startup(スタートアップ)は2010年代頃からカタカナでも広く聞かれるようになりましたが、日本では投資家から資金を調達して急成長させて上場や売却を狙っていく企業形態を指して使われている感じです。かつては「ベンチャー」と呼ばれたりしました。
英語では名詞の「startup」のほかにも、動詞で「start up」としてITや企業の文脈以外にも使えるので整理してみました。
startup(スタートアップ)の意味と使い方
1単語の名詞「startup」は、最近ではもっぱらカタカナでは「新規の小さなビジネス、スタートアップビジネス」のことを指して使われています。
定義としては少し曖昧な部分もありますが、投資家からお金を集め、主にIT系の新しい技術や従来にない斬新なコンセプトで急成長を目指す企業のことです。
スタートアップは単なるスモールビジネスとは違い、上場や売却を目指します。失敗する確率もそれなりに多いことも特徴です。
フェイスブックやグーグルといった有名企業も、かつてはスタートアップでした。
The seminar helps startups earn revenue quickly.
そのセミナーは、スタートアップ企業の早期収益化を支援する。
A lot of IT startups have headquarters in that neighborhood.
たくさんのITスタートアップ企業の本部があの地域に置かれている。
スタートアップをはじめるときにstart a startupとするのは不格好なので以下のように表現できます。
△ I started an IT startup.
I founded an IT startup.
私はスタートアップをはじめた/つくった。
この1単語の「startup」は調べてみると第二次大戦後になって広く使われ始めた言葉で、それ以前はあまり使用されていなかったようです。書籍に登場する回数を調べてみるとアメリカでは2000年前後がピークになっています。
venture / small business
日本では2000年前後のドットコムバブルの頃には、このような新興企業は「ベンチャー企業」とも呼ばれていました。当時のITベンチャーでいえば、ライブドアやサイバーエージェント、楽天などです。ベンチャービジネスとは言いませんが「venture」は英語でも通じます。
I started a new venture in IT.
私はITの分野で新しいベンチャー企業をはじめた。
農業ベンチャーみたいな使い方もあり、英語でもカタカナでも「venture」だけでは、そこまでIT、テクノロジーっぽさを感じさせません。
別に上場などを目指さない単なる小規模なビジネスならば以下のように表現できます。
I started a small business with my brother.
私は兄とスモールビジネスをはじめた。
I started a restaurant with my brother.
私は兄とレストランをはじめた。
We started a family business.
私たちはファミリービジネスをはじめた。
起動、立ち上げ
startupは「起動、立ち上げ」という意味もあります。
「新しい活動、ビジネスを立ち上げること」といった行動のことです。
Startup of a new factory would be too expensive.
新しい工場の立ち上げには費用がかかり過ぎる。
「機械の立ち上げ」のことも指します。
My computer crashes during startup.
私のコンピュータは起動中にクラッシュする。
動詞の「start up」
動詞だと2語になり「新しい活動やビジネスを始める」ことを表します。
Our school started up an eSports team.
私たちの学校は、eスポーツチームを立ち上げた。
We want to start up an English grammar website.
私たちは英文法のサイトを立ち上げたい。
また、「車両のエンジンをかける」ことも言います。
It was too cold to start up my car.
寒すぎて車のエンジンをかけられなかった。