pop(ポップ)はもともとは「ポン!」といった音からきている言葉で、小さくはじけるもの、はじける音・行為、短い時間で消えてしまうものなどを指して使われます。
そこから「pop up」「pop out」のような動詞での使い方も見えますが、言葉のイメージから「突然あらわれる」「飛び出す」のような意味で使われます。
ここでは「pop(ポップ)」に関連するさまざまな使い方を例文にまとめています。
この記事の目次!
pop(ポップ)の意味と使い方
pop(ポップ)はもともとは「ポン!」「パン!」という小さな爆発やはじけるような音であり、そういったはじける行為に使われています。
また素早く小さな音をたてることから、何かが急に出てくるような感覚にもつながります。日本語でいう「パっと出てくる」「ポンと出る」みたいな意味に似た感じの単語です。
The bubble popped when it touched the ground.
地面に触れたときに泡がはじけた。
I like to pop the cork on a bottle of champagne.
シャンパンのコルクをポンと抜くのが好きだ。
She popped the top off her pudding.
彼女はプディング(の缶)の蓋をポンと開けた。
ポップコーンなどもこのような意味から名付けられたと考えられます。
ほかにも「ice pop」といえばアイスクリームを指す言葉で、もともとは「Popsicle(ポプシクル)」という棒付きアイスのブランドが略されてpopと呼ばれるようになりました。
また一部の地域では炭酸飲料を「pop」と呼んだりします。これらは元をたどれば、はじけるような感覚の軽快さからネーミングにつながっているのだと思います。
プロポーズをすることで「pop the question」といった使い方もあります。
popularの省略のpop
ほかにもpopular(人気の)を省略したものとしてpopも使われています。これは語源・成り立ちが別の話です。
It is a ranking of the top pop songs for 2019.
2019年のポップソングのトップランキングだ。
「pop song」「pop music」などはもはや省略ではなく、「ポップソング」というジャンルとして認知・定着されているのでpopularに置き換えると意味が変わってしまう感じがします。
She studied pop culture in university.
She studied popular culture in university.
彼女は大学でポップカルチャー(大衆文化)を勉強していた。
pop cultureのような言葉ならばpopularと置き換えても問題ないと思います。
ポップ広告
日本では店頭などで見かける手書きの広告などを「ポップ広告」と呼んだりします。
これは「Point of purchase Advertising(購買時点広告)」とされていますが、英語圏で使われている言葉かといえば、ちょっと微妙です。
これらをどう英語で表現するのか? といえばいくつか候補があります。
The display explained that all vegetables were organic.
A sign explained that all vegetables were organic.
ディスプレイ/看板はすべての野菜はオーガニックだと説明していた。
The display had written reviews by the staff.
Small cards had written reviews by the staff.
ディスプレイ/小さなカードにはスタッフに書かれた感想があった。
「sign」「display」「small card」などで置き換えて説明することができます。
pop upの意味と使い方
pop upは急に現れるようなものに使います。ポンと現れるようなものです。
I’ll call you if something pops up.
もし何かあったら、電話するよ。
Pitbull was always popping up in other people’s songs.
ピットブルはいつも他の人の曲に現れていた。
ラッパーのピットブルは他の歌手とのフィーチャリングみたいなことが多いです。
pop-up(名詞・形容詞)
pop-upは形容詞では「飛び出す、上にあがってくる」みたいな意味にもなります。
I bought a pop-up toaster.
飛び出すトースターを買った。
My daughter loves her Disney pop-up book.
娘はディズニーの飛び出す本が大好きだ。
ポップアップトースターは焼けるとパンが飛び出してくるタイプのトースターです。
パソコンなどで画面にあがってくるバルーンのようなウインドウ・広告もポップアップです。これは名詞でも使うことができ「浮かび上がってくるもの」です。
McAfee’s pop-ups are really annoying.
マカフィーのポップアップは本当にうざい。
セキュリティーソフトのマカフィーは期限が切れるとやたらポップアップを出してきます。
期間限定のお店
お店に使うと「期間限定の」「臨時の」「短期営業の」といった意味になります。これも名詞と形容詞で使えます。
言葉としてはポンと急に出てきたようなお店であり、期間が終わればなくなってしまう感覚からきています。
Chanel opened a pop-up shop in Kyoto.
シャネルは京都に期間限定店舗をオープンした。
There was a Harry Potter pop-up cafe in Tokyo.
東京にハリーポッターの期間限定のカフェがあった。
There was a Harry Potter pop-up in Tokyo.
東京にハリーポッターのポップアップがあった。
pop-upだけだと「期間限定のお店」ぐらいの意味なのでカフェなのかグッズ販売店なのかは不明です。
pop outの意味と使い方
pop outは突然現れること「飛び出す」を意味します。
When the clock strikes noon, a little bird pops out of it.
時計が正午を知らせるとき、小さな鳥がそこから飛び出す。
While walking through the forest a deer popped out from behind a tree.
森林を歩いている間に、鹿が木のうしろから飛び出してきた。
素早く飛び出してくることをほのめかしています。
pop outには「ちょっと出す、ちらっと出す、ちょっと外出する」といった意味もあります。
She popped her head out the window to check the weather.
彼女は窓から頭をちょっと出して天気を確かめた。
I’m going to pop out to the store and buy a snack.
その店にちょっと行って軽食を買うつもりだ。
come outとの違い
come outでも似たような意味になりますが、pop outと比べると、よりゆっくりと登場することをほのめかしています。
When the clock strikes noon, a little bird comes out of it.
時計が正午を知らせるとき、小さな鳥がそこから出てくる。
While walking through the forest a deer came out from behind a tree.
森林を歩いている間に、鹿が木のうしろから現れた。