Coke(コーク)とcola(コーラ)の違い、炭酸飲料を英語でどういうか?

Coke(コーク)とcola(コーラ)の違い、炭酸飲料を英語でどういうか?
 

公開日: 最終更新日:2020.05.20

日常会話レベルで炭酸飲料をどのように呼ぶのかは国、あるいは都市、街によって異なるので、決まった言い方がないと思ってもいいぐらいです。

ニュースなどで多くの人に誤解のないように伝える場合には「carbonated drink」や「carbonated beverage」が使われる傾向があります。

ここではCoke(コーク)とcola(コーラ)の違いも含めて炭酸飲料の英語表現をまとめています。

炭酸飲料を英語でどういうか?

炭酸飲料を英語でどういうか?

炭酸飲料を英語でどういうかは、ニュース報道や健康調査など世間・世界に向けて一般的に伝えられるケースでは「carbonated drink」や「carbonated beverage」が使われます。

日本語でいう「炭酸飲料」に近い語感であり、別のものと間違って読まれることもないと思います。

例文

They carried out a survey on carbonated drinks.

彼らは炭酸飲料についての調査を行った。

例文

I ordered some carbonated apple juice.

私は炭酸のアップルジュースを注文した。

carbonatedはちょっと堅い表現なので日常生活ではもっと軽い感じの言葉で炭酸飲料が表されます。

しかし、それが地域によってバラバラなので決まったものがありません。国単位ではもちろん、地域、街単位で違うかもしれません。

例えば代表的なものでいえば「soft drink」「soda」「pop」「fizzy」「tonic」「seltzer」「sparkling」あたりの組み合わせで炭酸飲料を指しています。

例文

She doesn’t like sodas.

彼女は炭酸飲料が好きではない。

例文

I ordered some sparkling apple juice.

私はスパークリングアップルジュースを頼んだ。

「fizzy」はイギリス、オーストラリア寄りの表現で、カナダ人のスティーブが言うにはカナダのレストランで「fizzy」とかいえば「は?」って顔されるだろうねという話です。

次に紹介する「coke」や「cola」はいわゆるコカ・コーラやコーラを指す言葉ですが、これらすらも「炭酸飲料全般」を指してつかわれる地域もあります。

ソフトドリンクとハードドリンク

英語圏で多少の地域差はあるようですが「soft drink」といえば炭酸飲料を指します。

日本のソフトドリンクは一般的には「アルコール以外の飲み物全般」を指しますが、英語圏では100%のジュースやお茶などを含まずに「炭酸飲料」のみを指すことが多いようです。

ただし、このあたりも厳密なルールはないので地域差が出ると思います。

例文

What soft drinks do you have?

どんなソフトドリンク(炭酸飲料)がありますか?

例文

Your combo comes with a free soft drink.

セットメニューには無料のソフトドリンク(炭酸飲料)がつきます。

このような聞き方をすると「炭酸飲料」として受け止められる可能性があります。どうなるのかはその場にならないとわからないです。

「ハードドリンク(hard drink)」は日本では聞きなれないですが一般的には「アルコール飲料」を指しています。文脈によっては「きついお酒」にもなるので状況で判断してみてください。

「hard(ハード)」とついていればアルコールが入っていることを意味します。

最近、アメリカで人気になっている「Hard Seltzer(ハードセルツァー)」はアルコール入りの炭酸飲料です。

Coke(コーク)とcola(コーラ)の違い

Coke(コーク)とcola(コーラ)の違い

Coke(コーク)とはコカ・コーラ社の発売する「Coca-Cola(コカ・コーラ)」の別名・愛称・省略形を言いやすい発音にしたものでブランド名、商品名です。

一方でcola(コーラ)は炭酸の入った黒い飲み物の総称です。ペプシ(Pepsi)はコーラであるといえますが、コークではありません。

例文

I wanted to drink Coke but they only had Pepsi.

私はコークが飲みたかったが、そこにはペプシしかなかった。

例文

I drink any cola.

私はどんなコーラも飲む。

cola(コーラ)は大きなカテゴリーであり、その中に二大巨頭として「Coca-Cola(コカ・コーラ)あるいは別名のCoke(コーク)」と「Pepsi(ペプシ)」があります。その他にも日本でもキリンの「メッツコーラ」など、数は少ないですがcola(コーラ)を製造している会社はあります。

人によってはペプシを「コーク」と呼ぶ人がいるけれど、それは理屈としてはおかしいです。

海外のバーで「コークある?」って聞いたら店員に「ペプシ!」って返事をされて「うわ、どっちでもいい」と思ってしまいましたがいちおう忠告してくれました。

コーク・ペプシ論争

コーク・ペプシ論争

オーストラリアのドミノピザが提供するコーラをコカ・コーラからペプシに変えたことに激怒した人が大勢いるというニュースがありました。

ニュースより

One Domino’s customer, Liam Wilson, said the change “sickens” him. “Quite obviously you do not understand how much your pizza needs to be combined with coke to get that quality satisfaction and pepsi does not and will not cut it.”

あるドミノの客である、リアム・ウイルソンはこの変更に対して彼に「吐き気をもよおさせる」と言った。「かなり明らかに、やつらは品質的な満足を得るために、どれぐらい自分たちのピザがコカ・コーラと組み合わされる必要があるかってことを理解していない。ペプシじゃ役に立たないし、今後もそうならないよ」

日本ではコカ・コーラが支配的ですが、アメリカをはじめ各国では五分五分ぐらいで長年にわたりシェア争いを繰り広げています。

もちろん、それぞれにファンがいますが、この感覚を例えるならば「きのこの山」と「たけのこの里」の争いに近いものがあります。

しかし大きく異なるのは「きのこたけのこ戦争」が大半の人がややジョークでネタとして楽しんでいるのと違い、コーク・ペプシ戦争は本気な人が多い点です。

このニュースで怒っている人は、たぶん本気で怒っている点で気持ちの入り方が違います。宗教とまではいわずとも、イデオロギーぐらいになっていそうです。

かつてペプシは「Pepsi Challenge」として双方を飲み比べをさせてペプシのほうが美味しいという人が多いことを、そのまま宣伝映像に使っていました。古いオーストラリアのCMがありました。

そのまま目をつぶって飲むと味の違いがわかるもんでしょうか。上のCMでは「オーストラリア全土で50%以上がペプシを選んだ」といっていますが、「50%以上」はものは言いようで、51%と49%なら実質同じぐらいです。

ドクターペッパー(Dr. Pepper)

ドクターペッパー(Dr. Pepper)

1885年から販売されている歴史ある炭酸飲料でドクターペッパー・スナップル・グループが販売しています。アメリカではメジャーな飲み物で普通にコンビニなどで手に入ります。

日本では街中でふらっと見かけることは確かに少ないと思いますが、入手困難というほどでもありません。ちょっとかわった飲料を置いている成城石井やヴィレッジヴァンガードなどでも見かけることがあります。

ドクターペッパー発祥の地テキサス州ウェイコには博物館もあり、さまざまな展示物が見れます。

ドクターペッパーミュージアム(公式サイト)

「Dr. Pepper」と呼ばれる理由ははっきりしません。ドクターペッパー博物館のサイトでも由来ははっきりしないと書かれています。

ペッパー氏という人名に由来するという説や、pepが「活気、元気」といった意味があること、かつては炭酸飲料が薬とみなされていたこと、などからドクターペッパー(Dr. Pepper)の名前になったとされています。

材料は非公開で謎に包まれており、味は非常に好みがわかれるところです。日本人には薬っぽい味にも感じられるので、好きな人は好きですが、合わない人はまったく合わない味です。

『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)や『神様のメモ帳』といったアニメの作中に登場したため、アニメを通して知った人もいるかもしれません。

以前に日本人に対するドクターペッパーの簡単なアンケート結果がニュースになりました。1位は「飲んだことがない」でした。

ニュースより

Website Livedoor News held a poll over Twitter asking Japanese people what they thought about the soft drink Dr. Pepper. The number one response was “I’ve never drunk it.” That makes sense since Dr. Pepper is hard to come by in Japan. It was closely followed by “I like it” with 32% of the vote and “I don’t like it” with only 21%. The remaining 13% had no strong feelings either way.

ウェブサイトの「ライブドアニュース」が、ツイッター上で日本の人々に対して、ソフトドリンクの『ドクターペッパー』についてどう思うのか投票を行った。1位の回答は「飲んだことがない」だった。それは納得のいくものであり、ドクターペッパーは日本では入手が困難だからだ。僅差で「好き」が投票の32%と続いている。そして「好きではない」は21%だけだった。残りの13%については、好きとも嫌いとも強い感想はなかった。



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