velvet(ベルベット)は日本語では「ビロード」とも呼ばれる繊維、織物で、非常に肌触りがよくスムーズな感覚を伴います。この特徴的な材質・性質は形容詞の「velvety」で「(ベルベットのように)やわらかい」といった意味で使われています。
Red velvet cake(レッド・ヴェルヴェット・ケーキ)やvelvet tongue(ベルベットタング)のように特定の言葉や用語になっているものもあるので使い方をまとめてみました。
velvet(ベルベット)の意味と使い方
名詞のvelvet(ベルベット)はやわらかい肌触りを持った繊維、織物です。日本には16世紀にすでにポルトガルから入ってきており、カタカナ・日本語では「ビロード」「天鵞絨(てんがじゅう)」とも呼ばれています。
シーツ、カバーなどに広く使われています。さわり心地を説明するのは難しいですが、普通に楽天などで検索するといっぱい出てくる素材です。
The jacket is made from velvet.
そのジャケットはベルベットでできている。
The sofa is covered in velvet.
そのソファーはベルベットで覆われている。
Red velvet cake
velvetという単語は性質が特徴的なので、ベルベットチーズケーキ (Velvet Cheesecake)のような固有名詞になっている食べ物にも多く使われています。
Red velvet cake(レッド・ヴェルヴェット・ケーキ)は赤色の材料を使ったケーキです。
Red velvet cake was made famous in the Sex and the City show.
レッド・ヴェルヴェット・ケーキは『セックス・アンド・ザ・シティー』で有名になった。
velvetyの意味と使い方
velvetyは形容詞で「(ベルベットのように)やわらかい」といった意味です。基本的なイメージとしては「smooth(スムーズ)」が近く、ひっかかりやゴツゴツした感じがなく、料理でいえば口当たりの良さ、まろやかな意味で使われます。
The pizza is covered in velvety cheese.
そのピザはやわらかいチーズに覆われている。
The animal has velvety fur.
その動物はやわらかな毛を持っている。
He has a velvety French accent.
彼はやわらかいフランス語のアクセントをしている。
「やわらかい」といった意味であらゆるものに使われるかといえばそうではなく、velvetyが用いられる食べ物だとチーズなどが代表的です。
逆にいえば、やわらかいからといってステーキのような食べ物には用いられない、言葉の相性によって組み合わせの傾向がある単語です。
velvet tongue(ベルベットタング)
velvet tongue(やわらかな舌)は「口が達者な人」「口先のうまい人」「口当たりのいい人」といった意味です。smooth talkerでも似たような意味です。
He has a velvet tongue.
= He is a smooth talker.
彼はベルベットタングだ。
日本語の「口がうまい人」「口が達者な人」と同じ語感で、英語でもほめているのか、けなしているのか、微妙な感じだそうです。
基本的には100%の良い意味では使われない傾向があって、「口がうまい人(けれども○○)」のような感じで、なにかしら含みのある表現になりがちです。