日本では「テレビゲーム」と呼びますが、これは和製英語ぎみの使い方で英語圏ではプレステやWiiなどは「video game」が一般的です。
最近、カタカナでも「ゲイミング◯◯・ゲーミング◯◯」といった表現を聞きますが、時代の変化なのか少し言葉の意味が移り変わっているようです。
gaming(ゲーミング)の意味と使い方
最近、英語圏でもビデオゲームを指してgamingといった使い方がされます。この使い方は比較的、最近になって用いられるようになったそうです。
I love gaming.
テレビゲームが大好きだ。
There is a big gaming convention in town.
テレビゲームの大きな大会が町である。
これらは30年ぐらい前までは使わなかったタイプの用法であり、カジュアルな英語、昔には存在しなかった若者言葉、現代用語的なニュアンスが多少あります。
賭博・ギャンブル
昔から一般的にgamingといえば、それはギャンブルのことを指します。辞書でも「賭博・ギャンブル」の意味で掲載されていますが、最近では「ゲームの」といった新しい意味も追加されています。
昔ながら使い方は下の例文のような感じです。
This city has a ban on gaming.
この街ではギャンブルは禁止されている。
The gaming commission approved a new casino.
ギャンブル委員会は新しいカジノを承認した。
ゲーミング〇〇(形容詞)
最近は「ゲーミングPC」や「ゲーミングチェア」のような使い方が目立っており、「ゲーム専用の」といった意味合いで用いられています。
もちろん英語圏でも「gaming mice」「gaming keyboard」「gaming app」も検索にいっぱい登場し、それらはゲームプレイに最適化したものを指しています。
しかし、ちょっとジョーク的に意味が拡大していっている側面もあり「やたらネオン発光している」「カラフル、レインボーの発色」「ゴテゴテした装飾」などの特徴がみられます。
日清が「ゲーミング・カップヌードル」を発売したり、アメリカでも「ゲーミング冷蔵庫」が販売されたり、形容詞のgamingは確かにゲーム用の意味で使われていますが、その意味合いが少しジョーク、お遊びの側面あるのは事実です。
したがって「gaming」がつくものはレインボーにネオン発光していないとダメだといった厳格な定義があるわけではありません。
gameの意味と使い方
もちろん一般的な野球の試合やボードゲームなどを指すことも可能です。gameとmatchの差は競技により、イギリス由来のスポーツではmatchが多く使われている傾向があります。
I play board games with my family.
家族とボードゲームをする。
We played four games of baseball this weekend.
(私たちは今週、4試合野球をした。
スラングのgame
ほかにもスラングでgameが使えます。たとえば以下は会話の流れで判断するしかありませんが「何かに対してとてもうまい人」を指します。
He’s got game.
彼はすごい上手い。
また何かに対してやってもいいよ、OKだよ、気乗りがする、みたいな感じで会話でも使えます。
A: Do you want to go to McDonald’s?
B: Yeah. I’m game.
マクドナルドに行きたくないか?
ああ、別にいいよ。
行きたいってほどではないけども、ぜんぜんOKだよみたいな感じで、スティーブも会話で普通に使ったことがあるそうなので、チャンスがあれば使ってみてください。
余談ですがアメリカの人気プロレスラーだったトリプルHのニックネームが「The Game」だったのでどういう意味か確認してみましたが、おそらくゲーム(試合)を支配する人、彼こそがゲームそのものなんだといった強気なニュアンスを出しているそうです。
狩猟対象の動物(の肉)
gameにはいろんな意味がありますが「狩猟対象の動物(の肉)」といった使い方もあります。
鹿、イノシシ、シカ、野兎などが該当します。動物そのものと、その肉を指すことができます。
Pheasants were popular game birds in the US.
アメリカではキジは人気の狩猟対象の鳥だった。
The restaurant specializes in game meats.
そのレストランは狩猟用の肉に特化している。
ギャンブルつながりで「オッズ(odds)」と「bet(賭ける)」について慣用句、表現などをまとめた記事があります。