動詞での「back」の使い方

back

backはカタカナと同じように自動車などを「~を後ろへ動かす、~をバックさせる」や名詞では「背中」の意味もありますが、動詞ではよく「支援する、守る」といった意味でニュースに登場します。

少し細かな表現によってニュアンスが変わってくるので、ネイティブスピーカー作成の例文を参考にしてください。

back

共に「支援する」といった意味がありますが、具体的に何をどのように支援しているのかは不明確な場合があります。

一般的にbackだけだと物やお金のような物質的な支援、back upだと立場や姿勢での精神的な意味での支援を指すことが多いようです。重なる部分も多いので、境界線としては曖昧です。

Russia is backing the Syrian government.
ロシアはシリア政府を支援している。

この文章だけでは不明確で具体的に何をしているのかはわかりません。しかし、おそらくback単独なので資金など物質的な提供をしているだろうといった感覚になります。したがってもう少しはっきり書く必要があります。

Russia is backing the Syrian government with weapons.
ロシアはシリア政府に武器を支援している。

このように書くと武器を支援しているのが明確になります。またprovide(提供する)を使って書くこともできます。

The USA is providing backing for rebel fighters.
アメリカは反政府武装集団を支援している。

provideを使えば具体的なもの、金、この場合は資金や武器を提供して支援しているのがより明確にはなります。

backだけでも「精神的なサポート」の意味がまったくないわけではありません。以下の例文など、家族からのサポートは精神的・物質的なものを両方を含んでいると考えるのが妥当です。

My family is backing me in my dream to become an actor.
家族は私の役者になる夢をサポートしてくれている。

have / get someone’s back

政府や国同士の問題ではなく、個人の場合にも「back」は動詞で使えますが、似たような問題が起こります。

I’m backing you.
あなたを(金銭的な意味で)支援している。

この場合は資金的な提供の意味が強いので、投資の話など以外では変な感じがします。

have(got, have got) someone’s backで「人を支援する、守る」といった意味になります。具体的に何とはいっていませんが「守る」の意味が強い表現です。

The rest of my team got my back so I could score the winning goal.
残りのチームメイトが私を守ったので、決勝点を入れることができた。

上の例文ではアメフト、サッカー、ラグビーなどでチームメイトがブロックしてくれたので、点を入れることができたという意味になります。

Go ahead! I got your back.
ここは俺にまかせて先に行くんや!

I have (got, have got) your back.
あなたを守っている。

支援するの意味も含まれますが、どちらかといえば「守る、防御する」といった意味が強くなります。

立場・信条などをサポートする、支持する、支援することは次に紹介する「back up」が使えます。

back up

back-up

back upになるとその人の立場や姿勢、考え方などを「支持する、支援する」といった意味が強くなります。assistに近い意味で、少し具体的に関わった形でのサポートです。

Russia is backing up the Syrian government.
ロシアはシリア政府を支援している。

この文章も少し曖昧で不明確な部分はありますが、おそらく何かに合意しているといった意味には感じられます。もう少しはっきり書くことができます。

Russia is backing up the Syrian government against ISIS.
ロシアは対イスラム国にたいしてシリア政府を支援している。

シリア政府を支持して、共にイスラム国と戦う姿勢をだして共闘するといったことがわかります。

これらは個人同士の関係、人間関係でも使うことができます。

I asked my friends to back me up when I complained about the teacher to the principal.
校長にあの先生の文句を言う時に、私は友達に援護を頼んだ。

My wife backed me up when I fought with the neighbors.
私が近所の人とケンカをする時に、妻は私を援護した。

自動車をちょっと後ろむきにバックさせるのもback upですが、それは下の項目を見てください。

「~を支持する」は英語ではいくつかの言葉で同じ意味が表現可能です。少し個人・団体、物的・精神的でニュアンスが変わるので、別の記事にまとめています。

backer

計画などに資金を提供する支持者のことで、言い換えると「investor(投資家)」や「financial supporter(金銭的な支援者)」を指します。

The company needs backers if it wants to expand.
もし拡大したいならば、その会社は金銭的支援者が必要だ。

back(名詞)

supportの意味で精神的、金銭的にもどちらでも可能な表現です。

My new store has the backing of several investors.
私の新しい店舗は何人かの投資家の支援がある。

他にも以下のような使い方ができます。

The company has received $2.5 million in backing.
その会社は250万ドルの金銭的支援を受けている。

もちろん「背中」などの他の意味もあります。

I hurt my back.
背中を痛めた。

She lies on a special mattress for her back.
彼女は背中のための特別なマットレスで横たわっている。

back in / back out(自動車)

後ろむき発進

今回の「支援する」の意味とは異なりますが、自動車の運転の英語でbackが動詞で登場することがけっこうあります。これは下の絵を見てもらった方が早いです。

back in / back out

backはそのまま「後ろむきに運転すること」で、車庫や駐車場に停めるときに後ろむきに入れるのがback inで、何かから後ろむきに出るのがback outです。

I backed out of the garage slowly.
ガレージからゆっくりと後ろむきに出た。

またback upで「自動車を少しの距離、後ろむきに走らせる」といった使い方もあります。「後退する」と考えても近いです。

I backed up to let another car go past.
私は他の車を行かせるために、後退した。

I drove into the intersection so I had to back up a little.
交差点に入ってしまったので、ちょっと後退しなければならなかった。

余談ですがこの駐車場に停めるときの「back in」は珍しい日本の文化や日本の風習として、たまに取り上げられる行為です。海外ではあまりやらずに、反対の「pull in」のスタイルでの駐車が一般的です。

ターミネーターの『I’ll be back』

シュワルツネッガー主演のターミネーターのセリフとして有名な「I’ll be back」は「戻ってくる」の意味です。

これは他の表現と比較してみると品詞の違いがわかります。

I’ll back him.
(金銭的なニュアンスで)彼を支援するだろう。

I will back him up.
(立場などで)彼を支援するだろう。

I’ll back up.
後ろに後退するだろう。

I’ll back into the garage.
カレージに後ろ向きに入れるだろう。

上のような意味になります。以下は間違いで意味として成立していません。

I’ll back.
(これは間違い)

ターミネーターのセリフにおけるbackは品詞が副詞です。これは動詞ではありません。

I’ll be back
=I will return.
戻ってくるよ。

returnを使っても同じ意味にはなりますが、会話表現では「I’ll be back」のほうがカジュアルで一般的です。

   


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