ニュースに「checkered」という単語が登場して「波乱万丈な、浮き沈みのある」といった意味で使われていました。
この単語のベース、同じ意味になっているのがカタカナでいう「チェックのシャツ」といった四角形を組み合わせたデザインを指します。
しかし、あの四角形のデザインは「checkered(チェッカード)」と「checked(チェックド)」、「plaid(プラッド)」のようにややこしいので言葉を整理してみました。
checkeredとcheckedの違い
チェッカード、チェックド、どちらも日本語の「チェックのシャツ」のようなものを意味します。四角形を組み合わせたパターンです。藤井フミヤのチェッカーズのチェックです。
Checked shirts are in this year.
Checkered shirts are in this year.
今年、チェックのシャツが流行っている。
いちおう厳密には言葉の使い分けがあります。
Checkeredが四角形で黒・白や赤・黒のような2つの色が交互に来るものです。
Checkedは四角形に区切られた大きさバラバラを含むパターン全般です。線が入っていたりもっと模様が複雑ですが四角と直線による組み合わせです。
F1などでゴールした時に振られる白と黒の旗も「checkered flag」です。
しかし、この使い分けをあまり気にしていないので、グーグルで画像検索をしても、どちらも同じようなものが出てきます…。
plaidとcheckedの違い
むしろ北米ではplaidのほうがよく使われているのではないかといった意見です。「plaid shirt」のように使い、いわゆるチェック柄です。発音はplǽdなので「プラッド」が近いです。
スティーブに海外サイト、辞書をいろいろ調べてもらいましたが、plaid = checkedだと思っても間違いないと思います。四角と線を組み合わせたような模様です。
CheckeredとCheckedの違いを意識していない人がいていろいろ混同している様子が見られますが、当サイトではCheckeredに関しては完全な2色の四角形の模様と判断しています。
ただし、ネイティブスピーカーでも意識していない人がいるため、言葉の通り正しく使われているのかは別問題です。そうなる原因も想像がつきます。
例えば上のサンプルで一番左は明確に2色の交互のパターンなので、F1の旗のように「checkered shirt」となります。
一番右のようにラインが入っていたり複数の色を使っていれば「plaid shirt」または「checked shirt」となります。
しかし真ん中のように2色とも見えるし、3色にも見える、白をカウントするのかどうか判断が曖昧であり、誰も日常会話でそこまで厳密に定義せず感覚で使っているので意見が分かれるのだと思います。
厳密には「白をカウントしない2色」「等間隔で四角が並んでいる」「線は認めない」などの定義がファッション業界などではあるのかもしれませんが、そこまで普通の人は知りません。
したがって日常会話レベルではcheckeredとplaidぐらいを使い分けられるなら十分ではないでしょうか。
和製英語になるパターン
和製英語になるのは「チェック(check)」といってしまうことです。
I like your check shirt.
(この言い方をしない)
おそらく、この言い方をすれば「Czech(チェコの)」と誤解される可能性が高いです。
しかし「チェック柄の」ではなく柄そのものを指していうならば「Burberry check」のような使い方は可能です。
またcheck単独では「小切手」の意味になります。アメリカと他でスペルが異なります。
I got a check from the bank. (USA)
I got a cheque from the bank. (UK, CAN, AUS)
銀行から小切手を受け取った。
波乱万丈・浮き沈みのある
黒と白、赤と黒、など色が交互に来る「checkered」から、良いこと・悪いことがある「波乱に富んだ、波瀾万丈の」といった意味になります。
She didn’t care about her friend’s checkered past.
彼女は友達の波乱に富んだ過去は気にしなかった。
The osprey has a checkered safety record.
オスプレイは波乱に富んだ安全性の記録がある。
しかしシャツに関しては似たような意味でも「checked」が波乱万丈の意味で使われることはありません。少なくともスティーブは聞いたことがないといっています。