apply(アプライ)は大きく意味をわけると何か仕事や学校などに対して「応募する、申請する」の意味と、ルールや割引などを「適用する」の意味で使われるケースが多いです。
日本語にすると文脈によって応募、申請、申し込みなど少し適切な言葉が変わってくるケースもありますが、英語ではこれらすべてをapplyで表現できるので便利です。
apply forとapply toの使い分けについても例文を含めてまとめていますので使い方の参考にしてください。
申請・出願・応募する・申し込む
学校・組織・機関などに対して手続きを「申請する・出願する・応募する」の意味で使われます。願書を受け付けている学校や、求人を募集している会社などに対して使います。
普通は申請書のような書類を埋めて提出する行為またはそれに近いことを指します。
I’m thinking of applying to Harvard.
ハーバードへの出願を考えている。
He doesn’t want to apply to that organization.
彼はあの組織には申し込みをしたくない。
You should apply for that job.
あなたはあの仕事に応募すべきだよ。
The committee will give preferential treatment to those who apply early.
委員会は早くに応募する人々を優遇するだろう。
To apply for this job you need a college education.
この職の応募には大学での教育が必要です。
applyと意味が重なる部分がありますが書類などを提出する場合には「submit」が使えます。
応募方法の中の1つに書類提出があるかもしれませんがイコールではありません。また宿題の提出などにもsubmitが使われますが、別に応募しているわけではありません。
apply forとapply toの意味の違い
これはapply forやapply toといった熟語と考えるよりも、askやrequestなどの単語と同じで、単なるtoやforの役割の違いです。
apply to (応募する)機関・人・組織
apply to 動詞(~するために申請する)
apply for 目的・希望するもの
以下の例文を参考にしてください。
I applied to all the top schools.
私はすべてのトップスクールに応募した。
She applied to join the tour.
彼女はツアーに参加の申請をした。
I applied to become the next leader of the team.
私は次のチームリーダーになるために申請した。
We all applied for the job.
私達は全員、その仕事に応募した。
I applied for a discount on my car.
私は自動車の割引を申請した。
I applied for personalized license plates for my car.
私は自分の車のために自分な好きなナンバープレートを申請した。
もちろんforとtoを同時に1つの文章で使うことができます。
I applied to the police for a job.
私は警察に仕事の申請をした。
She applied to the board of directors to become the next CEO.
彼女は取締役会に対して次期CEOになるために申請を出した。
実際のニュースでの「apply」の使い方
実際にアプリで配信されたニュースからapplyを見つけてきました。
以下は「イクメン議員」として育児休暇を申請して話題になりながら、実は不倫していた宮崎謙介元議員のニュースからです。
Miyazaki made headlines after applying for paternity leave while his wife gave birth earning the nickname of the “Ikumen Lawmaker”.
宮崎議員は妻の出産にあわせて育児休暇の取得を申請し「イクメン議員」として話題になった。
以下はオバマ大統領が在任中に自身の退任後の計画をコミカルに描いた動画を発表したニュースからです。退任しても子供の就学の関係でワシントンDCを離れられなくて退屈だという動画でした。
In the video we see Obama asking to coach a basketball team, trying out his wife’s Snapchat, and applying for a driver’s license only to have trouble with his birth certificate.
動画の中では、オバマ大統領がバスケットボールチームのコーチ職について尋ねたり、奥さんのスナップチャットを試したり、運転免許の申請に行って結局は出生証明書で問題を抱えてしまう場面などを見ることができる。
この動画については『Couch Commander(YouTube)』をご覧ください。
applicant(応募者・申込者)の意味
「申請する、応募する」に関連する用語でセットで覚えておきたいのが「application(申請書・申込書)」と「applicant(応募者・申請者・受験者)」です。
TOEICなどの試験にもよく登場しています。何かに応募・申請する人全般を指すので文脈によっては申請者、受験者、求職者など日本語では言葉が変わるかもしれません。
There were many applicants for this job.
この仕事には多くの応募者があった。
All applicants have to prove themselves before becoming Navy Seals.
すべての志願者は海軍特殊部隊になる前に、能力を示さないといけない。
The company rejects over 100 job applicants a year.
その会社は年に100を超える求職者を断っている。
Many applicants were not given the job because of their age.
たくさんの応募者が年齢のためにその仕事を与えられなかった。
Only one of the applicants will be chosen for the university’s special course.
応募者のうちのたった一人が大学の特別のコースに選ばれるだろう。
名詞の申請・申請すること・申込はapplication(アプリケーション)で、これはスマホのアプリ(app)と混同する要素があります。以下の記事にまとめています。
適用する
「~に適用する、〜に適用される」の意味でもよく用いられています。もっとわかりやすく「~に関係がある」と考えても近いと思います。
That rule doesn’t apply to me.
あのルールは私には適用されない。
The new law applies to citizens over 65 years old.
新しい法律は65歳以上の市民に適用される。
This discount doesn’t apply to you.
この割引はあなたには適用されません。
先に紹介した例文では割引を「申請する」の意味で使っていましたが、ここでは「適用する」の意味で使われているので、使い方が異なっています。
また日本語の「適用する」といった感覚から外れたものとしてプレッシャー、圧力などを「与える」ことにも使えます。
America applied pressure to North Korea by sending a warship.
アメリカは軍艦を送ることで北朝鮮にプレッシャーを与えた。
貼る・塗る
シンプルに「塗る、塗布する、貼り付ける」の意味にもなります。attachと考えてもいいかもしれません。
apply [貼るもの・塗るもの] to [物体・人]
She applied make-up to her face.
彼女は顔にメイクをした。
I applied a sticker to the guitar.
私はギターにステッカーを貼った。