closure / closenessの意味と使い方

closure / closenessの意味と使い方
 

公開日: 最終更新日:2020.05.23

closureは「閉鎖」などお店や学校などを閉めることを表す名詞です。また心理的な「解消、解決」といった使い方もあります。

closenessは「近さ」であり人間の心理的な距離感にも使えるので、その場合は「親密さ」といった名詞になります。

どちらも「close」が名詞になったものですが、少しややこしい部分もあるので順番に使い方を整理しています。

closureとcloseの違い

大きくわけて考えると、closeそのものに2種類の意味があります。

まずクローズ【klóuz】と濁音になった形で「閉める、閉じる」の意味があります。もう1つがクロース【klóus】となり「近い、親しい」の意味です。

例文

We closed the shop.

私たちは店を閉めた。

例文

The shop is close.

そのお店は近い。

この「閉める、閉じる」の名詞にあたるのが「closure」です。一方の「近い、親しい」の名詞にあたるのが「closeness」です。

この2種類のcloseの違いについては、ここでは本題ではないのではぶきますが以下の記事にまとまっています。

closureの意味と使い方

closureの意味と使い方

何かを閉めることで「閉鎖」を意味します。学校なら休校、お店なら休業になります。読み方・発音はクロージャーぐらいです。

closure【klóuʒər】

例文

The city announced several school closures because of the storm.

市は嵐のためにいくつかの学校の休校を発表した。

例文

Closure of the suitcase was impossible because the zipper broke.

スーツケースを閉めることは、ジッパーが壊れていたので不可能だった。

ジッパーが壊れていたためにスーツケースを閉められなかったという意味です。

endingとclosureの違い

endingとclosureの違い

closureには解決や結論の感覚を伴うような感じの「結末、決着」の意味もあります。

これは物語・話の終わり、エンディング(ending)ではなく、物事がすっきりと判明して解消するような感覚のことです。

例文

My girlfriend left town and we never had closure.

僕の彼女が町を去り、僕たちは決して結末を持たなかった。

直訳しましたが、彼女が町から出ていってしまったので二人の関係をきちんと終わらせることができなかったという意味です。別れたのか、遠距離恋愛なのかもよくわからないといった心理的な終わりの感覚がなかったといった意味です。

例文

The TV series was cancelled suddenly and the audience couldn’t get closure.

そのテレビシリーズは突然取りやめとなり、観客は決着を見れなかった。

上の例文だとシリーズは終わっているので突然の打ち切りであっても消化不良でも文字通り「ending(エンディング)」には達しています。しかし、いろんな謎を残したまま終わったのですっきりしない感覚があるといった意味です。

例文

Many fans think The Rise of Skywalker didn’t give the series closure.

多くのファンが『スカイウォーカーの夜明け』はシリーズの結末を与えていなかったと考えている。

スター・ウォーズの最終作は消化不良感があって、もちろん終わっているので「ending(エンディング)」はちゃんと提示されています。しかし、物事がちゃんと終わったような感覚である「closure」がなかったという話です。

closenessの意味と使い方

closenessの意味と使い方

closenessは「近さ」の意味です。これは物理的な距離の近さでもあり、人間の心理的な近さでもあるので「親しさ、親密さ」といった意味にもなります。

例文

I took a quiz to measure my wife and my closeness.

私はクイズで妻と私の親密さをはかった。

例文

How hard he works depends on the closeness to the deadline.

彼がどれだけ必死に働くかは、締め切りの近さによる。

例文

We should avoid unnecessary closeness during the pandemic.

パンデミックの間は、不必要な近さは避けるべきだ。

nearnessとも同じような意味です。心理的な近さ、親密さの意味以外ならばnearnessと置き換えても問題はなさそうだという意見です。

例文

How hard he works depends on the nearness to the deadline.

We should avoid unnecessary nearness during the pandemic.

(先の例文と同じ意味になります)

例文

I took a quiz to measure my wife and my nearness.

(これは間違い)

しかし、closeness、nearnessのどちらもあまり日常で使う感じの言葉ではないので、カナダ人のスティーブは使用をおすすめしていませんでした。これらの言葉を避けて自然な会話・文章はできるはずなので、無理に使わないほうが無難だといった話です。特に日本語から英語への翻訳は名詞主体になりがちなので、別の言いまわしを考えたほうがよさそうだという意見です。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私たちのアプリもよろしくお願いします。

新作アプリをリリースしました!

YouTubeのチャンネルはじめました!

リスニングと英語教材のペラペ

記事カテゴリー

おすすめ記事

  1. select
  2. all-you-can-eat
  3. 電源の「コンセント」は英語でどういうか?
  4. カタカナと発音が違う英語の都市名一覧
  5. 日本人と無神論

最近の記事

  1. sideline(サイドライン)の意味と使い方
  2. string(ストリング)の意味と使い方
  3. dischargeの意味と使い方
  4. millionaire(ミリオネア)とbillionaire(ビリオネア)の意味と使い方 
  5. intruderとburglarの意味と使い方
  6. enamor / enamour / unenamored / amorousの意味と使い方
  7. streak(ストリーク)の意味と使い方
  8. ruins(廃虚、遺跡) / ruin(崩壊) の意味と使い方
PAGE TOP