champion(チャンピオン)はすでにカタカナでも定着しているように「王者」の意味ですが、動詞で使うと「擁護する、支持する」といった意味にもなります。champ(チャンプ)はその省略形ですが、人に対しての呼びかけとしても使える点で少し違いがあります。
チャンピオンを決めるための試合が「championship(チャンピオンシップ)」ですが、いくつか意味があるのでこれらの言葉を整理しています。
この記事の目次!
championの名詞での意味と使い方
チャンピオンを名詞で使えば、よく知られる「王者、チャンピオン」の意味になります。
He was a champion wrestler.
彼はチャンピオン・レスラーだった。
The 2015 champions will defend their title.
2015年度王者がタイトルを死守するだろう。
He was a part of a champion bobsleigh team.
彼はボブスレーの優勝チームの一員だった。
As a result he became the first Japanese three-title unified champion boxer with titles in the WBA, IBF, and WBC at the same time.
結果として、彼は日本人初のWBA、IBF、WBCの3つのタイトルを同時に持つ統一王者となった。
championの動詞での使い方
championを動詞で使うと「擁護する、支持する、促進する、奨励する」などになります。supportやpromoteに近い意味です。意味を知らないと勘違いしそうですね。
一説には王者はタイトルや地位を他の人から「守った」人でもあるので、ここから意味が派生しているのではないかという話があります。
Many actors champion same sex marriage.
多くの俳優は同性結婚を支持している。
He has been championing to get the company to switch to Mac computers.
彼はその会社にマックのパソコンに変更するように奨励し続けている。
champ(チャンプ)の意味と使い方
基本的にはchamp(チャンプ)を「チャンピオン(champion)」を省略したものだと考えることができます。以下の例文ではchampionに置き換え可能です。
He’s a former heavyweight champ.
彼は元ヘビー級のチャンプだ。
She was the champ for three years in a row.
彼女は3年連続でチャンプだった。
しかし「champ(チャンプ)」は次に紹介する呼びかけや、ちょっと見下した感じで相手に話しかける際にも使えます。
こういった呼びかけの使い方は「champion」にはないので、純粋な「王者」という意味でのみ「champion = champ」だと考えることができます。
呼びかけとしてのチャンプ
しばしばチャンプは父親から息子への呼びかけなどに使われます。こういった場合は「チャンピオン」を使いません。
Hey there, champ! How’s it going?
やあ、チャンプ! どうだい?
Sorry, champ. I can’t play video games with you today.
ごめん、チャンプ。今日は一緒にゲームできないんだ。
この呼びかけは目下のものに使い、常に見下した感じが出ます。したがって大人が大人に向かっていうと、皮肉か、怒っているか、ジョークか、など意図が感じられます。
Hey, champ. Stop hitting on my girlfriend.
なあ、チャンプ。うちの彼女をナンパするのはやめろよ。
champ(動詞)での使い方
champは辞書には「(馬などが)噛む(bite)」の意味が掲載されています。辞書によっては(= chomp)となって同じ意味になっています。
スティーブは「噛む」の意味では「chomp」では聞いたことがあるそうですが、champは知らないみたいでした。ただ辞書によればOKです。
The horse chomped(= champed) on an apple.
馬がリンゴを噛んだ。
championship(チャンピオンシップ)の意味と使い方
championship(チャンピオンシップ)はチャンピオンを決めるための選手権、試合、大会のことです。
She will participate in the championship.
彼女は大会に参加するだろう。
A championship is held each year.
毎年、チャンピオンシップが開催される。
Hundreds of thousands of people watched the championship game on TV.
何十万もの人々がテレビでチャンピオンシップ・ゲームを見た。
また「優勝者の地位」「チャンピオン」であることを意味できます。
She lost the championship last year.
彼女は王座を去年、失った。
Argentina hopes to hold on the the championship in the next World Cup.
アルゼンチンは次のW杯でもチャンピオンシップを保持することを望んでいる。
Although he lost the championship, he was still happy to be runner-up.
優勝は逃したが、準優勝の喜びはひとしおだった。
擁護、擁護論
また動詞の「擁護する」から、「擁護、擁護論」といった名詞での使い方もあります。
The mayor’s championship of same-sex marriage angered religious groups.
市長の同性婚の擁護は宗教的な集団を怒らせた。
She is known for her championship of animal rights.
彼女は動物の権利の擁護論で知られている。