opportunityとchanceの意味の違いと使い方

opportunityとchanceの意味の違いと使い方

opportunity(オポチュニティー)とchance(チャンス)は「機会」という意味で使うには、ややニュアンスの差があるものの置き換えても問題ないケースも多く、ほぼ同じ意味になります。

chanceには「機会」のほかにも「可能性、確率」といった使い方があるのでこの意味での場合や、second chance(セカンドチャンス)のような熟語の場合には置き換えることができません。

opportunityとchanceの違いを整理したうえで、それぞれの言葉の違いをネイティブスピーカーに確認して例文にまとめています。

opportunityとchanceの違い

opportunityとchanceの違い

「機会」という意味ではchanceとopportunityはほぼ同じだと考えることができます。しかし、すべての状況で完全にchanceとopportunityが置き換え可能かといえばそうではありません。

基本的には「機会」ならば同じ意味で置き換え可能なケースが多いです。

「機会」という意味の場合、言葉のニュアンスとしてchanceは向こうから勝手にやってきたような偶然にもたらされた機会に、opportunityは自分から得ようと思った機会に使われる傾向があります。

例文

I got a chance to meet the emperor.

I got a opportunity to meet the emperor.

天皇陛下に会う機会があった。

例文

I have a chance to talk with him.

I have an opportunity to talk with him.

彼と話す機会がある。

この場合、ニュアンスとしてchanceだと偶然に街でばったり会ったような感覚、opportunityだとメールを書いて会おうと働きかけて会うことができたような感じがします。当然、opportunityは自分から得たいと思った機会なので、その機会を有効に使いたい想いが感じられます。

しかし、それは絶対そうだといった強い定義ではなく、あくまでニュアンス/傾向の差です。chanceを使ったとしてもメールを書いて会おうとしていたかもしれないし、その逆もありえます。

「opportunityには偶然性は含まれない」のような説明がされることがありますが、その機会・ある出来事に偶然性が含まれるかどうか? は、かなり主観的でどうとでも解釈できるようなことです。

例えば以下のような文章では、ネイティブスピーカーに確認してもらっても同じでニュアンスとして差がほぼないといった意見でした。

例文

You should apply for the job while you have the chance.

You should apply for the job while you have the opportunity.

機会がある間に、あなたはその仕事に応募すべきだよ。

たぶん仕事に応募できる機会って自分のそこに至るまでの努力もあれば、その時のタイミングみたいな偶然もあったりさまざまな要素が絡み合っていて、どちらを使っても差がないといった感じです。

chanceは悪い機会にも使える

chanceとopportunityに明確に差が出るケースとしては、chanceは悪い出来事、悪い機会に対しても使える点です。カタカナの「チャンス」は良い意味でしか使われませんが、chanceは「悪い機会」にも使えます。

例文

There was a chance to die on the journey.

旅行中に死ぬ機会があった。

この場合は命を落としかねないような危険な出来事があったことを感じさせます。そして、それは自分は望んでいなかった機会だと普通は考えます。

一方の「opportunity」は良い機会、ポジティブな機会に対して用いるので以下のように書くと少し変です。

例文

There was an opportunity to die on the journey.

(自分が死にたがっていたかのように感じる)

ここをopportunityで書くと自分が死ぬことを望んでいるように感じるので、この場合は明確に言葉遣いに差が出ます。

chanceの「可能性」の意味

chanceには「機会」のほかに「可能性・確率」といった意味があります。それが「可能性」の意味で使われているならばopportunityとは置き換えることができません。

例文

The chance of rain is 50%.

降水確率(雨の可能性)は50%だ。

例文

The opportunity of rain is 50%.

(置き換えはできません)

この使い方については下の項目でまとめています。

熟語・イディオムになっている表現

他にもいくつか熟語・イディオムになっているような表現は多いので、それを置き換えると変です。決まり文句だと考えるべきです。

例えば「off chance(薄い見込み、低い可能性)」や「take a chance(いちかばちかやってみる)」「second chance(セカンドチャンス、やり直しの機会)」といった表現をopportunityで表現すると変です。

例文

There is an off chance that he will win the tournament.

彼が大会で優勝する見込みは薄い。

例文

Why don’t you take a chance and buy a lottery ticket?

なぜいちかばちか宝くじを買ってみないの?

例文

I didn’t give him a second chance.

私は彼にやり直しの機会を与えなかった。

こういったopportunityとchanceの違いをおさえたうえで個々の単語を取り上げてみます。

opportunityの意味と使い方

opportunityの意味と使い方

やりたい何かをするための良い時、良い状況で「機会、好機」です。すでに説明したように悪い機会に対しては使われません。

発音しにくいので読み方は以下の音声ファイルで確認してください。カタカナではよく「オポチュニティー」と表現されます。

opportunity【ɑ̀pərtúːnəti】

例文

He waited for an opportunity to ask his boss for a raise.

彼は上司に昇給をお願いするための機会を待っていた。

例文

Because interest rates are low, this is a good opportunity to buy a house.

金利が低いので、これは家を買うための良い機会だ。

就職の機会、雇用の機会

会社で仕事を得るためのチャンスのことで「就職の機会、雇用の機会」の意味もあります。

例文

There is an exciting new career opportunity at our company.

私たちの会社でワクワクするような新しいキャリアにつくチャンスがある。

例文

I was wondering if there were any opportunities at this company.

もしこの会社で就職の機会があったらなぁと思っていた。

opportunity knocks

opportunity knocks

opportunityを使ったイディオムもけっこうあります。これでイディオムで予期しない突然の機会・チャンスを表します。

例文

I wasn’t planning on buying a new smartphone, but opportunity knocked.

新しいスマホを買うつもりじゃなかったけど、突然のチャンスがきたんだ。

例文

Opportunity knocks but once.

好機は一度しか訪れない。

ことわざで「チャンスは二度と訪れないから、チャンスがドアをノックしたときには素早く対応できるようにしておこう」といった意味です。

上の画像は「seldom(めったに~しない、ほとんど~ない)」が使われているので「幸運が二度も訪れることは滅多にない(このチャンスを逃すな)」という表現のバリエーションです。

この場合のopportunityは向こうから自分に訪れてくれるようなもので、偶然性も高い感じもします。

こういった使い方も存在するので「opportunityは偶然性がないものに使う」と断言できなくなります。偶然性があるものでもopportunityは使います。

chance(単数形)とchances(複数形)の意味の違い

chance(単数形)とchances(複数形)の違い

複数形のchancesはおおざっぱで感覚的な予測をする時に使います。「可能性・確率」といった意味合いです。

The chances ofで何かの可能性を表していますが、その可能性・確率は数学的ではない大雑把な感覚です。

例文

The chances of him coming to your party are almost zero.

彼があなたのパーティーに来る見込みはほぼゼロだろう。

例文

A:What are the chances of a meteor hitting our city?

A:隕石が私達の町に落ちる可能性ってどのくらいだろう?

B:I don’t know but I hope it never happens.

B:わからないけど、起こらないことを願うね。

「What are the chances of」はよく驚きを表す言葉としても使われます。

例文

Wow! What are the chances of Nocchi coming to my restaurant?!

うわっ、のっちがうちのレストランにくることなんてことどれだけある?!

自分のレストランにのっちが来店するのを見た店主が言うセリフです。この場合も数学的な計算を求めているわけではありません。

chance(単数形)の使い方

chance(単数形)の使い方

単数形になるとより科学的、数学的な確率を意味します。雨のような科学的な確率について話す時はたいてい単数形のchanceを使います。

例文

There is a 65% chance of rain today.

今日の降水確率は65%です

例文

A:What is the chance of a meteor hitting my city?

A:隕石が私の町に落ちる確率ってどのくらいですか?

B:The chance of a meteor hitting your city is one in four trillion three hundred sixty billion.

B:隕石があなたの町に落ちる確率は4兆3600億分の1です。

以下、chanceを使った表現である「by chance」「chance to」の解説も行っているのであわせてご覧ください。

Get Wildの歌詞より「Get chance and luck」

TM NETWORKの代表曲といえばアニメ『City Hunter』のエンディングテーマにもなった『Get Wild』です。

作詞を担当した小室みつ子さん(お約束だから書きますが小室哲哉と血縁関係はない)が、どこかの雑誌の古いインタビューで「サビの部分のGet wild and toughという英語で、Get wildは表現としてあったけど、Get toughは英語としてはおかしいので私の確認ミスだった」と語っていたように記憶しています。

Get wild and tough
ひとりでは 解けない愛のパズルを抱いて.
Get wild and tough
この街で やさしさに甘えていたくはない.
Get chance and luck
君だけが 守れるものがどこかにあるさ
Get chance and luck
ひとりでも 傷ついた夢をとりもどすよ

Get Wildの歌詞より

ネイティブスピーカーに確認したところ「get wild」も「get tough」も間違いではないそうです。get+形容詞で「~になる」という使い方が可能です。

むしろ間違いだといえるのはその後の「get chance」のほうです。

get + 名詞で「~を手に入れる、受け取る」の意味になります。

get luckのluckは不可算名詞(数えられない名詞)なのでOKですが、「get chance」のchanceが機会という意味の可算名詞(数えられる名詞)です。

この場合、正しくはget a chanceとすべきだという指摘がありました。これら細かい指摘であり、本来はTM NETWORKや特に小室先生の歌詞における英語についてもっとつっこまないといけないことが多いです。

   


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