそこまで差がでないといった意見でした。
She revealed the gender of her baby.
She disclosed the gender of her baby.
彼女は赤ちゃんの性別を明らかにした。
どちらでも使えますがdiscloseだとややフォーマルかなといった意見でした。たぶんrevealを使う人のほうが多い、またrevealだと彼女もついさっきまで知らなかったような感覚が少しあります。
このあたりは辞書の定義や運用のルールがあるわけではないので、あくまで参考程度にしてください。
disclosureの意味と使い方
名詞はdisclosure(ディスクロージャー)で「暴露、公開」となります。
ビジネスでは「non-disclosure agreement(機密保持契約)」で頭文字をとって「NDA」といった契約を結ばされることがあります。訳としては「開示しない合意」といった感じです。
例えば任天堂と一緒に仕事をすれば新作ゲームの情報を知りえますが、それらを外部に漏らさないという契約が「NDA」です。
Several disclosures were made during the trial.
いくつかの暴露がその裁判の間に行われた。
The judge ordered the disclosure of his tax records.
裁判官は彼の税金の記録の公開を命じた。