カタカナで「ストライプ」といえば「しましま模様」をイメージさせますが、英語では1本であっても「stripe」が成立します。しましま模様の場合はstripesと複数形になります。
単なるline(ライン)との大きな違いは、stripeはデザイン的な線である点が異なります。日本語の「ボーダーシャツ」は和製英語になります。この点についても感覚の違いが面白いので記事にまとめました。
1本でもstripe(ストライプ)
通常、カタカナではストライプは複数の線(しましま模様)に使われていますが、英語では1本でもstripeと呼べます。この点がカタカナのストライプと英語のstripeの大きな違いです。
特に本数に制限はありませんが複数の線の場合はstripesと複数形になる点は注意が必要です。
There is a yellow stripe on the car.
その車には黄色の(1本の)線が入っている。
Her shirt has many stripes on it.
彼女のシャツは多くのストライプがある。
I put a white racing stripe on my car.
車に白のレーシングストライプを入れた。
racing stripeはレース用の車に見られるような車の前後を貫くように中央に描かれた縦のラインです。
stripe(ストライプ)とline(ライン)の違い
stripe(ストライプ)が基本的にはデザインとしての線を表すのに対して、lineはその他の何かしら役に立つ目的、実用性のために使われることが多い、という違いがあります。
The paper has thin lines.
その紙には細い線が入っている。
There is a yellow line on the road.
その道路には黄色の線が入っている。
道路に線を入れるのは車線を区切るなどの実用的な目的があるのでlineが使われます。紙に書かれた線なども書きやすい区切りの役割です。
一方でスーツの場合はデザイン的な意味なのでstripeになります。
The suit has thin stripes.
そのスーツには細いストライプが入っている。
The 7-Eleven sign has red, green, and orange stripes.
△ The 7-Eleven sign has red, green, and orange lines.
セブンイレブンの看板には赤、緑、オレンジの線がある。
上のセブンイレブンの例文でlineを使うのはちょっと感覚的に変ですがOKの範囲内の表現です。
lineはさまざまな意味がありますが線としてのlineについては以下の記事にまとめています。
縦・横・ななめ
どのような角度かはvertical(上下)horizontal(左右)diagonal(45度の対角線)などを使います。
horizontal stripe(横)
vertical stripe(縦)
diagonal stripe(斜め)
They say overweight people shouldn’t wear horizontal stripes.
彼らは太っている人は左右のストライプを着るべきではないと言う。
Her bag has diagonal pink stripes on it.
彼女のカバンはピンクの斜めのストライプがある。
There is a horizontal stripe on the shirt.
そのシャツには横のストライプが1本ある。
striped(ストライプの入った)
stripedで「ストライプが入った、デザイン線が入った」です。
He wore a striped tie to the meeting.
彼はストライプが入ったネクタイをミーティングで着用していた。
ウォーリーを探せでウォーリーが着ているのは赤と白のストライプのシャツです。ウォーリーを探せ30周年展では赤と白のストライプで来場すると無料になる特典がありました。
Admission is free for the first 100 people wearing red and white striped shirts.
赤と白のボーダーシャツを着た人には先着100名で入場料が無料になる。
verticalやhorizontalは形容詞なので、stripedと組み合わせる場合は以下のように変える必要があります。
He wore a vertically striped tie to the meeting.
彼はミーティングに上下のストライプのネクタイを着用していた。
副詞のvertically, horizontally, diagonallyを使ってください。
border(ボーダーのシャツ)
borderは国境や境界線、へり、縁の意味なので、ボーダーのシャツは和製英語になります。
The table had a gold border.
そのテーブルは金色のふちをしていた。
スティーブは「border shirt(ボーダーのシャツ)」と聞くと以下のような首回りと袖に縁取りされているようなシャツをイメージするそうです。
確かにボーダーはふち、境界線の意味なので、言葉から考えた想像は納得いくデザインです。