アメリカ英語ではparlor、イギリスではparlourと書かれ、カタカナでも「フルーツパーラー」や「マッサージパーラー」のような言葉は聞かないわけではありません。
最近は英語でもあまり使われなくなっている言葉で、時代と共に別の単語に置き換わっています。
もともとの意味はゲストをもてなすような客間などを指しています。例文付きで使い方をご紹介します。
この記事の目次!
特定のお店・店舗
英語でも特定のサービス、商品を提供する商売、お店に対して使いますが、現代では古臭い言葉なので使われなくなっている単語です。
語源としては古い時代のフランス語になり「しゃべる場所」といった意味になるそうです。
以下はまだ英語でも見かける部類のparlorですが、ice-cream parlor(アイスクリームパーラー)などもshopなどに置き換わっているためかなり時代遅れな言葉になっています。tattoo parlor(タトゥーパーラー)あたりはまだ見かける可能性はあります。
massage parlor
beauty parlor
tattoo parlor
ice-cream parlor
特にサービス業に使われる傾向がありますが、飲食店のアイスクリームパーラーがあるように必ずしもそうではありません。伝統的にある業種で使われてきたと考えるのが妥当かもしれません。
The tattoo parlor refused me because I was too young.
タトゥーパーラーは私を断った。なぜなら若すぎたからだ。
My wife spends a lot of time at the beauty parlor with her friends.
妻は美容パーラーで多くの時間を友達と過ごしている。
「beauty parlor」はいわゆるエステサロンのようなものですが、これも最近は英語圏でも「beauty salon」などの言葉に置き換わっています。
日本語からの訳語ではパチンコ問題を取り上げたニュースなどで、パチンコ店が「Pachinko parlor」になっているのを見かけます。他にも少ないですが雀荘なども「Mahjong parlor」と訳すケースがあります。
このパーラーを絶対に使わないといけない理由もなく、時代と共にあまり使われなくなっている用語です。
応接間・客間
大豪邸などにある客人をもてなす娯楽室、ギャンブルをしたりするレジャールームを指すこともあります。これも古臭くなっており、そもそも豪邸にしか使いません。
The butler was murdered in the parlor.
執事は娯楽室で殺された。
このレジャールームの意味に関連させるならパチンコ・パーラーや麻雀パーラーは言葉としては悪い選択ではないのかなという感じはします。ただパチンコ店を「Pachinko parlor」と訳さないといけないルールはありません。
parlor trick
parlor trickは単純なトリック、かくし芸みたいなもので、簡単な手品など余興などでアマチュアがやるようなものを指します。
My uncle entertained the kids by doing parlor tricks.
おじさんは簡単な芸をやって子供たちを楽しませた。
しばしば、これが「子供だまし」のような意味でネガティブなニュアンスで使われることがあります。
You’ll never become a great magician with those parlor tricks.
そのような子供だましじゃ偉大なマジシャンに絶対になれない。
The politician used parlor tricks to cheat the public out of their money.
その政治家は、人々のお金をごまかそうとして子供だましみたいなことをやった。