ownは動詞では「所有する、持っている」といった意味で使われますが、責任などを「認める」といった使い方もあります。
それ以外にも「自分の、自らの」といった意味で「my own」「your own」など自らのものであることを強調する意味で使われることがあります。この場合のownは特になくても意味は一緒です。
基本的なownの使い方を一通り例文にまとめてみました。ネットスラングとしてのonw(pwn)については『スラングのpwn(own)とpwnage(ownage)の意味』にまとめています。
この記事の目次!
ownの意味
動詞で何かを「所有する」ことを意味します。所有者はowner(オーナー)ですが、発音は【óunər】なのでオウナーが近いです。
He owns three cars.
彼は車を3台所有している。
She owns 53% of the company.
彼女はその会社の53%を所有する。
I own two houses.
私は家を2軒、持っている。
She owns a rare Batman comic.
彼女はレアなバットマンのコミックを所有している。
認める
何かの責任を取ることで「認める」などの意味もあります。普通は悪いことに対して使われます。
She made a lot of mistakes, but she owned them and became a better person.
彼女はたくさんの間違いをしたが、それらを認め、より良い人になった。
Everyone knows you said those lies, just own it and move on.
みんな君が嘘をついたと知っている、そのことを認めて前へ進め。
自分の、自らの(形容詞)
形容詞としては自分のものだということを強調するために「my(私の)」や「his(彼の)」といった所有格と一緒に使われます。意味は「自分の、自らの、自分自身の」となります。
He wants his own TV so he can play video games.
彼は自分のテレビがほしい、それで彼はビデオゲームができる。
I brought my own pen to the test.
試験に自分のペンを持ってきた。
ownはなくても通じますが「自分用」という部分を少し強調しています。試験会場でペンが配られるけど、あえて「自分用」のを持ってきたなどの文脈で使えますが、それでもmy penでもかまいません。
単に強調するだけでなく、いくつか表現を比べることで違いが明確に出るケースがあります。
I had to share a room with my brother, but when I was ten I got my room.
私は兄と部屋を共有しなければならなかったが、10歳の時に自分の部屋を手に入れた。
上の文章が少し曖昧な点は「新しい他の部屋を私が手に入れた」と「兄が出ていき自分だけが使うことになった」の両方が考えられるからです。
そこで少し表現をあらためるとより明確になります。
I had to share a room with my brother, but when I was ten I got my own room.
(おそらくこの文章だと新しい別の部屋を手に入れた可能性が高い)
I had to share a room with my brother, but when I was ten I got the room to myself.
(この文章だと兄が出ていったと判断できます)
強調の段階
自らの作業や持ち物であることを強調するには以下の強弱の付け方があります。下に行くほど程度が強いです。veryなどが使える点が特徴的です。
a
my
my own
my very own
of my very own
文章にすると以下のような形です。
I have a house.
I have my house.
I have my own house.
I have my very own house.
I have a house of my very own.
一番下は一軒家が自分の所有物であることをかなり強調した感じです。
自分のもの(one’s own)
こちらも自分のものだということを強調するために「my(私の)」や「his(彼の)」といった所有格と一緒に使われ、代名詞で「自分のもの」を意味します。
one’sの人にのみ所属する何かを表現することが可能です。
I don’t need a pencil. I have my own.
私は鉛筆を必要としない。自分のものがある。
Thank you for offering to share your nice apartment, but I want my own.
いいアパートをシェアする提案をありがとう。けど自分のものがほしいんです。
make one’s own(自分で作る、自作する)
何かを買うよりもむしろ自分で作ることで「自分で作る、自作する」といった意味になります。
I couldn’t afford a shelf so I made my own.
棚を買う余裕がなかったから自分で作った。
She learned how to make her own soap.
彼女は石鹸を自分で作る方法を学んだ。
make something one’s own
よく似た表現で「make something one’s own」がありますが、意味が違います。誰かから受け取った何かを自分の好みに合うように素敵に変えるといった意味で使われます。
After inheriting his parent’s company, he really made it his own.
親の会社を受け継いだあと、彼は会社を本当に自分好みに変えた。
She did a cover of an Elvis Presley song and made it her own.
彼女はエルヴィス・プレスリーの曲をカバーして、自分らしく変えた。
state-owned
stateが国、国家なので、国家に所有されたつまり国営であることを意味します。
JR used to be a state-owned railway.
JRはかつては国営の鉄道会社だった。
State-owned companies are a way to prevent monopolies.
国営企業は独占を防ぐ手法の1つだ。
これはstate-runでも同じような意味でこのrunは運営するの意味です。
JR used to be a state-run railway.
(同じ意味です)
on my own(一人で、自力で)
ownは「on my own(一人で、自力で)」の形でもよく見かける表現です。
類似表現にby myselfやaloneがありますが、これらと比較するとon my ownは「達成感」を伴うものに対して使います。
I finished the game on my own.
私はひとりでゲームを終わらせた。
この表現については以下の記事で詳しく他のby myselfやaloneと違いを比較しています。