「used to」と「be used to」の意味の違いと使い方

used-to

used toはさまざまな場面で同じ形を見かけますが、前後の文脈や品詞を見ると意味する部分が異なっています。

大きくわけると「昔は~した」「~に慣れている」そして単純な受動態としての「使われている」です。

この3つのどれかにはなると思うので、前後の形に注目して見分けてください。例文を用意しているのでご確認ください。

used to(かつて~した)

「昔は~した」「よく~したものだ」「かつては~だった」といった表現です。過去の習慣や状態を表す言葉であり、意味の裏返しで「今はそうではない」と強くにおわせています。

辞書によると品詞としては「used to」が助動詞になるので、後ろには動詞の原形がきます。

例文

I used to collect toys.

昔はよくおもちゃを集めた。

例文

I used to like him, but now I don’t.

かつては彼が好きだったけど、今はそうじゃない。

例文

I used to be angry when I was a child.

子供の頃にはよく怒ったものだ。

以下、後半に登場する文章の比較用の例文です。ネイティブスピーカーに作ってもらったのでレアな状況かもしれませんが正しい英文です。

例文

I used to deal with angry customers.

かつては怒ったお客さんの対応をしていたものだ。

例文

I used to be in a tropical climate.

昔は熱帯性気候にいたものだ。

wouldを使っても似たような意味になるのであわせてご覧ください。

疑問文と否定文

「昔は~した」「かつては~した」の意味で疑問文または否定文にする場合は「did」を使います。あまりこの形を用いての疑問・否定は多くはありませんが見かけることもあるかもしれません。

例文

I didn’t use to go swimming.

かつてはスイミングに行かなかった。

これも裏をかえせば、今はスイミングに行っていることを強くにおわせています。

例文

Did you use to smoke?

昔はタバコを吸っていた?

過去において習慣にしていたようなものを聞きたいならば使える表現です。これも今はタバコを吸っていないことになります。

習慣的で継続した動作を質問しているので、単純に「〇〇やったことある?」と1回でも経験があるかどうかを聞きたいならば以下のような質問も可能です。

例文

Did he smoke?

彼はタバコを吸った?

例文

Have you ever smoked?

今までにタバコを吸ったことある?

普通の過去形と現在完了の疑問文ですね。

be used to(慣れている)

be used toは「~に慣れている」の意味です。後ろには名詞がそのまま、または動名詞が来る点には注意が必要です。この場合のusedの品詞は形容詞です。

例文

I’m used to the hot Osaka summers now.

私は今は大阪の暑い夏に慣れている。

例文

He is used to online criticisms.

彼はネットでの批判に慣れている。

同じく比較用の例文です。

例文

I’m used to dealing with angry customers.

私は怒ったお客さんの対応に慣れている。

例文

I’m used to being in a tropical climate.

私は熱帯性気候にいることに慣れている。

形を変えてもほぼ同じ意味を作ることもできます。

例文

Japanese people are used to earthquakes.

Japanese people are used to being in earthquakes.

日本人は地震に慣れている。

どちらでもいいそうですが、上段の例文のほうが短いので言いやすいです。

疑問文と否定文

疑問文と否定文を作るのは、そのままbe動詞を前に出すだけなので、特殊な要素はありません。

例文

He isn’t used to online criticisms.

彼はネットの批判に慣れていない。

例文

Is he used to online criticisms?

彼はネットの批判に慣れてる?

accustomed toにも同じ「慣れる」の意味があります。

get used to

get used toで新しい環境や状況、仕事などに「慣れる」です。be used toが「慣れている」という状態を表すのに対して、get used toは「慣れる」という動作や変化を表します。

例文

You will get used to the heat.

この暑さにも慣れるよ。

例文

I can’t get used to this office.

このオフィスに慣れない。

「使う」の受動態(使われる)

useを受け身・受動態で使うと同じ形が登場します。単純に「使われた」です。

例文

This knife is used to cut cakes.

このナイフはケーキを切るために使われる。

もちろんusedはuseの過去形・過去分詞でもあるのでusedだけなら普通に見かけます。いちおう例文を書いておきます。

例文

I used a knife to cut the cake.

私はケーキを切るためにナイフを使った。

例文

I’ve never used Linux before.

私はリナックスを使ったことがない。

used toとbe used toの違い

違いをはっきりさせるために全部の例文を作りました。used toを使って同じような文章で、異なる意味を作り出すことができます。非常にややこしいです。

例文

The horse used to pull carts.

その馬はかつて台車を引いたものだ。

例文

The horse is used to pulling carts.

その馬は台車を引くことに慣れている。

例文

The horse is used to pull carts.

その馬は台車を引くために使われる。

ナイフを使った例文でも似たような表現ができます。

例文

This knife used to cut cakes.

このナイフは昔、よくケーキを切ったものだ。

例文

This knife is used to cutting cakes.

このナイフはケーキを切ることに慣れている。

例文

This knife is used to cut cakes.

このナイフはケーキを切るために使われる。

ナイフの例文の場合、人格を持たない物体のナイフを主語に「~に慣れている」とするのが良いかどうかは少し意見がわかれる要素ではあります。

used toの発音

used toの発音については、一般的にusedと単純な過去形になった場合や、useの受動態で過去分詞として使われる分には「ユーズド(júːzd)」とする。

be used toやuse toで使う場合は「ユーストゥ(júːst)」となるとされています。

しかしusedの発音そのものにイギリスとアメリカで違いが見られます。

「中古の(used carなど)」という意味ではイギリス、アメリカ共に「ユーズド(júːzd)」が使われます。しかし、それ以外になると少しばらつきがあります。

参考:English pronunciation of “used”(ケンブリッジ辞書)

YouTubeで「used to」のアメリカ英語の発音を解説してくれている方がいます。

しかし動画の内容は話の焦点が後ろの「to」の音の変化と、肝心の「ユースとユーズ」の部分については、toにつながって抜け落ちる話をしています…。

確かに後ろにtoが来ると「ユーズド・トゥー」とはどう考えても言いにくいです。だからユース・トゥになりつつも、この動画では「ユースタ」のようになる話をしています。

usedに限らずdやtの部分が抜け落ちやすい音です。

スティーブにも確認してみましたが、話しやすいから習慣的にそうなっている人が多いのであって、ユーズドとするかユーストゥとするかは「ルール」と呼ぶほど厳格なものではない、絶対に守らないといけないルールとまではいえないのではないか、といった答えでした。

   


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