steam(スチーム)は「蒸気、湯気」のことで、動詞では「蒸す、蒸らす」として料理などに使われる言葉です。steaming hotで「(湯気がたつほど)アツアツ」といった表現もあります。steamは比喩として使われやすい言葉で、実際に湯気や蒸気がたっているかは重要ではないケースもあります。
steamyが形容詞で「湯気の立ち込める」の意味ですが、スラングでは「セクシーな、エロティックな、肉欲的な」といった意味合いで用いられます。ここではsteamの使い方を整理しています。
steam(スチーム)の意味と使い方
steam(スチーム)は「蒸気、湯気」のことです。発音は【stíːm】で「スティーム」といったほうが近いかもしれません。
steam【stíːm】
It is healthier to cook with steam.
蒸気で料理するのはより健康的だ。
We visited a museum of steam engines.
私たちは蒸気エンジン博物館を訪れた。
動詞では「蒸す、蒸らす」で蒸気の力で温めるようなことです。料理に対して使われることが多いです。
I steamed some carrots for dinner.
何本かの人参を夕食用に蒸した。
She steamed the carpet to get the stains out.
彼女は染みを抜くためにカーペットを蒸した。
steaming hot
steaming hotは「出来立てアツアツの」といった感じで、よく料理などに用いられる表現です。
The food was steaming hot.
その食べ物はアツアツだった。
steamという言葉そのものがけっこう比喩として使われる傾向があり、実際に湯気がたっているわけではないけれども、そう感じるぐらいに熱い、暑いといった強調の言葉として用いられます。
以下は「hot」を強調している感じで、実際に湯気や蒸気があるのかはあまり重要ではありません。
They had a steaming hot love affair.
彼らはとても熱い恋愛をした。
The room was steaming hot.
その部屋はとても暑かった。
また日本語だと「湯気が立っている」はよく怒っている人の描写に使われますが、英語でもスラングとして成立します。
しかしアメリカの一部で好んで使われている感じもあるのでどこまで一般的かは不明です。
He was steaming (hot).
= He was very angry.
彼はとても怒っていた。
steamyの使い方
steamyが形容詞で「蒸気から成る、湯気の立ち込める」みたいな意味です。これもやや詩的な感じもする比喩的な言葉遣いです。
He stepped into the steamy shower.
彼は湯気が立ち込めるシャワーに入った。
It was a steamy August afternoon.
蒸し暑い8月の午後だった。
steamy(スラング)
またsteamyはスラングでは「セクシーな、エロティックな、肉欲的な」みたいな意味にもなります。おそらくですがセックスをすると汗をかくからといった理由だと思います。
この意味で使われだしたのは1950年代からです。
The book describes the actors’ steamy affair.
その本は俳優たちのエロティックな出来事を描いている。
She reads a lot of steamy romance novels.
彼女は多くの官能ロマンス小説を読む。
steampunk(スチームパンク)
steampunk(スチームパンク)もコスプレのジャンルや、SFの世界観として定着している言葉です。
これは蒸気で動いているかのようなレトロなテクノロジーと、日本では明治・大正期のファッションを組み合わせた、古くて未来的な独自の世界観を構成しています。
イギリスだとヴィクトリア女王の時代、アメリカでは西部開拓時代のファッションに、当時にありそうでありえない機械が組み合わされます。