makeは日本語の「つくる」と似ており、発電からお菓子作り、新しい法律までかなり広い意味での「つくる」を言い表せてしまいます。
状況によって、より適切な言葉や言葉遣いがあるので、文脈によっては新しいものを生み出すニュアンスの「create」や、自動化された機械により生成の「generate」があってくるかもしれません。
ここではcreateとgenerateの使い方を中心に例文にまとめています。
最も広い意味での「つくる」がmake
makeはかなり幅広い意味があり「作る」「造る」「創る」の意味においてはほとんどの状況に使える言葉です。ちょうど日本語の「つくる」と同じです。
This computer made a video using thousands of individual images.
このコンピュータは何千もの個別の画像を使うビデオを作った。
This facility can make electricity from the ocean’s currents.
この施設は海の流れから電気を作ることができる。
I made a cake.
私はケーキを作った。
This factory can make 1,000 cakes in a hour.
この工場は1時間にケーキを1000個作れる。
After all the images are compiled you can click “Make Video” to get an mpeg file.
すべての画像が編集されたあとに、mpegファイルを得るために「メイクビデオ」をクリックしたらいいよ。
The government made a new law that bans colas.
政府はコーラを禁止する新しい法律を作った。
makeには他にもさまざまな使い方があるので必ずしも「作る」ではないケースがあります。以下の記事にまとめているので参考にしてください。
〜になる
makeには「〜になる」という意味もあります。そうなるのにふさわしい特性を持っているから、といったニュアンスです。
He will make a great actor someday.
彼はいつの日か素晴らしい俳優になるだろう。
Cola and pizza make a great meal.
コーラとピザは素晴らしい食事だ。
また、人やものを想像する時にもよく使われます。ニュースではこの使い方です。
That purse would make a great accessory for my dress.
あの財布は私のドレスにぴったりのアクセサリーになりそうだ。
She would make a wonderful lawyer if she studied.
彼女はもし勉強すれば素晴らしい弁護士になりそうだ。
create(クリエイト)の意味と使い方
createは前には存在していなかった何かを作ること、生み出すことに寄った表現です。作る過程よりもむしろ完成する瞬間に焦点が置かれています。
日本語だと「創造する、創作する」や「生み出す」などの言葉が考えられます。アート関係の創造的な仕事にもよく使われます。
When you are done making a video you can click “Create Video” to get an mpeg file.
ビデオを作り終わったとき、mpegファイルを得るために「クリエイトビデオ」をクリックしたらいいよ。
The government created a new law that bans colas.
政府はコーラを禁止する新しい法律を作った。
The discovery created a new field of science.
その発見は科学の新しい分野を生み出した。
× I created a cake.
(私はケーキを作った)
もし新しいタイプのケーキを発明したのでなければ、変な表現です。
I created a new kind of cake made with bananas and watermelon.
私はバナナとスイカで作った新しい種類のケーキを作り出した。
名詞はcreation(クリエイション)です。
generateの意味と使い方
generateは自動式であるか、または手順通りの過程で何かを「生み出す、作り出す」ことです。日本語だと「生成する」みたいな訳もあてられます。
generateは一回きりの作り出した動作よりも、もっとその作り出す手順や継続したものにフォーカスした言葉です。
This computer generated a video using thousands of individual images.
このコンピュータは何千もの個別の画像を使うビデオを作り出した。
This facility can generate electricity from the ocean’s currents.
この施設は海の流れから電気を生み出すことができる。
They figured out a way to generate electricity from garbage.
彼らはゴミから電気を発生させる方法を解明した。
× I generated a cake.
(私はケーキを作り出した)
自分でケーキを作る場合にはこの表現は変です。同じケーキ作りでも、工場で手順通りに作っている以下の例文は可能な表現です。
This factory can generate 1,000 cakes in a hour.
この工場は1時間にケーキを1000個作れる。
カタカナではCG(computer graphics/コンピューターグラフィックス)と呼ばれますが、英語ではCGI(computer generated imagery)と呼ぶのが一般的です。
コンピューターによってつくられたイメージの意味のです。
generate / createの使い方の違い
生み出すことにおいては同じですが、主にgenerateは機械・マシンによってつくられることに使います。
createだと新しいものが生み出されるという部分に、generateだと機械などによって自動化された手順でどんどんできあがる部分にフォーカスしたようなニュアンスの差があります。
置き換えられるケースも多いです。
By examining the data generated by the survey, profits are up this year.
By examining the data created by the survey, profits are up this year.
調査によって作られたデータを調べることで、今年は売上がアップする。
Nuclear reactors are very efficient at generating electricity.
Nuclear reactors are very efficient at creating electricity.
原子炉は電気を作るのにとても効率的だ。
ただし人間が作ったものにはgenerateは普通は使いません。
〇 He created a beautiful statue.
彼は美しい彫刻を作り出した。
× He generated a beautiful statue.
(機械のような比喩だとあるかもしれません)
その他の類義語
全部をmakeで表現できそうですが、文脈によってより雰囲気が合う言葉や、より的確に言い表す単語もあると思います。
モノなのか法律なのか、あるいはもっと化学の話なのかといった問題です。
例えば「synthesize」は日本語では「合成させる」の意味で、何かと何かを組み合わせることによってつくることです。
The team synthesized the element from zinc and bismuth.
チームは亜鉛とビスマスを合成してその元素を作った。
上の例文はニホニウムの生成手順を表しています。
produceは動詞で「生み出す、生産する、製造する」といった意味もあったり、農作物の生産はyieldが使われたり、料理ならcookがあったりと類義語は多いと思います。