disaster(災害)の意味と使い方

disasterの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2023.01.16

disaster(ディザスター)とは「災害」の意味ですが、ほかにも「惨事、厄災」とも訳せる偶然・人為的なものを問わず使える大きな災害です。

一般的にnatural disasters(自然災害)といえば地震、津波、ハリケーン、台風などを指します。ここから大失敗・厄介なことに対して比喩的に使うこともできます。

人災、人間が引き起こした災害についてはいくつかの訳の候補が考えられるので参考までに例文を書いておきます。

関連として『accident / incident / happening / troubleの意味の違い』もあわせてご覧ください。

disaster(ディザスター)の意味

disaster(ディザスター)の意味

似たような状況ではdisasterが適切な言葉の選択である可能性があります。発音は【dizǽstər】なので読み方はディザスターぐらいでしょうか。

disaster【dizǽstər】

disasterは「災害」と訳されることが多いですが、偶然・意図的を問わずに大きな出来事で「惨事、厄災」を表すこともできます。

特に自然災害についてはnatural disasters(自然災害)と表現することができます。他にenvironmental disaster(環境災害)といった言葉の組み合わせもあります。

例文

3-11 was a major disaster in Japan.

東日本大震災は日本の大きな災害だった。

例文

9-11 was a major disaster in the U.S.A.

911はアメリカにとって大きな惨事だった。

例文

Returnees to the disaster area have begun reviving the economy.

被災地への帰還者が経済を復活させ始めている。

例文

The recently frequent natural disasters have been hurting Japan’s inbound tourism.

最近の頻発する自然災害が日本の外国人向けの観光事業に被害を与えている。

またdisasterは比喩的に大失敗、厄介なことといった意味でも使われます。

例文

Her latest film was a disaster at the box office.

彼女の最新の映画は興行面で大失敗だった。

pre-disaster / sub-disaster

似たような意味ですがpreは時系列として震災の前の意味になります。以下は実際に福島のビーチが再開したニュースからです。

例文

Public health officials say radiation has dropped to pre-disaster levels, making the beach safe for recreation again.

公衆衛生の職員は「放射線は震災前のレベルに落ちており、ビーチはふたたび休養(娯楽)に安全になっている」と語っている。

sub-disasterだと、程度が震災より下のレベルを意味します。

英検の1級と準1級の関係なども同じです。

Eiken pre-1
Eiken sub-1

この場合、おそらくは準1級は「Eiken pre-1 」がイメージ的にも適切です。

preだと順番として英検1級の前段階だといっているだけです。これをsubでやると「レベルが1級より低い」と事実であっても少しネガティブな印象を与えてしまうからです。

人災を英語でどういうか?

人災を英語でどういうか?

「人災」についてもいろいろな角度から翻訳を考えることができますが、人が引き起こしたものといった意味では「man-made」が使えます。

以下は1989年にタンカーがアラスカ州のプリンス・ウィリアム湾で座礁して1,100万ガロンの原油を流出させた「エクソンバルディーズ号原油流出事故」を伝えるニュースです。

例文

This is the largest oil spill in US waters and undoubtedly one of the worst man-made environmental disasters ever.

これはアメリカ海域での最大のオイル流出であり、疑いようもなく今までで最悪の人為的な環境災害の1つである。

社会的な災害

power harassment(パワハラ)のような人が引き起こした社会問題などをdisasterで表現するのであれば「social disaster」がふさわしいかもしれません。

しかし普通は「social problem」や「social issue」、あるいは「social ill」を使います。

例文

Power harassment is a social problem that must be combated.

Power harassment is a social issue that must be combated.

Power harassment is a social ill that must be combated.

パワハラは撲滅を目指さなければならない社会の問題だ。

human disasterはあまり英語として一般的とはいえず、スティーブが言うにはネイティブスピーカーが「human disaster」と聞くと、誰かの人生がカオス状態、完全にめちゃくちゃになっているような状態の意味だと思うんじゃないかな、とのことです。

例文

My brother is a human disaster. He can’t get a regular job and hasn’t paid his taxes in three years.

兄はカオス状態だ。定職に就くことができず、3年間税金を払っていない。

walking disaster

walking disaster

「walking disaster」は(おそらくほとんどの場合で)わざとではないけれども、行く場所、行く場所で大混乱を引き起こしてしまう人を表すことができます。「トラブルメーカー」あたりが日本語ではぴったりくる言葉だと思います。

例文

Don’t ask John to work on this project. He’s a walking disaster.

ジョンにはこのプロジェクトに取り組むように頼むなよ。あいつはトラブルメーカーなんだ。

彼はいつもトラブルを起こすのでプロジェクトには参加させないようにして、と頼んでいる状況です。

災害の発生

natural disasters(自然災害)には「strike」「hit」「occur」「happen」などの言葉で「発生」を意味することができます。earthquake(地震)typhoon(台風)tornado(竜巻) storm(嵐)などが自然災害にあたります。

日本語に引きずられると襲われるなので「attack」を使ってしまいそうですが、これは使えません。

以下は意味としては同じで、どれも自然な表現です。

例文

I was driving when the earthquake struck.

I was driving when the earthquake hit.

I was driving when the earthquake occurred.

I was driving when the earthquake happened.

地震が発生した時に私は車を運転していた。

この中ではstrikeとhitは襲った対象、物体(目的語)を後ろに置くことができます。

例文

I was driving when the earthquake struck California.

I was driving when the earthquake hit California.

地震がカリフォルニアを襲ったときに私は車を運転していた。

occurとhappenは目的語をとれません。

例文

× I was driving when the earthquake occurred California.

× I was driving when the earthquake happened California.

この場合はinを使って場所を表します。

例文

I was driving when the earthquake occurred in California.

I was driving when the earthquake happened in California.

しかし「場所」であっても、小さな場所では表現が異なります。

例文

I was working when the earthquake struck my house.

地震が家を襲ったときに、私は働いていた。

例文

× I was working when the earthquake happened in my house.

(表現としておかしい)

下の文章など「私の家のみで地震が起こった」かのように読めるので、それは事実としてはありえません。



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